ChatGPTの発表内容
米ペンシルベニア大学などの研究チームは、2026年8月に「ChatGPT」の広告配信に関する調査論文を公開しました。おとり用の91アカウントを作成し、どのような条件で広告が表示されるかを検証しました。
調査では、2026年2月から335件の質問を入力し、186社による3000件以上の広告を収集しました。アカウントは人種や所得水準ごとに分けられ、作成から14日後に広告の配信が始まりました。その結果、人種による差は見られず、所得水準が低い設定のアカウントほど広告が多く表示されました。
表示された広告は消費財に偏っており、個別の製品ではなく広告主の企業サイトへ誘導する形でした。また、広告の表示領域はAIの回答文とは明確に分かれていました。研究チームは、集めた広告の検索可能なデータベースも公開しています。
業務で「ChatGPT」の回答を利用する際は、画面内の広告とAIの回答が混ざらずに判別できます。アカウントの利用期間や設定によって広告の表示頻度が変わる点も把握できます。
つまり、どういうこと?
ざっくり言うと、「ChatGPT」に広告がどう出るかを、91体の架空アカウントを使って調べた実験です。
電卓やメモ帳の端にチラシが付くようなもので、AIの回答文そのものには広告が混ざっていませんでした。また、利用開始から2週間経たないと広告が出ない仕組みも判明しています。
編集部の見方

AIの回答文と広告領域がはっきり分かれていた点に、筆者は少し胸をなで下ろしました。回答の文章の中に広告が紛れ込むと、業務の調査では使い物になりません。
境界線の維持。
ただ、低所得層ほど広告が出やすいという結果には、少し引っかかりを覚えます。無料プランの収益化を急ぐ中で、表示条件の調整が進んでいる印象です。
有料プランを契約している人なら、業務中の広告に悩まされる心配は今のところありません。一方、無料版を仕事の情報収集で使い続ける人は、秋以降に予定される各社の広告枠の仕様変更に目を配っておくのが無難そうです。
誰に関係するか
業務で「ChatGPT」を調査に活用している人は、画面上の広告表示とAIの生成回答を明確に区別して情報を確認できるようになります。
出典: arXiv ↗/ ITmedia AI+も報道


