AlphaEvolveは、Google CloudがGeminiを基盤に提供する、アルゴリズムの発見と最適化のためのAIコーディングエージェントです。正しく動くが性能が足りないコードを受け取り、進化的な手法で候補プログラムを何世代にもわたって生成・評価しながら、指定した評価指標を上回る新しい解を探します。組み合わせ最適化や数学的探索、NP困難な最適化問題が得意分野です。
使い方の流れ
公式ブログでは4段階で説明されています。まず元になるアルゴリズム(シードプログラム)と問題の定義、背景知識を用意します(Define)。次に正確さや性能、運用上の制約などで候補を採点する評価関数をつくります(Measure)。AlphaEvolveがその評価に向けて最適化したコードを生成し(Optimize)、得られたアルゴリズムを本番環境に組み込みます(Apply)。評価スクリプトは利用者側で動かし、点数をAPI経由でAlphaEvolveに返す仕組みです。
使われ方
早期アクセス期間には物流、半導体、ゲノミクス、HPC、金融などで試されました。ECのCoolblueは28日先までの需要予測パイプラインの特徴量設計やモデル選択に使い、予測精度を5%以上改善したと紹介されています。
利用条件と注意点
利用にはGoogle Cloudプロジェクトと、営業経由で購入するGemini Enterpriseライセンスが必要です。トライアルを含むGemini Enterpriseの全プランで使え、APIを操作するユーザーごとにライセンスが1つ要ります。Discovery Engine APIとVertex AI APIの有効化も必要です。自然言語から新しくコードを書かせたり、Lintやコード整形をしたりする汎用のコーディング支援ツールではない点に注意してください。ColabのサンプルやClaude Code・Antigravityで使えるスキルも公開されています。


