
Fireflies.ai vs MeetGeek徹底比較|月$10とクレジット制の落とし穴、要約品質で選ぶ (2026年版)
この記事のポイント 商談記録をCRMやSlackに流して営業フローに組み込むなら Fireflies.ai、社内会議をきれいな要約にして全員へ共有するなら MeetGeek。Fireflies.aiは月$10(年払い)から使えるが、2026年は「AIクレジット」が別枠で消費され、ヘビーユーザーは表示価格の2〜3倍を払うケースがある。要約の読みやすさと共有の手間ではMeetGeekが一歩リード。
AI議事録は2026年にコモディティ化した。録音して文字起こしして要約する——ここまではどのツールも当たり前にこなす。だから差がつくのは「録った後」だ。記録を業務のどこに流し込むか、それを設計できるツールかどうか。
Fireflies.aiとMeetGeekは、その「録った後」の思想が真逆に近い。Fireflies.aiはCRMとSlackに記録を直結させ、営業の後工程を回す。MeetGeekは読みやすい要約を自動でメール共有し、会議に出ていない人にも内容を届ける。同じカテゴリのツールだが、解く課題が違う。
結論:どちらを選ぶべきか

商談・採用面接・顧客接点の会議を扱う営業・カスタマーサクセス・人事にはFireflies.aiが向く。文字起こしをそのままCRMの商談メモやSlackの共有チャンネルに送れるので、記録が「業務の通過点」になる。
一方、定例会議や1on1、社内のナレッジ共有が中心ならMeetGeekが合う。要約の整い方が一段きれいで、会議後に自動でサマリーメールが飛ぶため、出席していないメンバーへのフォローが手間なく回る。
両者とも無料から試せて、Zoom / Google Meet / Microsoft Teamsに対応する。決め手は機能の多寡ではなく、「議事録を取った後、それを誰に・どこに届けたいか」だ。
料金で見る違い

まず財布の話から。2026年時点の料金は、両者でかなり構造が異なる。下表はFirefliesのプランをリサーチベースでまとめたものとMeetGeekの一般的な体系を並べたものだ。
| 項目 | Fireflies.ai | MeetGeek |
|---|---|---|
| 無料プラン | あり(文字起こしクレジット制限あり、保存800分) | あり(要約・文字起こしに時間/月の上限) |
| 有料の入口 | Pro月$10/人(年払い)/ $18(月払い) | 有料プランは月$15前後〜(公式参照) |
| 上位プラン | Business月$19/人(年払い)/ Enterprise月$39/人 | Business / Enterprise帯あり |
| 課金の特徴 | AI機能は「クレジット」消費。使うほど別途課金 | プラン内の時間枠で要約まで完結しやすい |
| 強みの方向 | CRM連携・会話分析・対応プラットフォームの広さ | 要約品質・サマリーメール共有 |
表で押さえるべきは1点。Fireflies.aiの「月$10」は年払い前提の入口価格であり、月払いだとPro $18・Business $29に上がる。さらにAI要約やAskといった機能はクレジットを食う設計なので、表示価格=実費にならないことがある。MeetGeekの具体額はプラン改定が入りやすいため、契約前に公式サイトで最新の数字を確認してほしい。
文字起こしと要約の実力

文字起こしの素の精度は、2026年にはほぼ横並びになった。英語の会議であれば、どちらも実用に耐える水準で固有名詞や数字を拾う。差が出るのは要約だ。
第三者比較では、要約の品質と読みやすさはMeetGeekが優位と評価される傾向がある。箇条書きの粒度がそろい、決定事項とアクションが分かれて出てくるため、そのまま共有できる完成度が高い。
Fireflies.aiの要約は機能的には十分だが、強みはむしろ「会話分析」側にある。話者ごとの発話比率、トピックの出現、センチメントといった営業向けの分析が厚い。議事録を読み物としてではなく、データとして扱いたいチームに効く。
連携とワークフロー:ここが本当の分岐点

Fireflies.aiの真価はCRM連携だ。Salesforce / HubSpotなどに商談の文字起こしと要点を自動で書き戻せるため、営業担当が手で議事録を貼る作業が消える。Slack連携も標準で、決定事項を指定チャンネルに流す運用が組める。
この記事のポイント 「記録を後工程の誰かに渡す」前提ならFireflies.ai、「記録そのものを資産として貯める」前提ならMeetGeek。
MeetGeekは、会議のサマリーを自動でメール配信する仕組みが中心にある。過去の会議に対してAIチャットで「あの案件の決定は何だったか」を検索できるため、議論の蓄積を後から掘り返すチームと相性がいい。CRMやタスク管理ツールとの連携も持つが、思想はあくまで「ナレッジの保管と共有」寄りだ。
営業で使うならFireflies.ai、プロダクトやCSのように過去の議論を引き直す場面が多いならMeetGeek——という分け方が実態に近い。
日本語対応の現実
ここは正直に書く。両者ともUIは英語のみで、日本語ローカライズは2026年時点でも整っていない。
文字起こしの日本語精度は、Fireflies.aiのほうが自然に扱える水準にある。国内顧客との商談を記録する用途なら、まずFireflies.aiを試す価値がある。MeetGeekは英語と比べると日本語でやや精度が落ちる場面がある。
日本語UIや国産の安心感を最優先するなら、後述のNottaのような国内発のツールを併せて検討したほうがいい。英語UIに抵抗がないチームであれば、FirefliesもMeetGeekも実戦投入できる。
見落としがちな「隠れコスト」
Fireflies.aiを検討するなら、クレジット制は必ず押さえておきたい。2026年のFirefliesは、AI要約や検索系の機能を使うたびにクレジットを消費する設計に寄っている。
無料プランやProでもクレジットには上限があり、会議が多いチームは枠を使い切る。追加分をトップアップで買い足すと、ヘビーユーザーでは基本料金の2〜3倍に膨らむという指摘もある。「月$10だから安い」と契約して、想定外の請求に驚くパターンだ。
加えて、Google Meetでの誤検知(参加していない会議をボットが拾ってしまう等)が一部で報告されている。導入初期は録音範囲の設定を丁寧に詰めたい。MeetGeekは時間枠ベースで要約まで完結しやすく、この種の「使うほど課金」の不安は比較的小さい。
用途別の選び方
営業・商談をCRMに流したい Fireflies.aiが一択。商談の文字起こしと要点・アクションをCRMとSlackに自動で渡せる。日本語の会話も自然な精度で拾うので、国内営業でも実用に足る。
社内会議をナレッジ化して横展開したい MeetGeakが向く。きれいなサマリーメールの自動共有と、過去会議へのAIチャット検索で、出席していない人にも議論が届く。
採用面接・面談を複数人で見返したい 面談の決定事項を採用パイプラインのタスクに変えたいならMeetGeek、面接記録をCRM側のフローに紐付けたいならFireflies.ai。日本語面接が中心ならFirefliesを優先候補に。
Fireflies.aiを選ぶべきケース / MeetGeekを選ぶべきケース
Fireflies.aiを選ぶべきケース
- 商談や顧客接点の会議をCRM・Slackに直結させたい
- 話者比率やトピックなど会話分析をデータとして使いたい
- 日本語の会話を自然な精度で文字起こししたい
- まず無料から試して効果を確かめたい
MeetGeekを選ぶべきケース
- 会議内容を組織のナレッジとして蓄積し、後から掘り返したい
- サマリーメールの自動共有でフォローの抜け漏れを減らしたい
- 要約の読みやすさと「そのまま共有できる完成度」を重視する
- クレジット課金で実費が読めなくなるのを避けたい
他の選択肢も知っておく
FirefliesとMeetGeekの二択で迷うなら、隣の選択肢も一度見ておくと判断が固まる。
録音不要でブラウザのまま使える手軽さなら tl;dv、リアルタイム文字起こしと共同編集に強いのは Otter.ai、日本語UIと国産の安心感を求めるなら Notta が候補になる。要約品質に全振りした無料ツールとしてFathom系も存在する。
2026年は「文字起こしの精度」で差別化する時代は終わり、ワークフロー自動化とAIによる活用が主戦場になった。だからこそ、自社の会議が「営業の通過点」なのか「ナレッジの貯蔵庫」なのかを先に決めると、ツール選びはほぼ自動で決まる。
編集部の評価
率直に言って、両者は「どちらが優れているか」では比べられない。解いている課題が違うからだ。
Fireflies.aiは、CRM連携と会話分析の厚さが圧倒的で、営業組織には重宝する。ただし2026年のクレジット制は正直クセが強く、会議が多いチームほど実費が読みにくくなる。「月$10」を額面で受け取ると後で痛い目を見る、というのが本音の評価だ。
MeetGeekは、要約品質とサマリー共有の滑らかさが光る。派手な分析機能はないが、社内会議を回すぶんには微妙な不満が出にくい。クレジットで青天井に課金される不安が小さい点も、コストを固定したいチームには効く。
営業ならFireflies.ai、社内ナレッジならMeetGeek——この軸で選べば外さない。
よくある質問(FAQ)
Q. Fireflies.aiは結局いくらかかる?
入口はPro月$10/人(年払い、月払いだと$18)。ただしAI機能はクレジットを消費し、会議が多いと追加課金で基本料金の2〜3倍になることがある。無料プランは保存800分・クレジット制限ありで、まず試すには十分。
Q. 要約の精度はどちらが上?
読みやすさと共有しやすさではMeetGeekが優位とされる。Fireflies.aiは要約も実用十分だが、強みは話者比率やトピックなどの会話分析側にある。
Q. 日本語の会議でも使える?
どちらもUIは英語のみ。文字起こしの日本語精度はFireflies.aiのほうが自然に扱える。日本語UIを重視するならNottaなど国産ツールの併用を検討したい。
Q. CRM連携が必要なのはどちらの利用者?
営業・カスタマーサクセスならFireflies.aiが向く。SalesforceやHubSpotに商談メモを自動で書き戻せるので、議事録を手で貼る作業がなくなる。
Q. 無料プランだけで運用できる?
少人数・低頻度ならどちらも無料枠で回せる。ただしFireflies.aiはクレジット上限に当たりやすく、会議が増えると有料移行が前提になる。MeetGeekは時間枠ベースで上限が読みやすい。
