Sakana AIの発表内容

Sakana AIは本日、「Sakana Chat」に新機能「My Fish」を追加しました。AIが会話の中で覚えた記憶の内容や、記憶同士のつながりを画面上で確認できます。

画面の「一覧」では、プロフィールや進行中のプロジェクトといった分類ごとに記憶を確認できます。それぞれの項目には使われた回数や最後に使われた日時が表示され、元の会話へ直接戻ることも可能です。さらに「つながり」画面では、記憶の使用頻度や関連性がマップ形式で表示されます。30日以上使われていない記憶は色が薄くなり、直近で使われたものは中央近くに配置されます。

会話の最中にも、回答を考える際に記憶を使ったかどうかが思考プロセスのチップで表示されます。この記憶機能は初期設定で有効になっていますが、設定画面からいつでも無効に切り替えられます。スマートフォンなどのモバイル環境にも対応しており、画面下部のドロワーから詳しい情報を確認できます。

過去の業務内容や回答スタイルの好みをAIがどう解釈して保持しているかを、利用者が直接把握できるようになります。不要な記憶を確かめたり、AIが前提としている情報を確かめたりしながら、日々の業務でのやり取りを進められます。

つまり、どういうこと?

ざっくり言うと、AIが頭の中にメモしている「あなたの情報」のノートを、利用者がいつでもめくって点検できる機能です。

たとえるなら、専属アシスタントが付けている業務引き継ぎ帳のようなものです。過去に伝えた仕事の状況や好みがどう整理され、いつの会話で参照されたかが一目で分かります。

編集部の見方

ブラックボックスの可視化。AIが何を覚えて回答に使っているのかは、外部からは見えにくい部分でした。筆者は、そこを隠さずにマップや履歴として公開した姿勢にかなり好感を持ちました。

ただ、好みの文体や進行中の仕事を毎回指示し直す手間に悩んでいる人なら、重宝しそうです。30日使われないと薄くなる仕様も含めて、実用的な整理の仕組みだと感じます。大手他社の対話型AIでも、記憶の管理画面を標準搭載する動きが続きそうです。

そこで、まずは冬にかけて登場する各社の新世代チャット機能で、記憶の可視化がどの程度浸透するかを確かめたいところです。

誰に関係するか

Sakana Chatを業務で使っている人は、AIが覚えた自分の情報や記憶の使われ方を画面上で把握できるようになります。