Otter.ai 代替ツール7選 無料・日本語対応・OSSまで比較 (2026年版)

Otter.ai 代替ツール7選 無料・日本語対応・OSSまで比較 (2026年版)

この記事のポイント Otter.aiの乗り換え先は、日本語UI・無料枠・自前運用の3方向に分かれます。日本語の社内会議なら国産クラウド型、音声を外に出せないならオープンソースのWhisper、対面の商談なら録音デバイス型が第一候補です。7本の違いを表で並べ、乗り換え前のチェック項目まで整理しました。

英語の会議では文句なしに動くのに、日本語の定例に使った瞬間に微妙になる。Otter.aiに感じる不満は、だいたいこの一点に集約されます。答えを先に出すと、日本語の議事録が主戦場ならNottaRimo Voice、音声を社外に出せないならWhisperの自前運用が現実的な着地点です。

Otter.aiの代替ツールとは、会議の音声を文字に起こして要約するAIサービスのうち、Otter.aiが苦手な部分を埋められるものを指します。苦手な部分は主に3つ。日本語UI、無料枠の上限、そして話者識別の当たり外れです。


Otter.aiから乗り換えたくなる理由はどこにあるのか

Otter.aiから乗り換えたくなる理由はどこにあるのか

乗り換え検討の入り口は、精度そのものより「日本語の業務に合っていない」という違和感です。ここを言語化しないと、代替ツールを入れても同じ不満が再発します。

不満の中身を分解すると、次の3つに整理できます。

  • UIが英語のみ: 文字起こしは日本語に対応していても、画面の操作は英語のまま。チーム全員に配ると教育コストが乗ります
  • 無料枠の上限: Otter.aiの無料プランは月300分、1会話あたり30分まで。1時間の定例が週2本あると、初週で頭打ちになります
  • エクスポートと共有の制限: 無料プランでは書き出しの選択肢が絞られ、共同編集まわりの機能も外れます

もうひとつ、地味に効いてくるのが話者識別のばらつきです。日本語の会議は相づちが多く、複数人が短く重なる場面が続きます。この条件で誰の発言かを正しく振り分けられるかは、ツールによってはっきり差が出ます。

Otter.ai自体の機能と料金の全体像はOtter.aiの使い方と料金ガイドで押さえてあります。今の使い方に何が足りないかを先に確認してから戻ってくると、この後の比較が早く読めます。


Otter.ai 代替ツール7選の早見表

Otter.ai代替ツール7選の早見表

タイプが違うツールを同じ土俵で並べると選びやすくなります。下の表は、乗り換え先を4つのタイプに分けて整理したものです。

ツールタイプ日本語対応無料で試せるか向いている人
Nottaクラウド議事録日本語UI・日本語音声に対応無料プランあり(時間上限あり)日本語の社内会議を残したい
Rimo Voiceクラウド議事録日本語に最適化無料トライアルあり長時間の会議・インタビュー
Whisperオープンソース日本語も認識モデルは無料(自前運用)音声を社外に出せない
Fireflies会議AIアシスタントUIは英語中心無料プランあり商談ログをCRMに流したい
tl;dv会議AIアシスタントUIは英語中心無料枠を前面に出している費用をかけずに長く使いたい
Sembly AI会議AIアシスタントUIは英語のみフリーミアム決定事項とタスクを構造化したい
PLAUD録音デバイスアプリの日本語表示に対応本体購入が前提対面の商談・取材・講義

つまり、Otter.aiの直接の置き換えになるのは上の4本で、残る3本は「Otter.aiが届かない場所」を埋める選択肢という関係です。

無料枠の上限や価格は改定が多い領域。契約前に各公式サイトで最新の条件を確認してください(本記事の確認時点は2026年8月)。


日本語の議事録なら国産クラウド型が現実解

日本語UIまで含めて完成しているのは、国内で開発されたクラウド型です。Otter.aiの画面が英語のみである以上、ここは構造的な差になります。

Nottaは、Web会議の録音から文字起こし、要約までをブラウザで完結させるタイプ。日本語の画面で操作できるので、議事録係を持ち回りにしているチームでも配りやすいのが強みです。ZoomやGoogle Meetと組み合わせる使い方が中心になります。

Rimo Voiceは、日本語の音声に寄せて設計されたサービスです。1時間を超える会議やインタビューの書き起こしを、人が手で直す前提で扱いやすく仕上げてくれます。ここが地味に効きます。

どちらを選ぶかは、会議の長さで切ると迷いません。

  • 30分から1時間の定例が中心 → Notta
  • 90分超の会議・取材の全文が必要 → Rimo Voice
  • 英語と日本語が混ざる会議が多い → Otter.aiを残して併用

日本語対応と一口に言っても、「音声の認識」「画面の言語」「要約文の自然さ」は別物です。トライアル時は要約の日本語が読める文章になっているかまで見てください。


無料で使い続けたいならどれが現実的?

無料枠は「月に何分か」ではなく「1本あたり何分か」で詰まります。ここを見落とすと、契約後に想定外の課金が発生します。

無料で試すときに見るべき制限を並べました。

見る項目詰まりやすいポイント対処
月あたりの上限時間週2本の1時間会議で月480分。Otter.aiの月300分では足りない録音対象を重要会議に絞る
1会話あたりの上限Otter.aiは1会話30分で打ち切り。長い会議が途中で切れる会議を分割するか有料へ
エクスポート無料だと書き出し形式が限られるテキストのコピーで代用できるか確認
保存期間古い記録から消える設計のサービスがある議事録は別の場所に保管
参加人数無料枠は1人利用が前提のことが多いチーム展開は有料前提で試算

要するに、無料枠だけで社内運用を回すのは、参加人数が2人以上になった時点で厳しくなります。

費用を抑えたまま長く使いたいなら、無料枠の広さを売りにしているtl;dvを試す価値があります。ただし画面は英語中心。日本語UIが条件なら、この選択肢は最初から外れます。

ここまでの整理: 日本語UIが必要なら国産クラウド型の2本、費用を抑えたいなら無料枠の広い会議AIアシスタント、音声を外に出せないならオープンソース。この3分岐で、7本のうち検討対象は2〜3本まで減ります。


オープンソースで自前運用する選択肢はある?

あります。OpenAIが公開した音声認識モデルWhisperは、モデル自体がMITライセンスで配布されていて、手元のPCやサーバーで動かせます。音声を外部サービスに送らずに済むのが最大の価値です。

自前運用が刺さるのは、次のような条件のときです。

  • 顧客との会話を含むため、社外のクラウドに音声を置けない
  • 録音量が多く、従量課金だと月額が読めない
  • 議事録の形式を自社のフォーマットに合わせ込みたい
  • 過去の録音データをまとめて一括処理したい

一方で、そのまま使うと足りないものもあります。Whisperは音声を文字にするモデルであって、議事録サービスではありません。

具体的には、話者の振り分け(誰が話したかの分離)は別のライブラリを足す必要があります。要約もそのままでは出ないため、文字起こし結果をClaudeなどの生成AIに渡す構成を組むことになります。会議への自動参加も当然ありません。

無料なのは「ライセンス料」だけ。GPUを積んだマシン、構築の工数、動かし続ける担当者。この3つのコストは確実に発生します。エンジニアが社内にいないなら、素直にクラウド型を選んだほうが安く済みます。


商談ログを営業に回すならどのツールか

会議AIアシスタントと呼ばれるタイプは、議事録を作ることより「作った後にどこへ流すか」で差がつきます。CRMや課題管理ツールへの受け渡しが本体です。

Sembly AIは、決定事項・論点・リスク・要件といった単位で会話を構造化するのが持ち味。Salesforce、Slack、Jira、Asanaといった業務ツールに、担当者と期限つきのアクションを引き渡せます。商談や定例の型を揃えたいチームに向きます。Otter.aiとの細かい違いはOtter.aiとSembly AIの比較記事にまとめてあります。

Firefliesも同じ系統で、商談内容をCRMに残す用途で使われています。ただし注意点が2つ。会議参加者から見える形でボットが入室するため、相手先によっては事前の了解が要ります。もうひとつ、AIクレジット制の料金が基本プランに上乗せされ、想定外のコストになったという指摘が出ています。

営業用途で選ぶときの優先順位は次の通りです。

  1. 使っているCRMに直接つながるか
  2. アクションアイテムに担当者と期限が付くか
  3. ボットの表示を相手に説明できるか
  4. 1人あたり月額がチーム全員分で成立するか

録画と共有まで含めて考えるなら、Otter.aiとLoom AIの比較も判断材料になります。


対面の会議やオフライン録音はどうする?

Web会議前提のツールは、対面の商談や現場取材では役に立ちません。マイクが拾えないからです。ここは道具を変えるしかありません。

PLAUDは専用のAIボイスレコーダーで録音し、アプリ側で文字起こしと要約まで持っていくタイプです。アプリは日本語表示に対応しています。無料プランはなく、本体の購入が前提。会議室でノートPCを開けない場面や、客先訪問での記録に向きます。

安く済ませるなら、スマートフォンの録音アプリで音声を取り、Whisperに通す構成でも成立します。手間はかかりますが、追加費用はほぼゼロ。両者の違いはPLAUD NOTEとOtter.aiの比較で確認できます。

対面録音で本当に効いてくるのは、AIの性能よりマイクの位置です。テーブルの中央に置けるか、椅子の配置は円形か。ここで文字起こしの精度が半分決まります。


乗り換え前に確認する6項目とセキュリティの落とし穴

導入後に一番もめるのは、精度ではなく規程まわりです。契約前に確認しておく項目を表にしました。

確認項目具体的に見るところよくある落とし穴
データの保存場所音声とテキストがどの国に保存されるか国内保存を求める社内規程と衝突する
学習利用音声をモデルの学習に使わない設定があるか既定でオンになっている場合がある
認証の取得SOC 2 / ISO 27001の有無「対応予定」と取得済みを混同する
録音の同意相手に録音を伝える運用になっているかボットの無断参加でクレームになる
削除の手続き会議単位で消せるか、退会時に全消去されるか解約後もデータが残る
エクスポートテキストと音声を自社側に持ち出せるか乗り換え時に過去ログを回収できない

つまり、比較すべきは機能表よりも「解約したときに何が手元に残るか」です。

顧客情報を含む会話を扱うなら、認証の取得状況は必ず一次情報で確認してください。取得済みかどうかは各社の公式サイトのセキュリティページに明記されています。ここを他社のまとめ記事で済ませると、後から食い違います。


料金は人数×月額より録音時間の上限で決まる

議事録ツールの費用は、席数だけで見積もると外します。実際に効くのは、録音時間の上限と、上限を超えたときの扱いです。

Otter.ai自体の有料プランは年払い前提の設計で、Proは年払い時に月$16.67の水準です。最新の条件はOtter.aiの公式料金ページで確認できます(2026年8月時点)。代替ツールも同じく年払い割引が前提のものが多く、月払いだけで比べると割高な結論になりがちです。

見積もりの手順は、この順番が早いです。

  • 月に録音する時間の合計を出す(会議数 × 平均時間)
  • 議事録を実際に開く人数を数える(参加者全員ではない)
  • 上限超過時の扱いを確認する(停止か、従量課金か)
  • 年払いにしたときの実質月額で比べる

録音するのは全員でも、後から読み返すのは2〜3人ということはよくあります。ここを絞れると費用は一気に下がります。


用途別ならどれを選ぶべき?

判断を1枚に落とし込みました。迷ったらこの表の第一候補から試してください。

用途第一候補理由
日本語の社内定例を残すNotta日本語UIで配布しやすく、Web会議連携が中心
90分超の取材・インタビューRimo Voice長尺の日本語音声を扱う前提の設計
音声を社外に出せないWhisperローカル実行で外部送信が発生しない
商談を業務ツールへ流すSembly AI決定事項とタスクを構造化して連携できる
費用を抑えて長く使うtl;dv無料枠の広さを前面に出している
CRM連携を最優先Fireflies商談ログの受け渡しに実績がある
対面の商談・現場録音PLAUD専用レコーダーで確実に音を取れる
英語会議が主戦場Otter.aiを継続乗り換える理由が弱い

要するに、Otter.aiを完全に捨てるより、日本語の会議だけ別のツールに逃がす併用のほうが痛みは小さくなります。

国産の議事録サービスをまとめて見るなら、AI議事録カテゴリに一覧があります。


Otter.aiのデータを引き継ぐ移行手順

乗り換えで一番失いやすいのが過去ログです。解約してから気づくと戻せません。

移行は次の順番で進めます。

  1. Otter.aiから過去の文字起こしをテキストで書き出す(無料プランは形式が限られるため、必要なら1か月だけ有料に上げる)
  2. 書き出したファイルをNotionやGoogle Driveなど、ツールに依存しない場所へ保管する
  3. 新ツールを2週間並走させ、同じ会議を両方で録音して精度を見比べる
  4. カレンダー連携を新ツールへ切り替え、Otter.aiの自動参加をオフにする

並走期間を飛ばすと、精度の判断が印象論になります。同じ会議の同じ発言を突き合わせるのが、いちばん確実な検証方法です。

解約は、書き出しが完了してから。この順番だけは守ってください。


AI PICKS編集部の判定

日本語の会議が中心なら、Otter.aiに残る理由は正直ほとんどありません。文字起こしが日本語に対応しても、画面が英語のままではチームに配れないからです。教育コストが人数分だけ乗り続けます。

第一候補はNottaで一択に近い判断です。日本語UI、Web会議連携、無料枠での検証。導入の障害が最も少ない構成が揃っています。長尺のインタビューを扱うならRimo Voiceに寄せる。この2本で日本語用途の大半は片付きます。

一方で、音声を外部に出せない業種にとってはWhisperの自前運用が圧倒的に強い選択肢です。ただし要約も話者分離も自分で組む必要があるため、社内にエンジニアがいないなら手を出さないほうが賢明。無料に見えて、いちばん高くつくパターンです。

英語会議が主戦場の人にとっては、Otter.aiは今も重宝する道具のまま。乗り換えではなく、日本語の定例だけ別レーンに逃がす併用をおすすめします。


よくある質問(FAQ)

Q. Otter.aiの無料プランはどこまで使えますか?

2026年時点で、月300分・1会話あたり30分までの文字起こしが無料で使えます。エクスポート形式や共同編集まわりに制限があるため、チームでの本格運用には向きません。

Q. Otter.aiは日本語に対応していますか?

日本語の文字起こしには対応しています。ただし画面のUIは英語のみで、日本語の要約品質は国産ツールと比べると評価が割れます。日本語UIが必須なら代替を検討したほうが早いです。

Q. 完全無料で議事録を自動化する方法はありますか?

Whisperをローカルで動かせば、ライセンス費用はかかりません。ただしマシンの用意と構築の工数が必要で、要約は別途生成AIに渡す構成になります。手間をかけられるかどうかが分かれ目です。

Q. オープンソースのツールは会社で使っても問題ありませんか?

WhisperはMITライセンスで公開されているため、商用利用に制限はありません。むしろ音声を外部に送らない点で、社内規程が厳しい企業には通しやすい選択肢です。

Q. 対面の商談を記録したい場合はどうすればいいですか?

Web会議前提のツールでは音を拾えないため、PLAUDのような専用レコーダーか、スマートフォン録音とWhisperの組み合わせになります。録音の同意は必ず事前に取ってください。

Q. 話者識別の精度はツールで変わりますか?

変わります。日本語は相づちが多く発言が重なりやすいため、英語向けに調整されたツールでは振り分けが崩れやすくなります。導入前に、実際の会議音声で2週間の並走テストをするのが確実です。

Q. 乗り換えると過去の議事録は消えますか?

解約するとアクセスできなくなるサービスがほとんどです。解約前にテキストを書き出し、ツールに依存しない場所へ保管してください。


あわせて見たいツール・カテゴリ

  • Notta — 日本語UIで使えるクラウド議事録。乗り換え先の第一候補として最初に試す価値があります
  • Rimo Voice — 長時間の日本語音声を扱うならこちら。取材やインタビューの書き起こしに向きます
  • Whisper — 自前運用でコストと機密性を両立させたい人向けのオープンソース選択肢
  • AI議事録ツール — 会議AIの主要ツールを横並びで確認できます
  • AI議事録カテゴリ — 議事録・会議支援の全体像を眺めたいときに
  • AI音声カテゴリ — 文字起こし以外の音声AIもまとめて探せます
  • AI GIJIROKU — 国産の議事録サービスをもう1本比べたいときの追加候補

次に読むならこれ: Otter.aiの使い方と料金ガイド。今の使い方で本当に上限に当たっているのかを先に確かめると、乗り換えるべきか併用で足りるかの判断が数分で付きます。

各ツールの公式サイト(一次情報)

料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。