Black Forest Labs、「FLUX 3 Video」に編集機能を追加 指定箇所だけを書き換え
- Black Forest Labs が「FLUX 3 Video」に動画の編集機能を追加しました。
- すでにある動画の指定した部分だけを書き換えられます。
- 発表は2026年9月10日で、物体や背景の差し替え、せりふの翻訳に対応します。

Black Forest Labs は2026年9月10日、動画向けモデル「FLUX 3 Video」に高速で精密な編集機能を追加したと発表しました。すでにある動画のうち、指定した部分だけを書き換えられます。
編集できる内容は多岐にわたります。物体や人物を足したり消したり、別のものに置き換えたりできます。背景の入れ替えや、映像に写る文字の編集にも対応します。色や素材、視覚効果の変更も行えます。せりふを変えたり別の言語に訳したりするときは、口の動きを合わせられます。クリップの中で起きる出来事そのものを変えることもできます。
同社は、世界で最も高速で低コストの動画編集モデルだと主張しています。社内で行った比較テストでは、編集の正確さと精密さで他の主要なモデルを上回ったと述べています。高速版は、主要なモデルに近い品質を市場で最も低いコストで出せる位置にあると説明します。
同社が強みとして挙げるのは、指定した箇所以外を変えない点です。同社のテストでは、他の主要なモデルが細かい指定であっても元の動画の別の部分まで変えてしまう場面がありました。別の素材を使う機能など、一部は今後の対応となります。
撮り直しをせずに公開済みの動画を直せるので、素材を作り直す手間を抑えられます。使い方の資料と試用ページは公式サイトで公開されています。
つまり、動画の一部だけを狙って直せるようになった、という話です。写真の加工ソフトで人物だけを消したり背景を貼り替えたりする作業を、動画でやるイメージに近いです。これまでは一か所を直したいだけでも、映像の別の場所まで一緒に変わってしまうことがありました。そこを動かさずに済むのが今回の売りです。

速さと安さを先に打ち出しているのが目を引きます。品質で真っ向勝負するのではなく、近い品質を最も安く出す位置取り。ここに自信があるのだと読めます。
ただ、筆者が効きそうだと思ったのは別のところです。指定した以外を変えない、という一点。動画の修正は、直したい一か所のために全体を見直す手間が重いので、そこが減るなら日々の作業時間はかなり変わりそうです。
そういえば、せりふの差し替えと口の動きの同期は、同じ映像を複数の言語で出したい会社に刺さるはずです。海外向けの製品紹介動画を一から作り直す、という前提そのものが崩れるかもしれません。
今後の対応として残された機能がどこまで広がるか、まずは bfl.ai の編集ページで日本語のせりふがどう扱われるかを見たいです。
社内向けや製品紹介の動画を作っている人は、背景や画面内の文字を撮り直しなしで差し替えられるようになります。

