CodeBuddyは、IDE・プラグイン・CLI・デスクトップAgentの4つの形で、要件定義から実装・デプロイまでをAIが手伝う開発ツールです。最初の一手は、普段使っているVS CodeかJetBrainsにプラグインを入れること。そこで合うと感じてから、専用IDEやCLIへ広げるのが無駄のない順番です。
「CursorやGitHub Copilotがあるのに、また新しいツール?」と思った方も多いはず。CodeBuddyには、コードを書く前後の工程まで手を伸ばすという、はっきりした違いがあります。
CodeBuddyとは?テンセントが作ったAI開発支援の正体

CodeBuddyとは、中国のテンセントが提供する、AIがコード作成から設計・デプロイまでを支える開発ツール群です。1つのアプリではありません。複数の形で同じAIを呼び出せる「道具箱」に近い存在です。
中国では2025年5月から7月にかけて、大手IT企業が相次いでAI IDEを出しました。アリババの通義灵码、ByteDanceのTRAE、百度の文心快码、そしてテンセントのCodeBuddy。この4つが同じ時期に並び、競争が一気に激しくなりました。
その中でCodeBuddyが打ち出したのは「全部の工程を面倒みる」という立ち位置です。主な機能は次の4つ。
- 自然な文章の指示からコードを生成する
- Figmaのデザインを読み込んで画面のコードに変える
- 書いている途中のコードをリアルタイムで補完する
- BaaS(ログインやデータ保存などの裏側の仕組みを借りられるサービス)とつなぐ
IDE(コードを書くための専用ソフト)での補完だけなら、他のツールでも足ります。CodeBuddyの持ち味は、補完の前後にある「何を作るか決める」「作った物を動かす」まで同じ場所で扱える点です。
では、その4つの形はそれぞれ何が違うのか。次で表にしました。
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4つの形態はどう違う?IDE・プラグイン・CLI・デスクトップAgent

4形態は「どこでAIを呼ぶか」の違いで、使う人と場面がはっきり分かれます。自分の作業場所に一番近い形を選ぶのが正解です。
形態ごとの特徴は次の表の通りです。
| 形態 | どこで | 向いている | できる |
|---|---|---|---|
| IDE | CodeBuddy専用のエディタ | 新しく環境を作れる人 | 要件整理から実装まで一気通貫 |
| プラグイン | VS Code / JetBrains | 今の環境を変えたくない人 | 補完、チャット、コード生成 |
| CLI | ターミナル(文字で操作する画面) | 自動化したいエンジニア | コマンドからの指示、まとめ処理 |
| デスクトップAgent | パソコン上の常駐アプリ | 非エンジニアも含むチーム | 週報づくりなど開発以外の作業 |
つまり、エンジニアならプラグインかIDE、チーム全体ならデスクトップAgentという分け方になります。
プラグインは「お試し」に最適
プラグインはJetBrains系とVS Codeに対応しています。今のエディタ設定、ショートカット、拡張機能をそのまま残せる。乗り換えの手間がゼロなのは大きいです。
専用IDEは「全工程モード」
専用IDEは、要件の整理から設計、実装までを1画面で回す前提で作られています。新しいプロジェクトを立ち上げるときに一番力を出す形です。
デスクトップAgentはWorkBuddyという別名で広がる
デスクトップAgent側は「WorkBuddy」という名前で、週報の作成のような開発以外の作業も扱う位置付けです。エンジニアと企画職が同じAIの仕組みを使える。ここは他社のコーディングツールにはあまり無い発想です。
形態の違いが分かったところで、実際の開発の流れにどう組み込まれるかを見ていきます。
要件定義から実装まで、どの工程をAIが受け持つ?
CodeBuddyは「要件→設計→開発→デプロイ」の4工程を通しで扱う設計です。一般的なAIコーディングツールは、このうち「開発」だけを担当します。
工程ごとの役割分担を整理すると、こうなります。
| 工程 | CodeBuddyが | 人が |
|---|---|---|
| 要件 | 文章の要望を機能の一覧に分ける | 優先順位と「やらないこと」を決める |
| 設計 | 画面構成やデータの形を提案する | 既存システムとの整合を確かめる |
| 開発 | コード生成、補完、修正 | 動作確認とレビュー |
| デプロイ | BaaSとの接続、公開までの手順 | 本番環境の権限と費用の管理 |
つまり、AIは「下書きを速く出す係」で、判断と責任は人に残ります。
要件の段階で効く理由
AIコーディングで一番多い失敗は、指示があいまいなまま作り始めることです。作ってから「これじゃない」となり、指示文(AIへのお願いの文章)を何度も書き直す。CodeBuddyはこの手前の整理を支えるので、手戻りが減ります。
デプロイまで見る意味
個人開発で地味に面倒なのが、作った物を公開する最後の一歩です。ログインの仕組みやデータベースを自分で用意すると、そこで数日止まることも珍しくありません。BaaSとつながる機能は、この止まりやすい場所を埋めてくれます。
工程の中でも、特に他社と差が出るのが「デザインからコード」の部分です。
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Figmaのデザインからコードを起こす機能は何がうれしい?
CodeBuddyはFigmaのデザインをもとに画面のコードを作る機能を、標準で備えています。デザイナーとエンジニアの間の「写し作業」を減らせるのが一番の価値です。
画面作りの現場では、デザインを見ながら余白や色をコードに打ち直す作業が延々と続きます。単純なのに時間を食う。ここを機械に任せられると、エンジニアは動きやデータの処理に集中できます。
ただし、生成されたコードがそのまま本番で使えるとは限りません。
- 部品の分け方が自分のプロジェクトの流儀と違う
- 画面幅が変わったときの崩れ方は要確認
- 色や文字サイズの共通ルールに沿っていない場合がある
正直、ここは「8割の下書きを一瞬で作る道具」と割り切るのが現実的です。残り2割を人が整える前提なら、十分に元が取れます。
デザイン系のAIを広く比べたい方は、AIデザインのカテゴリも見ておくと選択肢が広がります。
便利な機能が揃っているのは分かりました。気になるのはお金の話です。
CodeBuddyの料金はいくら?無料とクレジット制の有料プラン
個人は無料から始められ、有料はPowerPlanの月$60からです。有料プランは「月ごとのクレジット(AIを使える回数券のようなもの)」を買う形になっています。
公式の料金ページでは、3つの有料プランが並んでいます。
| プラン | 月額 | 月の | 1クレジットあたり | 繰り越し |
|---|---|---|---|---|
| PowerPlan | $60 | 4,500 | 約$0.013 | あり |
| ProfessionalPlan | $120 | 10,000 | $0.012 | あり |
| VibePlan | $240 | 公式で確認 | 公式で確認 | あり |
つまり、上のプランほど1クレジットの単価が下がる仕組みです。
繰り越しはかなり親切
どのプランも、使い残したクレジットは翌月に持ち越せます。月ごとに使う量がぶれる個人開発者には、これが地味に効きます。忙しくて触れなかった月の分が消えない。サブスクの「もったいない」が起きにくい作りです。
料金ページの「お得率」の読み方
料金ページには、PowerPlanに「25% Better Value」、ProfessionalPlanに「38% Better Value」と書かれています。何と比べた割合かは、ページ上の表記だけでは読み取りにくいところ。契約前に、基準となる単価を公式で確かめておくと安心です。
月$60は高い?安い?
補完だけが目的なら、正直高いです。GitHub Copilotは月$10から使えるので、補完専用ならそちらで足ります。CodeBuddyの有料プランは、要件整理やFigma変換まで日常的に回す人のための価格帯と考えるのが妥当です。
補完ツールの価格感は、GitHub Copilot vs Bolt.new|月$10補完vsブラウザ即アプリ生成の使い分け (2026年版)で詳しく比べています。
料金の前に、もう1つ確かめておきたいことがあります。名前の紛らわしさです。

「CodeBuddy」という名前の別サービスに注意
検索すると、テンセントのCodeBuddyとは無関係な同名の会社やサービスが出てきます。申し込む前に、提供元がテンセントかどうかを必ず確認してください。
代表的なのは次の2つです。
- 受託でソフトウェア開発を請け負う「CodeBuddy」という開発会社のサイト
- 「CODEBUDDY PRIVATE LIMITED」という名前で登録された企業
前者は「ソフト開発を安く請け負う」ことを売りにした人間の開発チームで、AIツールとは別物です。後者も、企業データベースに載っている別会社。どちらもテンセントのAIツールとは関係がありません。
ここが落とし穴。料金ページのURLや提供元の表記を見て、「JetBrains & VS Code向けのAIコーディングプラグイン」と書かれているかで見分けるのが確実です。
正しいCodeBuddyにたどり着いたら、いよいよ他のツールとの比較です。
CursorやGitHub Copilotと何が違う?
一番の違いは「対応する工程の広さ」と「提供形態の数」です。コードを書く速さだけで比べると、差はそれほど大きくありません。
主要ツールと並べると、立ち位置の違いがよく分かります。
| 項目 | CodeBuddy | Cursor | GitHub |
|---|---|---|---|
| 提供形態 | IDE・プラグイン・CLI・デスクトップAgent | 専用IDE | プラグイン中心 |
| 対応工程 | 要件・設計・開発・デプロイ | 主に開発 | 主に開発 |
| Figmaからコード | 標準で対応 | 標準機能としては無し | 標準機能としては無し |
| AIモデル | 中国国内と海外の複数モデル | 海外の主要モデル | 海外の主要モデル |
| 日本語の情報量 | 少ない | 多い | 多い |
つまり、守備範囲はCodeBuddyが広く、日本での使いやすさはCursorとCopilotが上です。
Cursorと比べると
Cursorは専用エディタの完成度と、日本語の解説の多さが強みです。困ったときに日本語で答えが見つかる。この差は、初心者ほど効いてきます。
GitHub Copilotと比べると
GitHub Copilotは、GitHubとのつながりと価格の手ごろさで選ばれています。チームですでにGitHubを使っているなら、追加の手間がほぼありません。
OpenAIのCodexと比べると
同じく複数の形で提供されるツールにOpenAIのCodexがあります。CLI・IDE・クラウドの使い分けは、Codexの使い方完全ガイド|CLI・IDE・Cloudの始め方と料金 (2026年版)が参考になります。VS Codeでの使い心地を知りたいなら、Codex VS Code拡張の使い方と料金、Copilotとの違い (2026年版)も合わせてどうぞ。
ツールを性能で比べたいときは、ベンチマークの見方を知っておくと迷いません。LiveCodeBenchとは?AIコーディング性能の見方と最新スコア (2026年版)で、数字の読み方を押さえておくと比較が速くなります。
機能で選べても、会社で使うなら避けて通れない話題があります。データの行き先です。

日本の会社で使うとき、データとセキュリティは大丈夫?
中国国内向けのCodeBuddyは、中国の情報セキュリティ基準である等級保護3級(等保三級)に対応するとされています。一方、日本企業が気にするべきは「コードがどの国のサーバーで処理されるか」です。
中国国内向けの案内では、国内のAIモデルを使うことでデータを国外に出さない点が強調されています。これは中国の企業にとっての安心材料です。日本の企業から見ると、話が逆になります。
確認すべきポイントは3つです。
- 自社のコードや資料が、どの地域のサーバーで処理されるか
- 入力した内容がAIの学習に使われるかどうか
- 自社の取引先との契約で、海外へのデータ持ち出しが制限されていないか
料金ページがドル建ての国際版と、中国国内向けの配布ページは別々に用意されています。日本から申し込むなら、どちらの版の規約が適用されるかを先に確かめてください。
個人の趣味開発なら気にしすぎなくていい
公開予定のオープンソースや、学習用の小さなアプリなら、リスクはかなり小さくなります。気をつけるべきは、顧客情報や社外秘のコードを扱う場合です。そこだけ線を引けば十分。
コードの品質やセキュリティを別の道具で見張る方法もあります。自動のコードチェックについては、Codacyの料金は1人月$18から|無料枠と導入判断 (2026年版)で導入判断の目安をまとめています。
リスクの線引きができたら、自分に合うかどうかを判断しましょう。
CodeBuddyが向いている人・向いていない人は?
デザインから画面を起こす作業が多い人や、1人で企画から公開まで回す人ほど、CodeBuddyの恩恵は大きくなります。逆に、補完だけ欲しい人には割高です。
タイプ別に分けると、判断はこうなります。
| タイプ | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
| Figmaで画面を作る個人開発者 | ◎ | デザインからコードへの変換がそのまま効く |
| 企画から公開まで1人で回す人 | ◎ | 要件整理とBaaS連携で止まる場所が減る |
| 補完だけ欲しいエンジニア | △ | Copilotなど安いツールで足りる |
| 社外秘コードを扱う日本企業 | △ | データの処理地域を確かめてから |
| 日本語の情報で学びたい初心者 | △ | 日本語の解説がまだ少ない |
つまり、刺さる人には強く刺さり、そうでない人には過剰な道具です。
中国語の情報を読める人は有利
中国では2025年から一気に広まったため、使い方の情報は中国語に偏っています。翻訳ツールで中国語の解説を読める人は、つまずいたときの抜け道が多い。ここは隠れた強みになります。
向き不向きが見えたら、実際に始める手順に進みます。
CodeBuddyを始める最初の一手は?
最初はVS CodeかJetBrainsのプラグインを入れて、小さな作業で試すのが一番です。専用IDEやCLIは、合うと分かってからで間に合います。
おすすめの試し方は、次の4段階です。
- 普段のエディタにCodeBuddyのプラグインを入れる
- 既存の小さな関数の修正や、テストの追加を頼んでみる
- Figmaのデザインが手元にあれば、1画面だけコード化させる
- 物足りなければ専用IDEで新規プロジェクトを1つ作る
いきなり本番のプロジェクトで使うのは避けてください。AIがそれっぽい嘘のコードを書くこと(ハルシネーション)は、どのツールでも起きます。小さく試して、癖をつかむのが近道です。
試すときに見るべきこと
- 日本語の指示文をどこまで正しく理解するか
- 生成されたコードが自分のプロジェクトの書き方に合うか
- クレジットが1日でどれくらい減るか
特に3つ目は、有料プランを選ぶときの判断材料になります。無料の範囲で、1日にどれくらい使うかをメモしておくと、月$60のPowerPlanで足りるかがすぐ分かります。
AIコーディングツール全体の中で比べたい方は、AIコーディングのランキングで他の候補もまとめて確認できます。
AI PICKS編集部の判定
公開情報を突き合わせた見立てでは、CodeBuddyは「守備範囲の広さ」で選ぶツールです。補完の速さだけで比べると、CursorやGitHub Copilotとの差は小さい。ところが、要件の整理からFigmaの画面化、BaaSを使った公開までを1か所で回せる点は、他社にない魅力です。
特にFigmaからコードを起こす機能は、画面作りが多い個人開発者にとって重宝します。使い残したクレジットを翌月に繰り越せる料金設計も良心的です。
一方で、日本の会社が業務のメインに据えるには、正直まだ微妙です。日本語の情報が少なく、データの処理地域を確かめる手間もかかります。社外秘のコードを扱うなら、規約を確認するまで本格導入は待つのが無難です。
おすすめは、プラグインで小さく試す一択です。Figmaを使う人や、1人で企画から公開まで回す人は、無料の範囲で一度触ってみる価値があります。補完だけ欲しい人は、安い既存ツールのままで十分です。
よくある質問(FAQ)
Q. CodeBuddyは無料で使えますか?
個人向けは無料で始められると案内されています。たくさん使う場合は、月$60のPowerPlanなどクレジット制の有料プランに切り替えます。無料の範囲や上限は変わることがあるので、最新の条件は公式サイトで確認してください。
Q. CodeBuddyは日本語で使えますか?
日本語の画面に対応しているという公式の明記は確認できませんでした。日本語の指示文がどこまで通じるかは、プラグインで小さく試して確かめるのが確実です。
Q. 4つの形態は全部使わないといけませんか?
使う必要はありません。プラグインだけ、CLIだけという使い方もできます。自分の作業場所に近い形を1つ選べば十分です。
Q. テンセント以外の「CodeBuddy」とは何が違いますか?
同じ名前で、受託開発の会社や別の登録企業が存在します。AIコーディングツールのCodeBuddyはテンセントの製品です。提供元の表記と、VS Code / JetBrains向けプラグインの記載があるかで見分けてください。
Q. 会社のコードを入れても大丈夫ですか?
コードがどの地域で処理されるか、学習に使われるかを確かめてから判断してください。中国国内向けはデータを国外に出さない設計とされますが、日本企業から見ると中国国内での処理になります。社外秘のコードは、規約を確認するまで入れないのが安全です。
Q. クレジットは何に使われますか?
AIにコード生成や修正を頼むたびに消費される仕組みです。使い残しは翌月に繰り越せます。どの操作で何クレジット減るかは公式の説明を確認してください。
Q. 初心者でも使いこなせますか?
コードを書いたことがあれば、プラグインの補完やチャットはすぐ使えます。ただし日本語の解説が少ないため、完全な初心者には日本語の情報が多いツールのほうが学びやすいです。
あわせて見たいツール・カテゴリ
CodeBuddyを他の候補と比べながら選びたい方向けに、関連するページをまとめました。
- CodeBuddy:テンセントのAI開発支援。提供形態や機能をまとめて確認できます
- Cursor:日本語の情報が多い専用エディタ。乗り換え先として比べやすい1本
- GitHub Copilot:補完中心で手ごろな価格。チームでGitHubを使うなら有力
- AIコーディングのカテゴリ:コード生成や補完のツールを広く探せます
- AIエージェントのランキング:デスクトップAgentのように作業を任せるツールを比べたい方に
- AIノーコードのカテゴリ:コードを書かずにアプリを作りたい方はこちら
- AIエージェントのカテゴリ:開発以外の作業も任せたいチーム向け
次に読むならこれ。CodeBuddyと同じく複数の形で使えるツールとして、Codexの使い方完全ガイド|CLI・IDE・Cloudの始め方と料金 (2026年版)がおすすめです。形態ごとの使い分けを比べると、CodeBuddyの立ち位置がよりはっきり見えてきます。
各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。
- CodeBuddy(コードバディ):公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Cursor:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- GitHub Copilot:公式サイト(AI PICKSの詳細)


