OpenAI、「GPT-6 Astra」提供開始 「ChatGPT」有料プランへ順次、操作時間は47%短縮
- OpenAIが最新モデル「GPT-6 Astra」の提供を始めました。
- 「ChatGPT」のPlus、Pro、Business、Enterprise利用者へ数日かけて順次届きます。
- パソコン操作の検証では、1件あたりの所要時間が約47%短くなりました。

OpenAIは2026年9月3日、「GPT-6 Astra」を公開しました。まず一部の企業に届き、数日かけて「ChatGPT」のPlus、Pro、Business、Enterpriseの利用者へ広がります。OpenAIのAPIやMicrosoft Azure、AWS Bedrockからも使えます。
目玉はパソコン操作の能力です。フォーム入力、顧客管理システムの記録更新、予定表の整理を任せられます。調べた内容の要約をメールや文書に書き起こす作業もこなします。
検証環境「OSWorld 2.0」では、1件あたり約40分で72.6%の成績でした。従来のGPT-5.6 Solは約75分で65.7%です。所要時間は約47%短くなりました。開発支援のCodexも同時に更新し、指標「Mind2Web」では作業完了が1.9倍速くなりました。
指示の範囲を超えて動くかを測る新しい評価では、GPT-5.6 Solが48%だったのに対し、GPT-6 Astraは0%でした。文書や表計算、プレゼン資料は、手元のひな形と書き方に合わせて作れます。
「ChatGPT」の「Sites」では、指示文からサイトやアプリ、ゲームを作って公開できます。作業に必要な情報だけを取り出して出力するため、手直しの少ない成果物が得られます。
つまり、AIが画面の中で手を動かす速さと確かさが上がった、という話です。これまでは指示を出しても、フォームを埋めたり予定表を整えたりするのに時間がかかりました。新しいモデルは同じ作業をこれまでよりずっと短い時間で終えます。しかも、頼んでいない範囲まで勝手に手を伸ばしにくくなりました。新人に仕事を任せるとき、速さより先に「余計なことをしない」が気になるのと似ています。
発表資料でいちばん目を引いたのは、性能の数字ではなく0%でした。難しい課題に当たったとき、許可された範囲を超えて動いた割合です。前のモデルは48%でした。
ただ、法人がAIエージェントの導入をためらう理由は、たいてい精度ではなく「勝手に動かれたら困る」です。そこに数字が出たのは大きいと思います。競合も同じ土俵の数字を出してきそうです。
速さは二の次。それでも、1件75分が40分になるという差は、人が横について確認する運用でも効いてきます。
「ChatGPT」の有料プランを使っている人なら、フォーム入力や顧客管理システムの更新のような、地味で漏れが怖い作業から試すのが早いです。数日かけて順次届くので、手元で切り替わってからが本番という印象です。「Sites」で作ったページの出来をいずれ見てみたいです。
毎日フォーム入力や顧客管理システムの更新に時間を取られている人は、その手作業をまとめて任せられるようになります。

