OpenRouterの発表内容

OpenRouterは2026年10月31日、自社サービスでのAI利用動向を公開しました。2026年9月28日の週において、設計情報を公開するオープン型の利用比率が71.7%に達しました。

オープン型モデルの利用率は、2025年10月時点の26.8%から急伸しました。週あたりの処理量は1.3兆トークン(文字や単語の処理単位)から83.5兆トークンへと、60倍以上に拡大しています。独自モデルを提供するクローズド型も約10倍に増えましたが、オープン型の伸びが大きく上回りました。

これに対してクローズド型は1.27ドルと、約4倍の価格差が生じています。複数の事業者が同じモデルの提供で競合している環境が、価格の低さに結びついています。

最高性能の指標では非公開モデルが約11点上回っています。まずは低価格なオープン型で検証を進め、高度な処理が必要な工程だけ非公開モデルを組み合わせる運用が有効です。

つまり、どういうこと?

ざっくり言うと、AIの頭脳データが公開されているモデルが、安さを武器にシェアの7割を占めるようになりました。

たとえるなら、専用の純正インクだけでなく、色々な会社が同じ規格のインクを安く競って売るようになった状態です。普段の業務は低価格な公開モデルに任せ、難しい作業だけ高価な非公開モデルに頼る使い分けがしやすくなりました。

編集部の見方

1年でシェアが27%から72%へと急伸した数字には、かなり驚きました。価格競争の激化。

ただ、最高性能の指標では「Claude Opus 5.5」などの非公開モデルが11点ほど先行しています。社内の定型業務をこなしている人ならオープン型で十分に間に合いますが、複雑な推論を伴う処理では上位の非公開モデルを選んだほうが安心できそうです。すべてを単一のモデルに揃える必要はありません。

そこで、まずは自社の利用明細を見直してみる判断が有効です。筆者は2026年末の利用動向で、「DeepSeek V4.1 Flash」などのオープン型が性能指標の点差をどこまで縮めるかを注視したいと思っています。

誰に関係するか

業務で複数のAIモデルを使い分けている人は、まず安価なオープン型で検証し、必要な工程だけに限定して非公開モデルを呼び出すことで費用を抑えられるようになります。