GitHub Copilotの発表内容

GitHubは9月11日、「GitHub Copilot」の利用状況レポートを更新しました。専用の「VS Code Agents」ウィンドウ (開発用ソフト「VS Code」の中でAIに作業を任せる専用画面) での活動を測る指標が、正式版として加わりました。

企業と組織の集計レポートには、1日と28日の期間でそれぞれ項目が増えます。「daily_active_vscode_agent_users」は、その画面を1日に使った人数を重複なく数えます。「totals_by_vscode_agent」は、セッション数と利用者のメッセージ総数をまとめます。

利用者ごとのレポートも同じ2つの期間で拡張されました。「used_vscode_agent」は、その人がこの画面を使ったかどうかを示します。「totals_by_vscode_agent」は、個人ごとのセッション数とメッセージ数です。どちらも任意の項目で、データが無いときは空のままになります。

対象は専用の「VS Code Agents」ウィンドウの利用だけです。エディタ画面でのエージェントモードや、全体の利用集計とは別に扱われます。閲覧には企業のオーナー、請求管理者、組織のオーナー、または「View Copilot Metrics」を持つ独自の役割が必要です。利用状況の計測ポリシーも有効にしておきます。

集計レポートで社内全体の定着度を追い、利用者ごとのレポートでチーム別の使われ方を確かめられます。

つまり、どういうこと?

つまり、会社が配ったAIがどれだけ使われているかを、これまでより細かく数えられるようになったということです。入退室の記録に近い話で、誰がその画面を何回開き、AIに何回話しかけたかが数字で残ります。導入したのに使われているか分からない、という状態を減らす仕組みです。ただし数えるのは専用画面の分だけで、エディタの中で使った分は別勘定になります。

編集部の見方

効果測定の道具のほうが先に整うのは、AIツールが社内で当たり前になった証拠だと思います。使わせる段階から、使われているかを問う段階へ。

引っかかったのは、この指標が専用ウィンドウの分しか数えないところです。エディタ内のエージェントモードは別勘定のまま残ります。現場の感覚では同じ「Copilotを使った」でも、レポートの上では二つに割れます。集計を任された人は、この線引きを先に社内へ説明しておいたほうが後で揉めません。

権限の条件がちょっと細かいのも気になりました。オーナーや請求管理者、「View Copilot Metrics」を与えられた役割だけが数字を見られます。実際に使い方を改善したい現場のマネージャーが、そもそも画面にたどり着けない事態は起きそうです。

筆者が見たいのは、エディタ内のエージェントモードの指標が同じ形で揃うかどうかです。そこが埋まって初めて、社内のCopilot利用を一本の数字として語れます。

誰に関係するか

社内でAIツールの導入を進めている人は、AIに作業を任せる画面がどれだけ使われているかを、部署やチーム単位で確かめられるようになります。