
Otter.ai vs Fireflies.ai徹底比較|精度・無料枠・日本語で選ぶ正解 (2026年版)
この記事のポイント 文字起こし精度はFireflies.aiが90〜95%、Otter.aiが約85%。ただし「精度が高い方が正解」とは限らない。Otterは英語会議とAIチャット検索、Firefliesは営業フローへの組み込みに強く、設計思想がそもそも別物だ。日本語が多いなら原則Fireflies、英語の議事録をナレッジ化したいならOtter。迷ったら両方の無料枠で自社の会議音声を流して比べるのが最短。
「どっちも会議を文字起こしするツールでしょ」と思って選ぶと、3ヶ月後に乗り換えるはめになる。OtterとFirefliesは見た目こそ似ているが、片方は「英語のナレッジ蓄積マシン」、もう片方は「営業チームの記録代行ロボット」だ。狙いが違う道具を価格表だけで比べても答えは出ない。
この比較では、精度・無料枠・日本語対応・連携先という4つの軸で違いを切り分け、用途別にどちらを選ぶべきかまで落とし込む。隠れたクレジット課金やGoogle Meetの誤動作といった、公式ページには書かれない注意点にも触れる。
結論:用途で答えは割れる、迷ったらFireflies寄り

日本語の商談・採用面接が中心ならFireflies.ai、英語会議のログをAIで検索したいならOtter.ai。多くの日本のチームにとっては、精度と日本語の自然さでFirefliesがやや優勢だ。
2026年時点で海外の比較記事の多くは「総合力でFireflies」と評価している。文字起こし精度が高く、無料枠が比較的寛容で、CRMやSlackへの自動連携が業務に刺さりやすいのが理由だ。一方Otterは英語特化の老舗で、過去会議に質問できるAIチャットという独自の強みを持つ。
つまり「会議の音声を残したい」だけならどちらでもいいが、「残した後に何をするか」で答えが変わる。検索して掘り返すならOtter、次のアクションに流すならFireflies、と覚えておけば大きく外さない。
主要スペック比較表

下の表は両ツールの設計思想の差が一目で分かるよう、課金・精度・連携の要点をまとめたものだ。
| 項目 | Otter.ai | Fireflies.ai |
|---|---|---|
| 課金モデル | freemium | freemium |
| 文字起こし精度(英語) | 約85% | 90〜95% |
| 日本語会話の自然さ | 英語前提で粗さあり | 比較的自然 |
| 無料枠の傾向 | 録音時間に上限 | 録音は寛容・AI機能にクレジット制 |
| 独自の強み | Otter AI Chat(過去会議に質問) | CRM/Slack自動連携・自動参加 |
| 想定ユーザー | 英語会議・教育・メディア | 営業・採用・CS・定例会議 |
| 対応会議ツール | Zoom / Teams / Meet | Zoom / Teams / Meet |
| 日本語UI | 非対応(英語UI) | 非対応(英語UI) |
| 隠れた注意点 | 無料枠の時間切れが早い | クレジット消費・Meet誤検知の報告 |
要するに、精度と連携でFirefliesが点を稼ぎ、過去ログの検索体験でOtterが個性を出す構図だ。どちらもUIは英語のままなので、日本語UIを最優先するならNottaのような国産系も選択肢に入る。
文字起こし精度:数字ではFireflies、ただし条件付き

英語の文字起こし精度はFirefliesが90〜95%、Otterが約85%という比較が複数の海外レビューで一致している。数字だけ見ればFirefliesに分がある。
ただし精度は会議環境に大きく左右される。マイク品質、複数人の同時発話、専門用語の多さで体感は簡単に逆転する。「公称90%」を鵜呑みにせず、自社で頻発する会議形式の音声で必ず試すべきだ。
日本語に関しては、Otterは英語前提の設計で固有名詞や語尾の処理が粗くなりがち。Firefliesの方が日本語会話を比較的自然に扱える、というのが実務上の評価だ。日本語比率が高いチームほど、この差は議事録の手直し時間に直結する。
無料枠とコスト:寛容に見えて落とし穴がある

無料で始められる点は両者共通だが、制限のかかり方が違う。Otterは録音時間に上限、Firefliesは録音には寛容な反面、AI要約などにクレジット制を敷いている。
Otterの無料枠は「月あたりの文字起こし時間」で頭打ちになりやすく、会議が多い人はすぐ上限に届く。Firefliesは録音・文字起こし自体は回せても、AI要約やアクション抽出の高度な機能でクレジットを消費し、足りなくなって有料導線に当たる構造だ。
2026年に入って海外では「Firefliesの隠れたクレジット費用」を指摘する声が増えている。無料枠の数字を比べるときは、録音時間とAI機能の使用回数を分けて確認するのが鉄則だ。検証段階で「本当に使う機能が無料枠に収まるか」を最初に潰しておけば、導入後の予算ブレを避けられる。
連携と自動化:営業フローならFirefliesが一択
Firefliesの本質はCRM/Slackへの自動連携にあり、議事録を営業・CSのワークフローへそのまま流し込める。記録を「資産」ではなく「次の行動」に変えたいチーム向けだ。
会議に自動参加し、終了後に要点・決定事項・アクションアイテムを整理してSalesforceやHubSpot、Slackへ送る。この一連の自動化が、商談や採用面接を大量にこなすチームの記録負担を劇的に減らす。GTM(Go-To-Market)の現場で「AIノートテイカーが定番化した」と言われる主因がここにある。
Otterはカレンダー連携で会議に自動参加し、文字起こしを蓄積する点までは同じ。だが強みは下流の業務連携より、上流のナレッジ化にある。営業の数字を動かす道具というより、情報を貯めて検索する道具だ。
検索・活用:過去会議に質問できるOtterの個性
OtterはOtter AI Chatで過去の会議内容に質問でき、蓄積したログを検索可能なナレッジとして使える。「先月のあの議論、結論どうなった?」に答えられるのが他にない武器だ。
話者識別と音声同期再生で「誰が・いつ・何を言ったか」を正確に追えるため、インタビューや授業、議事の根拠確認に強い。英語のやり取りを横断検索したいメディア・教育・リサーチ系の用途では、この検索体験が決め手になる。
Firefliesも検索可能な議事録と共有ワークスペースを備えるが、思想は「チームで共有して回す」方向。個人が過去ログを深掘りする体験では、Otterの対話型検索が一歩先を行く。
日本語対応とUI:両者とも英語、国産も視野に
OtterもFirefliesもUIは英語のままで、日本語UIには非対応だ。会話の文字起こし自体は日本語に対応するが、管理画面の操作は英語に抵抗がないことが前提になる。
日本語の自然さではFirefliesがやや優位だが、それでも英語UIの学習コストはゼロではない。チーム全員がツールを使いこなす必要があるなら、UI言語は地味に効いてくる導入障壁だ。
日本語UI・日本語サポートを最優先するなら、Nottaや録音デバイス連携のPLAUD NOTEなど国産・日本市場特化の選択肢も比較対象に入れたい。英語UIを許容できるかどうかが、Otter/Firefliesを選ぶ最初の分岐点になる。
用途別の選び方
ここまでの違いを、実際のチーム像に当てはめて整理する。自社がどれに近いかで答えはほぼ決まる。
英語の海外クライアント会議が多い → Otter.ai。リアルタイム文字起こしとAIチャット検索で、英語のやり取りを検索可能なナレッジに変えられる。
日本語の商談・採用面接を大量にこなす → Fireflies.ai。日本語の自然さとCRM/Slack連携で、記録から次のアクションまでが一直線になる。
個人で過去会議を深掘り・検索したい → Otter。対話型の検索体験が効く。チームへの自動配信より、自分の知識ベース化に向く。
まず無料で社内検証したい → 扱う会議の言語で決める。英語比率が高ければOtter、日本語中心ならFireflies。どちらも無料枠の制限を最初に確認する。
編集部の評価
正直に言えば、汎用性ではFirefliesが頭ひとつ抜けている。精度・日本語・自動連携の三拍子がそろい、特に営業や採用の現場では重宝する。日本のチームの「とりあえずどっち?」への回答は、Firefliesが無難だ。
ただしFirefliesのクレジット課金とGoogle Meetでの誤検知報告は無視できない弱点で、ここは正直まだ詰めが甘い。料金の見え方が分かりにくく、使い込むほど想定外の課金に当たりやすい。コスト管理にシビアなチームは、無料枠での消費ペースを必ず測ってから本契約に進むべきだ。
Otterは英語会議とAIチャット検索に絞れば圧倒的に光る道具だが、日本語中心の現場では精度の粗さが微妙に響く。「英語のナレッジを貯めて検索する」という明確な目的があるなら一択、そうでなければFirefliesという棲み分けが現時点での結論だ。
会議録音をさらに比較したい場合は、FirefliesとRead AIの比較や録音デバイス連携のPLAUD NOTEも併せて検討すると、自社に最適な一台が見えてくる。
よくある質問(FAQ)
Q. Otter.aiとFireflies.aiは結局どちらが優秀ですか?
2026年時点では総合力でFireflies.aiを推す比較が多いです。英語精度90〜95%、日本語の自然さ、CRM/Slack連携が理由です。ただし英語会議のAIチャット検索に絞ればOtter.aiが優位で、用途次第で答えは割れます。
Q. 日本語の会議にはどちらが向いていますか?
日本語の商談・採用面接・定例会議ならFireflies.aiが向いています。日本語会話を比較的自然に扱え、要点やアクションアイテムの整理精度が実務で扱いやすいためです。日本語UIまで求めるならNottaなど国産ツールも候補になります。
Q. 無料プランで本格的に使えますか?
両者ともfreemiumで始められますが制限の質が違います。Otterは録音時間に上限、FirefliesはAI機能にクレジット制があります。検証段階で「使う機能が無料枠に収まるか」を録音時間とAI使用回数に分けて確認してください。
Q. Fireflies.aiの注意点はありますか?
海外では隠れたクレジット費用とGoogle Meetでの誤検知が指摘されています。録音自体は寛容でもAI要約で課金が発生しやすく、料金の見え方が分かりにくい点に注意が必要です。本契約前に無料枠での消費ペースを測るのが安全です。
Q. 英語会議が中心ならどちらですか?
英語の会議・インタビュー・授業が多いならOtter.aiが有力です。話者識別と音声同期再生に加え、Otter AI Chatで過去会議に質問でき、英語のやり取りを検索可能なナレッジとして蓄積できます。
