Zapier AIの発表内容

「Zapier AI」は2026年10月20日に、1つのMCP (外部ツールと連携するための規格) サーバーを複数のAIツールで共有可能にしました。「Claude」や「ChatGPT」、「Cursor」などの異なるツールから同じサーバーへ接続できます。

連携アプリや自動化の手順は、サーバー側で1度登録するだけで各ツールに反映されます。各ツールからの実行履歴も同じサーバーに記録されます。

管理者がツールの実行権限を制御できる管理モードにも対応しています。なお、機能の共有設定にはサーバーの所有者または編集者の権限が必要です。手順を共有できるスキル機能は、自律的に動くエージェントモードのサーバーでのみ動作します。

複数のAIツールを併用している環境でも、ツールごとに同じ連携設定を繰り返す手間を削減できます。送信先のチャネル固定など、社内の運用ルールもサーバー側で一括して適用できます。

つまり、どういうこと?

ざっくり言うと、AIツールごとに個別に用意していた専用の道具箱を、全員で共有する1つの大きな道具箱にまとめる機能です。

これまではサポート用の「Claude」や開発用の「Cursor」ごとに道具をそろえ直す必要がありました。今後は共有の棚に一度道具をしまえば、どのAIからも同じように取り出して使えるようになります。

編集部の見方

設定の二重管理からの解放。各AIツールの設定を共通化できるだけでなく、操作履歴が1つのサーバーにまとまる点に筆者はかなり感心しました。

ただ、スキルの共有がエージェントモードに限られる仕様は、ちょっと気になる制約です。社内チャネルへの誤投稿を防ぐために管理モードを選びたい企業にとっては、手順の配布まで一元化できないもどかしさが残りそうです。複数のAIを導入している組織なら、まずは連携アプリの一括登録と権限固定から使い始めるのが賢い判断になります。

次は冬のアップデートで、厳密な権限管理とスキルの共有が両立できる設定が追加されるかを見届けたいところです。

誰に関係するか

業務や部署ごとに異なるAIツールを使い分けている人は、1回の設定だけで全ツールに同じ連携機能と運用ルールを一括適用できるようになります。