CTGTは、規制の厳しい業界向けに、AIモデルの出力を組織のポリシーに沿うよう制御するポリシーエンジンを提供する企業です。自らを応用解釈可能性(interpretability)の研究ラボと位置づけ、最先端モデルが重要業務でどう振る舞うかを研究しながら、その知見を製品にしています。
何ができるか
中心となるPolicy Engineは、社内規程や業界規制を、出力の瞬間にどのモデルにも適用できる形で扱います。推論時に決定論的なポリシーグラフでエージェントの出力を統制し、暗号的に証明できる監査証跡を残す仕組みです。モデルを再学習させずに振る舞いを調整でき、プロンプトの工夫だけに頼るより確実だと説明されています。金融向けにはSECやFINRAなどの規制対応をうたっています。
公式サイトでは次のような検証結果を示しています。
- 法務の推論で、標準的なRAG構成では正答率が39%まで落ちたところ、Policy Engineを加えて78%に上がった
- 名寄せ(エンティティ解決)で96%の整合性を保った
- オープンソースモデルとPolicy Engineを組み合わせ、推論コストを最大80%下げられる
誰に向くか
金融や保険など、説明責任と規制対応が求められる業界で、AIの信頼性と運用コストを両立させたい企業向けです。AI責任者やコンプライアンス担当、AI基盤を担うエンジニアが主な相手になります。
料金と注意点
料金は公開されておらず、利用はアクセス申請や問い合わせから始まります。エンタープライズ向けの基盤のため、個人や小規模チームでの利用は想定されていません。数値はいずれも自社の検証によるもので、自社の業務データで効果を確かめる前提で検討するのが無難です。


