Runwayの発表内容

Runwayは2026年10月1日に、ロボット制御用の基盤モデル「Praxis-1」を発表しました。大量の動画から物理法則を事前学習し、実世界のロボットを操作するモデルです。

従来のロボット開発では実機データの収集が大きな壁でした。今作ではウェブ上の動画学習により、人間が遠隔操作したデータと同等の制御精度を達成しています。モデル内のシミュレーション結果も、現実の検証と0.95の高い相関を示しました。

現在はノーブル・マシーンズなどの先行企業と実機検証を進めています。数カ月後にはモデルの重みを一般公開する方針です。開発者は閉じた環境に頼らず、自前のハードウェアでモデルを動作させられます。

ロボットを業務に導入したい企業や開発者は、膨大な実作業データを集めなくても複雑な自動化の実験を始められます。

つまり、どういうこと?

ざっくり言うと、ネット上の膨大な動画を見て動きのコツをつかんだAI頭脳を、そのままロボットに載せられる仕組みです。

これまではロボットに作業を教える際、人間が実際に動かして見せる手本データが大量に必要でした。今作は動画を見るだけで物の動きを理解するため、手本集めの手間を大きく省けます。

編集部の見方

動画生成AIでおなじみのRunwayが、ロボットの制御に進出した点に筆者は驚きました。映像を作る技術が、そのまま工場のロボットアームや自動搬送車を動かす頭脳へ直結した格好です。動画から現実の物理へ。

ただ、注目すべきはモデルの重みを公開するオープン戦略です。自社サービスで囲い込まず外部に配る動きは、ハードウェアを抱えるメーカーにとってかなり使いやすい選択肢になりそうです。

まずは数カ月後とされる一般公開のタイミングで、日本の製造業や研究所がどれだけ実機に組み込めるかを見届けたいところです。

誰に関係するか

自社でロボットの制御や自動化を開発している人は、実機データを大量に集めなくても作業方針を検証できるようになります。