T-4OOの発表内容

株式会社ロゼッタは2026年10月14日、翻訳AI「T-4OO」を新サービス「MetaRozetta」に刷新しました。人の確認や修正作業を前提としない完全自動翻訳Lv4の提供を開始しています。

完全自動翻訳Lv4が利用できるのは、日本語と英語の間の最高精度モードです。取扱説明書やマニュアルの日本語から英語への翻訳10万文による評価で、明確な誤訳率は0.003%を達成しました。従来の超高精度モードにおける0.05%から大幅に精度を引き上げています。その他の言語には、人による確認箇所を絞り込むLv3モードを適用します。

既存の「T-4OO」利用者は、同日からそのまま新ブランドの環境を利用できます。人手による訳文チェックの工程を減らせるため、英語マニュアルの作成にかかる時間を短縮できます。

つまり、どういうこと?

ひらたく言うと、車の自動運転と同じ発想です。これまでのAI翻訳は、AIが作った下書きを人間が最初から最後までチェックして手直ししていました。

今回の新機能では、3,000ページに1文未満という誤訳の少なさを基準にしています。マニュアルなどの日英翻訳なら、人間が横から手を出さずに最初から最後までAIに任せきりにできます。

編集部の見方

マニュアル翻訳で「人間が点検しない」と言い切る姿勢に、筆者は驚きました。業務用の翻訳では誤字や数値の間違いが大きな事故につながるため、これまでは人の目を通す作業が外せなかったからです。

下訳から完成品へ。

ただ、今回のLv4が成立するのは、日本語と英語の取扱説明書やマニュアルという特定の条件に限られます。契約書や特許文書といった別の分野、あるいは他の言語ペアでも同じ品質を出せるかが普及への分かれ目になりそうです。次は対応文書の拡充時期に注目したいところです。

誰に関係するか

日英のマニュアルや取扱説明書の翻訳チェックに追われている人は、訳文の修正工程を省いて完成原稿を受け取れるようになります。