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Ada Health 代替アプリ5選、無料・日本語対応で選ぶ症状チェッカー (2026年版)
この記事のポイント Ada Healthは症状チェッカーとしての完成度が高い一方、日本語に対応していません。日本語で使えて、しかも受診先まで繋がるという条件を両方満たすのは実質1つです。この記事では対応言語・料金・使いどころで5つを比較し、オープンソースで自前運用する選択肢がどこまで現実的かも線を引きます。
夜中に子どもが熱を出した。救急に行くべきか、朝まで待つべきか。そこでAda Healthを開いたら英語しか出てこなかった、という人向けの記事です。答えを先に書くと、日本語で同じことをしたいならUbieが一択です。
ただし「Adaの代わり」と一口に言っても、欲しいものは人によって違います。受診先を知りたいのか、自分の検査値を踏まえて相談したいのか、それとも医療者として鑑別を整理したいのか。ここが分かれ道。
Ada Healthとは、何ができるアプリなのか

Ada Healthとは、症状や体調をチャット形式で入力すると、AIが考えられる原因と受診の目安をレポートにまとめる症状評価アプリです。診断そのものは行いません。
年齢、性別、既往歴、リスク要因、症状の経過をひと通り聞いたうえで、可能性のある状態と注意すべきサイン、次に取る行動を整理します。レポートはPDFで出力でき、診察のときに医師へ渡す材料になります。検索エンジンで症状を調べると最悪のケースばかり並びますが、Adaはそこを構造化してくれるわけです。
エビデンスの面でも弱くありません。2026年4月にNEJM AIで公表されたポルトガルの実地研究では、成人1,470人を対象に、Ada利用後の受診行動が追跡されました。適切な受診先を選べた人の割合は29.8%から64.4%へと倍以上に増えています。救急外来に行くつもりだった参加者のうち38.5%が、より軽い受診先へ切り替えました。
セキュリティ面では、公式サイトにISO 27001とEN ISO 13485の認証バッジが掲示されています(2026年8月時点)。医療機器の品質マネジメント規格まで取っているアプリは、そう多くありません。
つまり、道具としては優秀。問題は言語です。
- 症状の整理と受診判断の支援に特化している
- レポート出力で医師への説明材料になる
- 実地研究で受診行動の改善が確認されている
- 日本語は選択肢に存在しない
このうち最後の1点が、日本のユーザーにとっては致命的になります。
なぜ日本では代替を探すことになるのか?

Ada公式サイトの言語切り替えを見ると、対応しているのは英語・ドイツ語・スペイン語・スワヒリ語・ポルトガル語・ルーマニア語の6言語です(2026年8月時点)。日本語はありません。
症状の表現は言語の問題が特に大きく出る領域です。「みぞおちがキリキリする」「頭が締めつけられる」といった感覚の言葉を、英語のチェックボックスから正確に選ぶのは無理があります。翻訳しながら答えると、そもそも入力が歪む。
もう1つの壁が、出口です。Adaが「受診してください」と出しても、そこから先の日本の医療機関には繋がりません。何科に行くのか、近所のどこが開いているのか、オンライン診療で済むのか。日本のユーザーが本当に欲しいのはこの部分です。
ここまでの整理: Adaの弱点は精度ではなく、日本語と「受診先への出口」の2点。代替を選ぶときは、この2つを埋められるかで見ます。
言語と出口。この2軸で5つを並べます。
Ada Health 代替アプリ5選の早見表
用途がまるで違うものを同じ表に並べています。上から順に「一般の人が体調不良のときに開くもの」で、下2つは目的が違うと考えてください。
| ツール | 主な用途 | 日本語 | 料金 | 受診先への接続 |
|---|---|---|---|---|
| Ubie | 症状から病名候補と診療科を絞る | ネイティブ | 無料 | 医療機関・薬局・オンライン診療 |
| ChatGPT Health | 検査値や服薬を踏まえた健康相談 | 対応 | フリーミアム | なし(相談の整理まで) |
| ChatGPT | 受診前の質問づくり・説明の理解 | 対応 | 無料枠あり | なし |
| Google Health AI Coach | ウェアラブル実測値からの生活改善 | 対応 | 有料 | なし |
| Glass Health | 医療者の鑑別診断と診療記録 | 英語中心 | フリーミアム | 対象外(医療者向け) |
| Ada Health(参考) | 症状評価レポート | 非対応 | 無料 | 日本国内は非対応 |
つまり、Adaと同じ「体調不良のときに開いて受診判断まで持っていく」用途を日本語で埋めるのはUbieだけ、ということになります。
Ubie|日本語で受診先まで繋がる無料の一択
Ubieは、気になる症状を入力してAIの質問に答えると、関連する病名の候補と受診先を提示してくれる無料の症状検索サービスです。日本の医療環境を前提に作られている点が、Adaとの決定的な違い。
症状名からも、病名からも、診療科からも引けます。回答内容に応じて、考えられる病気、症状の解説、受診の目安が出ます。ここまではAdaと似た体験です。
差が出るのはその後です。近くの医療機関や薬局、オンライン診療に対応している窓口の情報まで探せます。「行ったほうがよさそう」で終わらず、「どこへ行くか」まで運んでくれる。地味に見えて、夜間や休日には決定的な差になります。
医学情報は現役医師の監修を受けています。無料で、ここまでが揃う。日本語で症状チェッカーを探しているなら、まずここから触るのが正解です。
| 項目 | Ubie | Ada Health |
|---|---|---|
| 日本語 | ネイティブ | 非対応 |
| 料金 | 無料 | 無料 |
| 医療機関検索 | あり | なし(日本国内) |
| レポート出力 | 症状の記録として保持 | PDF出力 |
比べると、レポートのPDF出力を除けば日本のユーザーにとっての実用性はUbieが上回ります。
医療現場側でAIをどう使っているかはクリニックのAI活用事例にまとめてあるので、受診する側の視点と合わせて読むと全体像が掴めます。
ChatGPT Health|検査値や服薬を文脈にして相談できる
ChatGPT Healthは、医療記録やApple Healthの情報をChatGPTに接続し、検査値・服薬・睡眠・活動量を踏まえて健康相談ができる機能です。症状チェッカーとは発想が違います。
Adaが「いまの症状」から入るのに対して、こちらは「これまでの自分のデータ」から入ります。健康診断でLDLコレステロールが高かった、睡眠時間がここ2か月落ちている、そういう文脈を持ったまま質問できるわけです。
慢性的な不調や、継続的な数値の管理には重宝します。一方で、急な発熱や腹痛のトリアージには向きません。受診先の候補も出ません。
使い分けの目安はこうです。
- 急性の症状で受診するか迷う → Ubie
- 健診結果や服薬を踏まえて相談したい → ChatGPT Health
- 数値の推移を生活習慣と繋げたい → ウェアラブル連携型
ChatGPTを健康まわりでどこまで使えるかはChatGPT健康活用の代替案で個別に扱っています。
ChatGPT|受診前の「質問リスト」づくりに効く
症状チェッカーの代わりというより、診察を有効に使うための下準備の道具として。ここが汎用AIチャットの一番おいしい使い方です。
診察時間は短い。言いたいことの半分も言えずに終わった経験、ありませんか。無料枠でも、症状の経過を時系列に整理させて、医師に確認すべき質問を5つ出させる、くらいのことはできます。
処方された薬の説明書きが読めないときの言い換えにも使えます。専門用語を中学生でも分かる言葉に直させるだけで、理解度がまるで変わる。
ただし、病名の推定をさせるのは避けてください。汎用モデルは症状トリアージ用に設計されておらず、それっぽい嘘(ハルシネーション、AIが自信ありげに誤った情報を出すこと)が混じります。医療用に整備されたUbieやAdaと同列に扱ってはいけません。
用途を絞れば強力。絞らなければ危険。この線引きだけ守れば十分に役立ちます。
Google Health AI Coach|ウェアラブルの実測値から入る
FitbitやPixel Watchで取った健康データをもとに、運動・睡眠・栄養の目標に合わせた助言をくれる有料サービスです。症状が出る前の段階を担当します。
Adaの代替として直接置き換わるものではありません。ただ「体調が悪い気がするが、何が原因か分からない」という漠然とした状態には、こちらのほうが刺さることがあります。睡眠が崩れているのか、活動量が落ちているのか、数字で見えるからです。
スマートウォッチ側の選び方はAIヘルスケア対応スマートウォッチの比較を先に読むと、どのデータが取れるのかが分かって話が早くなります。
デバイスを持っていないなら、ここは飛ばしてかまいません。
Glass Health|医療者側の鑑別と記録を支える
ここから先は医療者向けの話です。患者として読んでいる方は次のセクションへ。
Glass Healthは、医師や臨床チームの診察記録作成と臨床判断を支援するAIコパイロットです。患者との会話からSOAP形式の診療ノートを下書きし、入力された症状や検査情報をもとに鑑別診断、評価、治療計画のたたき台を出します。
Adaを「患者が使う症状評価」だとすると、Glassは「医療者が使う鑑別支援」。同じ症状入力でも、出力の粒度と前提知識がまるで違います。退院説明を平易な文章に直す機能もあり、記録の負担を減らす方向に効きます。
診療記録の自動化という文脈ではAbridgeの使い方やClinicFrameも同じ棚に並びます。日本の医療機関で導入を検討するなら、日本語の音声認識精度が最初の関門になります。
オープンソースの症状チェッカーは実用になる?
結論を先に書きます。2026年8月時点で、Adaの代わりになる一般向けのオープンソース症状チェッカーは存在しません。
「オープンソース症状チェッカー」で探して見つかるのは、だいたい次の3種類です。
| 種類 | 実体 | Adaの代替になるか |
|---|---|---|
| 医療特化のオープンモデル | 医学文献で学習した言語モデルの重み | 単体では不可(UIも安全設計もない) |
| ローカル実行環境 | Ollama等、手元でモデルを動かす仕組み | 動かす土台であって症状チェッカーではない |
| 医療用チャットUIのソース公開 | 会話画面のガワ | 中身の医学ロジックは別途必要 |
つまり、どれも部品であって製品ではありません。組み合わせれば動くものは作れますが、Adaが持っているもの、つまり医師監修の医学知識ベース、トリアージの安全設計、医療機器としての品質管理は、コードを落としてくれば手に入るという類のものではないです。
自前で組む価値があるのは、外部にデータを出せない研究機関や、社内の健康相談を閉じた環境で回したい企業くらい。個人が体調不良の夜に使うものとしては、正直イマイチです。
とはいえ、閉じた環境で試したい人はいます。その場合はアプリ選びではなく開発の話になるので、AIにコードを書かせる前提の環境づくりを扱ったCodexの使い方から入ると回り道が減ります。
無料で済ませたいだけなら、自前運用より既存の無料サービスのほうが早くて安全。ここは割り切るところです。
無料の線引きと、安全に使うための4つのルール
料金の実態を整理します。金額の記載がないものは公開情報で確認できなかったものです。
| ツール | 無料でできること | 有料になる条件 |
|---|---|---|
| Ubie | 症状検索・受診先探しまで全部 | 個人利用では発生しない |
| ChatGPT | 無料枠の範囲で相談 | 利用量の上限を超える場合 |
| ChatGPT Health | 無料枠内で利用可能 | 上位プラン扱いの機能あり |
| Google Health AI Coach | なし | 有料サービス |
| Glass Health | 無料枠あり | 本格運用は有料 |
見ての通り、個人が症状チェッカーとして使う分には無料で完結します。財布の問題ではなく、選び方の問題。
そのうえで、安全に使うための線引きを4つ。
- 緊急症状は使わない: 意識障害、呼吸困難、激しい胸痛、けいれん。この4つはアプリを開かず救急要請
- 診断名を鵜呑みにしない: 出るのは候補であって診断ではありません
- 医師に見せる前提で使う: 結果は自己完結ではなく、診察の材料に
- 子どもと高齢者は閾値を下げる: 症状の出方が典型的でないため、迷ったら受診側に倒す
この4つを守れば、症状チェッカーは検索エンジンで不安を煽られるより何倍もましな道具になります。
用途別、結局どれを選べばいい?
状況ごとに1つずつ決めました。迷ったらこの表の通りに動いてください。
| あなたの状況 | 選ぶもの | 理由 |
|---|---|---|
| 今つらい。受診すべきか判断したい | Ubie | 日本語で受診先まで繋がる唯一の選択肢 |
| 健診結果や服薬を踏まえて相談したい | ChatGPT Health | 自分のデータを文脈にできる |
| 診察で聞くことを整理したい | ChatGPT | 質問リスト化と用語の言い換えが速い |
| 不調の原因を生活習慣から探りたい | Google Health AI Coach | ウェアラブルの実測値が起点になる |
| 医療者として鑑別と記録を効率化したい | Glass Health | SOAPノートと鑑別のたたき台を同時に出せる |
| 英語圏に住んでいる・出張中 | Ada Health | 現地の医療環境ならAdaのままで問題なし |
つまり、日本に住んでいる一般ユーザーの答えは1行目でほぼ決まります。
AI PICKS編集部の判定
日本語で使える症状チェッカーという条件をつけた瞬間、選択肢は事実上1つに絞られます。Ubieの一択です。
Ada Healthは道具として優秀で、NEJM AIに実地研究が載るだけの実績もあります。ただ日本語がなく、日本の医療機関にも繋がらない。この2点が埋まらない以上、日本のユーザーにとっては候補になりません。海外在住や長期出張中なら話は別で、その環境ならAdaを使い続けるのが合理的です。
Ubieが強いのは病名の推定精度そのものより、「受診先まで運んでくれる」という出口の設計です。症状チェッカーの価値は、不安を診断名に変換することではなく、次の行動を決められる状態にすること。ここを外していないのが大きい。しかも無料。
ChatGPT系は代替というより補助輪です。受診前の質問づくりや、処方薬の説明を噛み砕く用途では圧倒的に速い。ただしトリアージ用に設計されていないので、そこを任せるのは筋が悪いです。
オープンソースで自前構築という道は、現時点では個人には勧めません。部品はあっても製品はない、というのが正確な状況です。
よくある質問(FAQ)
Q. Ada Healthは日本語に対応する予定はありますか
公式サイトの言語選択に日本語は含まれていません(2026年8月時点)。対応時期についての公表もないため、日本語で使いたいならUbieなど国内向けサービスに切り替えるのが現実的です。
Q. 症状チェッカーの結果を医師に見せても大丈夫ですか
問題ありません。むしろ推奨されます。ただし「AIがこの病気だと言った」ではなく「こういう症状の経過をこう記録した」という伝え方にしてください。診断名を持ち込むと診察の焦点がずれます。
Q. 無料の症状チェッカーは精度が落ちますか
料金と精度は連動していません。UbieもAda Healthも一般利用は無料です。両サービスとも収益は医療機関側や法人向けメニューから得る構造で、個人向けの機能を有料で出し惜しみする設計にはなっていません。
Q. オープンソースで自分専用の症状チェッカーは作れますか
技術的には可能ですが、医学知識ベースと安全設計を自前で用意する必要があります。オープンモデルとローカル実行環境は部品として揃っていても、医師監修の内容とトリアージの安全弁は付いてきません。個人用途では労力に見合いません。
Q. 子どもの症状にも使えますか
使えますが、判断の閾値を下げてください。小児は症状の出方が大人と異なり、悪化も速いです。アプリが「様子見」と出しても、いつもと違う様子があれば受診する。これが原則です。
Q. ChatGPTに症状を相談するのは危険ですか
病名の推定を任せるのは避けてください。汎用モデルは症状トリアージ用に設計されておらず、それらしい誤りが混じります。診察前の質問整理や、医師の説明の言い換えに用途を絞れば安全に使えます。
Q. 医療機関側でAI症状チェッカーを導入する場合は何が違いますか
一般向けアプリと法人向けメニューは別物です。医療者側で使うならGlass Healthのような鑑別支援や、診療記録の自動化ツールが対象になります。導入の勘所はクリニックのAI活用事例に整理してあります。
あわせて見たいツール・カテゴリ
症状チェッカーの周辺には、目的が近くて設計が違うツールが並んでいます。
- Ubie — 日本語で症状から受診先まで。まずここ
- Ada Health — 英語圏で使うならこちらのままで
- ChatGPT Health — 検査値や服薬を文脈にした相談
- Glass Health — 医療者向けの鑑別支援と診療ノート
- CureApp — 医師が処方する治療用アプリ。禁煙や高血圧の治療補助
- Abridge — 診察会話からの記録生成
- AI医療・ヘルスケア — 医療AI全般の一覧
- AIチャットボット — 汎用AIチャットの比較
- 医療AIの評価一覧 — 編集部が評価している医療AIの並び
次に読むならこれ。医療機関の側でAIがどこまで実務に入っているかを知ると、受診する側としての期待値の置き方が変わります。クリニックのAI活用事例から進んでください。
各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。
- Ubie — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- ChatGPT Health — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Ada Health — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Google Health AI Coach — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Glass Health — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
