Sakana AIの発表内容
Sakana AIは、11月3日に投票が行われる米国中間選挙のテキサス州上院選について、SNS分析レポートを公開しました。防衛やインテリジェンス (情報収集と分析) 領域の取り組みの一環として実施したものです。
今回の調査では、両候補や政党組織によるXの投稿2,042件と、それに対する70万5,976件の反応をAIで解析しました。深いリサーチを行う推論プロダクト「Sakana Marlin」を使い、世論調査や報道などの公開情報とも照合しています。
分析の結果、共和党の決選投票後にパクストン候補への支持割合が約5割から2割弱へ低下した動きが判明しました。また、候補者への評価の転換は、主要評価機関が判断を変える約2か月前に現れていました。
大量のSNS投稿から世論の変化を追う人は、単なる投稿数の集計にとどまらず、発言の背景や評価の推移を捉えた分析データを業務の参考にできます。
つまり、どういうこと?
つまり、SNSの投稿数だけを見るのではなく、投稿の中身や前後の文脈までAIに読ませて本当の世論を探る試みです。たとえるなら、拍手の大きさだけで人気を測るのではなく、客席の誰がどんな理由で拍手しているかを瞬時に仕分ける鑑識のような仕組みです。
編集部の見方

主要機関の判断より2か月も早くSNS上で変化が現れていたという結果には、かなり驚きました。単に投稿数を集めるだけでは分からない変化を、AI同士に仮説を検証させることで掘り当てています。
数の多さから質の分析へ。
これまでのソーシャルリスニングは件数の増減を追う作業が中心でした。今後は文脈まで踏み込む分析が当たり前になりそうです。まずは11月3日の本選結果と今回のAI分析がどこまで一致するかを確かめたいところです。
誰に関係するか
市場や世論の動向を調査している人は、AIを活用して数十万件規模の投稿から言説の変化を先行して把握できるようになります。
出典: Sakana AI Blog ↗


