Perplexityの発表内容
Perplexityは、AIエージェントの安全な実行環境を提供する基盤「SPACE」の仕組みを公表しました。数か月にわたり本番運用を続けており、日次数百万件の処理をこなしています。
SPACEは、利用者が預けた表計算ファイルの分析やプログラムのテストを隔離環境で処理します。各操作に独自の暗号識別子を付与し、別の利用者の環境や古い処理環境へ通信が誤って届かないよう管理しています。この仕組みにより、通信の切断ゼロを保ちながら、エラー率を0.0002%未満に抑えました。
処理の割り当てには、暗号署名技術のEd25519を採用しました。管理システムが発行する利用権限の有効期限は120秒で、時間のずれも最大15秒までしか認めません。受信側のサーバー自身が割り当てられた処理と自身の状態を突き合わせ、一致しない通信は転送前に即座に遮断します。
利用者は、社内データや重要なファイルをエージェントに渡す際、他人のデータと混ざったり勝手に変更されたりする心配をせずに業務を依頼できます。データ漏洩や誤動作の不安を減らし、複雑な業務分析を安心して任せられます。
つまり、どういうこと?
ざっくり言うと、AIが作業するための「完全に仕切られた個室」を用意し、入退室の鍵を120秒ごとに厳格に確認する仕組みです。
ホテルのオートロックのような構造です。別の客の部屋に誤って入ったり、前の宿泊客の荷物が残っていたりする事故を防ぐため、1回の作業ごとに使い捨ての暗号鍵を発行して部屋を確かめます。これにより、データが混ざる危険を確実に防ぎます。
編集部の見方

裏方の安全性への投資。日次数百万件の処理でエラー率0.0002%未満という数字に、筆者はかなり驚きました。AIの賢さばかりが競われるなかで、通信の取り違えを防ぐインフラをここまで細かく公開する姿勢には好感が持てます。
ただ、エージェントが複雑な作業を担うようになれば、安全な隔離環境の確保はどの企業でも避けて通れません。自社で同等の仕組みを整える手間を考えると、業務データを直接扱う人なら、堅牢な実行基盤を持つツールを選ぶのが無難な判断になりそうです。
競合各社も同じ水準の安全対策を打ち出してくるか、次のOpenAIの開発者会議での発表を見届けたいと思います。
誰に関係するか
Perplexityで表計算ファイルの分析やプログラムの検証を依頼している人は、他人のデータと混ざる事故を防ぎながら安全に作業を任せられるようになります。
出典: Perplexity ↗


