Perplexity、検索基盤の自社ストレージ「CobbleDB」を公開 読み取り遅延を約5分の1に
- Perplexityが検索基盤向けの自社ストレージ「CobbleDB」を公開しました。
- 本番環境の計測で、まとめ読みの遅延が約5分の1になりました。
- 社内のコスト試算では「DynamoDB」比で20%以上の削減を見込みます。

Perplexityは、AI検索向けに自社開発したストレージ基盤「CobbleDB」を公開しました。Webページを処理して保存し、検索時に取り出す土台を丸ごと作り直しました。
これまでは「DynamoDB」などのマネージドデータベース(運用を事業者に任せる仕組み)を使っていました。読み書きしたデータ量に応じて費用がかかり、インデックスの規模と検索回数が増えるほど料金も増えていました。保存先やキャッシュの設定を細かく調整することもできませんでした。
新しい構成は役割を3つに分けています。「CobbleDB」が検索時の高速な読み出しを、「Pillar」が文書の保存と公開を、「Lorry」が更新のまとめ配信を担います。文書の処理と、検索時に読むデータベースへの書き込みを切り離しました。
Search APIの1リクエストは100〜120件のページを対象にします。取り出しは10〜20件ずつに分け、1件の平均サイズは約50KBです。本番環境の前後比較では、このまとめ読みの待ち時間が約5分の1になりました。社内のコスト試算では「DynamoDB」比で20%以上の削減を見込みます。
検索時の読み出しは、回答を返すまでの経路にそのまま乗っています。Perplexityで調べものをする人にとっては、答えが返るまでの速さに直結する部分が入れ替わりました。
つまり、Perplexityが自社の倉庫を建て直した、という話です。これまでは他社が運営する大きな倉庫を借りて、荷物を出し入れするたびに料金を払っていました。自前に切り替えたことで、棚の並べ方も取り出し方も自分で決められるようになりました。よく使う荷物を手前に置けるので、取り出しが速くなり、費用も下がったわけです。

検索の会社が自前のデータベースまで作る時代になりました。既製品では、さすがに間に合わなくなってきたのだと思います。
筆者が引っかかったのは、この作り直しを社内のコーディングエージェントの集団に手伝わせた、と書いている点です。壊れたら検索全体が止まる場所です。そこにAIの手を入れています。速度やコストの数字より、この一行のほうが後から効いてくるかもしれません。
ただ、遅延5分の1はかなり大きい数字ですが、20%の削減のほうは社内試算です。実際の請求額にどこまで出るかは、使う量次第という印象です。
次に読みたいのは、この土台の上でランキングや推論エンジンがどう変わるかを書いたPerplexityの技術ブログです。
Perplexityで日々調べものをしている人は、回答が返ってくるまでの待ち時間が短くなった状態で使えるようになります。


