発表の内容

映画監督のライアン・ジョンソン氏は、2026年10月28日にiPhone向けの静止画カメラアプリを公開しました。撮影監督のスティーブ・イェドリン氏らとともに制作したアプリです。

このアプリはRAW形式での撮影に対応します。iPhone標準の画作りを省き、映画「Knives Out」などの作品で使う独自の画像処理を適用します。

撮影した画像は、アプリ内で色や露出、粒状感、ハレーションを微調整してカメラロールへ書き出せます。静止画専用の設計で動画撮影には対応しません。機器ごとの仕様を揃えるため、対応機種はiPhoneに限定されます。

スマートフォンの自動補正を省いた写真を撮影できるため、映画と同じ画像処理による写真を端末上で作成できます。撮影後の色や露出も直接調整できるため、外部の編集環境を介さずに写真素材を仕上げられます。

つまり、どういうこと?

ひらたく言うと、iPhoneが自動で行う写真の補正を止め、映画の現像技術を使って写真を仕上げられるアプリです。

たとえるなら、全自動カメラに任せるのではなく、プロの現像室で好みの色や明るさに焼き直すような仕組みです。カメラの生データを取り込み、映画「Knives Out」と同じ手法で色や質感の荒れ具合を直接調整できます。

編集部の見方

映画監督が自らの制作現場で使うためにアプリを開発する流れは、かなり珍しい光景です。

スマートフォンの強い自動補正に違和感を抱いている人なら、試す価値があります。ただ、動画には対応せず静止画に絞っている仕様には割り切りを感じました。機種ごとのばらつきを理由にAndroidへの対応を見送った判断も、開発体制の規模を考えると納得がいきます。

静止画一本の勝負です。

一方、映画の色彩技術をそのまま手元に届ける試みは、今後の撮影ツールの方向性にも影響を与えそうです。将来的な課題として挙げられている、iPhoneのProモデル向け動画撮影機能がいつ追加されるかを見届けたいところです。

誰に関係するか

iPhoneで写真を撮影している人は、映画と同じ画像処理を適用した静止画を端末上で調整して出力できるようになります。

出典: X(公式投稿) ↗/ 9to5Macも報道