Sakana AI、ブロックの自律形状認識技術を発表 実物197個の実験で正答率100%を達成
- Sakana AIなどの研究チームが、中央制御なしで自律的に形状を認識するブロック技術を発表しました。
- 実物197個をつないだ検証において、100%の精度で自らの形状を正しく識別しています。
- 自律的に修復や組み立てを行うロボットや、教育機器の開発に関わる人が対象となります。

Sakana AIなどの研究チームは、2026年9月6日に自律型のブロック技術を発表しました。各ブロックが隣同士で通信し、全体の形を自力で把握します。
研究では、各ブロックが独立したニューラルネットワーク(脳の仕組みを模した計算モデル)を動かします。約500種類の立体形状を使ったシミュレーションでは、85%から100%の精度で物体を識別しました。
ブロック全体の15%が取り除かれても、欠けた位置を特定して修復を促せます。実際のブロックを最大197個つなげた実験でも、100%の精度で物体の種類を特定しました。
この技術により、次に置く場所を指示する知育玩具や、設計図なしで自ら組み立てるロボットの実現に役立ちます。
ざっくり言うと、司令塔となる親機がなくても、隣り合うブロック同士の伝言ゲームだけで自分が何を作っているか把握できる仕組みです。
たとえるなら、全体の完成図を持たない作業員たちが、隣の人と声を掛け合うだけで船や車を狂いなく組み上げるようなものです。197個の実物でも100%正しく形を理解できました。

筆者は、中央のコンピューターを持たずにブロック自身が形を認識する仕組みにかなり驚かされました。司令塔が故障すると全体が止まるシステムと比べても、一部が欠けても自律して動き続けられる強みは魅力的です。
壊れても直る機械。ただ、産業用途への応用にはまだ時間がかかると思います。
そこで、まずは研究チームが言及した恐竜の知育ブロックのように、身近な玩具として形になる時期を見届けたいです。
知育玩具や自律ロボットを開発している人は、設計図や中央制御に頼らず自力で組み立てや修復を行う機器を設計できるようになります。

