「月額299円」という数字を見て申し込みボタンまで進んだものの、支払い画面の合計額が想像と違って手が止まった。Hostingerの料金でつまずく人は、だいたいここです。
答えを先に書きます。Hostingerの表示価格は、契約月数ぶんを一括で前払いしたときの「1か月あたりに換算するといくらか」という数字です。そして2年目からは、それより高い更新価格に切り替わります。
だから比較すべきなのは初回の合計額ではありません。更新時の月額です。
Hostinger の料金は結局いくら?

Hostingerの料金は、日本語公式サイトで「299円/月から」と案内されています。EC向けのEcommerceプランは、更新時の価格が月あたり1,409円(税別)と公式に書かれています。
Hostingerとは、海外で運営されている格安のレンタルサーバー会社です。サイトを置くサーバーの貸し出しを軸に、ネットショップ機能やサイト作成ツールまで一式そろえています。日本のレンタルサーバーと同じ用途で、価格帯だけが一段下だと考えるとつかみやすいはずです。
価格の出方は2種類あります。日本語版サイトは円建て、英語の公式ブログはドル建てです。公式ブログではWordPress向けホスティングを月額2.99ドルから7.99ドルのレンジで案内していて、全プランに無料のSSL証明書と30日間の返金保証が含まれると明記されています。
つまり「いくら?」への答えは、見ている画面によって円にもドルにも変わります。申し込むときは、自分が見ている通貨と契約月数の2つを必ず確認してください。
全プランの料金早見表

まず公式に確認できる数字だけを一覧にします。他社メディアの独自集計は入れていません。
| プラン | 公式に確認できる価格 | 主な追加要素 | 想定用途 |
|---|---|---|---|
| Premium(共有) | 月額2.99ドル(公式ブログ表記) | 無料メールアカウント、WordPressマルチサイト対応 | 初めての1〜3サイト |
| Business(共有・上位) | 月額3.99ドル(公式ブログ表記) | 無料CDN、WordPressステージング | 中規模サイト、WooCommerce |
| WordPress向け上限帯 | 月額7.99ドルまで(公式ブログ表記) | 上位帯のリソース | アクセスが増えた後 |
| Ecommerce | 更新時月あたり1,409円(税別) | ネット販売ツール一式、複数販路対応 | ネットショップ本体 |
| 日本語サイト最安表示 | 299円/月から | 前払い一括が条件 | 小規模サイト |
この表で押さえてほしいのは、価格の性質が2種類混ざっている点です。ドル表記の数字は初回の割引価格、1,409円は更新時の価格です。同じ土俵の数字ではありません。
比較するときは、必ず「初回どうし」「更新時どうし」でそろえてください。
なぜ初回と更新でこんなに差が出る?
Hostingerの全プランは前払い決済です。表示されている月額は、契約総額を契約月数で割った金額にすぎません。
公式サイトにもこの説明が明記されています。「すべてのプランが前払いで決済されます。月額料金は合計金額を購入するプランの月数で割った金額となります」という一文です。
ここに長期契約の割引が乗ります。48か月まとめて払えば1か月あたりの単価は下がり、1か月契約なら単価は上がる。299円という最安表示は、いちばん長い契約を選んだときの割り算の結果です。
そして契約が切れたあとの更新は、割引なしの価格で行われます。Ecommerceプランに「更新時の価格は月当たり1,409円です」と併記されているのは、この2段階構造を先に伝えるためです。
初回だけを見て判断すると、2年目に驚くことになります。ここが最大の落とし穴。
海外系ホスティングの多くが同じ料金設計を採っているので、Hostingerだけが特殊というわけでもありません。
更新時の実額を先に計算しておく
契約する前に、2年目以降の年額を電卓で出しておくと判断がぶれません。使う式は2つだけです。
| 計算したいもの | 式 | Ecommerceでの例 |
|---|---|---|
| 初回の支払い総額 | 表示月額 × 契約月数 | 申し込み画面の合計欄で確認 |
| 更新後の年額 | 更新時月額 × 12 | 1,409円 × 12 = 16,908円(税別) |
| 2年トータルの目安 | 初回総額+更新後の年額 | 初回総額に16,908円を足す |
| 税込みの見当 | 表示額は税抜 | 公式に「税金は含まれていません」と明記 |
つまりEcommerceプランを2年目も続けるなら、税別で年16,908円を見込んでおけば計算が合います。月あたり1,400円台のネットショップ基盤と考えると、判断の物差しが一気に楽になるはずです。
税金の扱いも先に確認しておいてください。公式の料金表記には「表示料金には適用される税金は含まれていません」と注記があります。
EC で使うなら Ecommerce プランと共有プラン、どっちが得?
ネットショップを作るなら、決済まで一式そろえたい人はEcommerceプラン、WordPressを自分で組みたい人は上位の共有プラン。この分け方が現実的です。
Ecommerceプランは、公式の説明によると自分のサイト上での販売に加えて、SNSでの販売、キャッシュレス決済、カスタムの販路までを一元管理できる作りになっています。販路を複数持ちたい小売にはこちらが噛み合います。
一方、WordPressにWooCommerceを載せて自分で組む前提なら、無料CDNとステージング環境が付くBusiness相当のプランが下限になります。ステージングとは、本番サイトの複製を作ってそこで先に変更を試せる仕組みのことです。商品ページや決済まわりを触るショップでは、これが無いと事故が怖い。
| 判断軸 | Ecommerceプラン | 共有プラン(Business相当)+ WordPress |
|---|---|---|
| 立ち上げの速さ | 早い。販売ツールが最初から入っている | 遅い。WooCommerceの設定が必要 |
| デザインの自由度 | 用意された範囲内 | テーマとプラグインで広く動かせる |
| 販路の広げやすさ | SNS・カスタム販路に公式対応 | プラグイン次第 |
| 運用の手間 | 少ない | 更新・互換性チェックが定期的に発生 |
| 更新時の月額 | 1,409円(税別) | 公式ブログのドル表記帯 |
つまり「売り始めるまでの時間を金で買うか、自由度を取って手を動かすか」の二択です。ここを決めないまま料金表を眺めても、答えは出ません。
商品説明文の量産でつまずきそうなら、Writesonicの使い方ガイドを先に読んでおくと、立ち上げ後の作業量の見積もりが現実的になります。
無料で使える範囲はどこまで?
Hostingerに無料プランはありません。全プランに付く30日間の返金保証が、実質的なお試し期間にあたります。
無料で付いてくるものは、プランをまたいで共通のものと、プラン固有のものに分かれます。公式に確認できる範囲では次の通りです。
- 全プラン共通: 無料のSSL証明書、30日間の返金保証
- Premium以上: 無料メールアカウント、WordPressマルチサイトのサポート
- Business以上: 無料CDN、WordPressのステージングツール
ここで注意したいのが「無制限」という表記です。公式サイトには「無制限で利用できる機能には、当社の公正利用ポリシーが適用されます」という但し書きが添えられています。青天井ではありません。
ネットショップは画像が重く、セール時にアクセスが跳ねます。無制限という言葉を根拠に容量計画を省略するのは危ない考え方です。
メール配信まで自社で回すつもりなら、Hostingerのメールマーケティング活用ガイドに付属機能の範囲がまとまっています。有料の配信サービスを別で契約するかどうかの判断が、ここで一度できます。
料金に含まれるもの、別会計になるもの
サーバー代だけを見て予算を組むと、あとから足りなくなります。ネットショップに必要な費用を、含まれる側と別になる側に分けて整理します。
| 項目 | 扱い | 補足 |
|---|---|---|
| SSL証明書 | 含まれる | 全プランに無料で付属 |
| メールアカウント | Premium以上に含まれる | 無料メールアカウントとして案内 |
| CDN | Business以上に含まれる | 表示速度対策 |
| ステージング環境 | Business以上に含まれる | WordPress向け |
| 独自ドメイン | 要確認 | プランと契約期間で扱いが変わる |
| 決済手数料 | 別会計 | 決済事業者側に支払う |
| 商品写真・撮影 | 別会計 | 外注なら1商品単位で発生 |
| 広告費 | 別会計 | 集客の主戦場 |
つまりサーバー代は、ネットショップの総コストのうち小さい一部です。月1,400円台を削る努力より、決済手数料の料率を0.1%下げる交渉のほうが効くケースもあります。
受注データを会計や在庫にそのまま流したいなら、n8nの基本ガイドが入口になります。手作業のコピペを月に何時間払っているかを、先に数えておいてください。
ここまでの整理: Hostingerの表示価格は前払い総額の割り算。判断材料は更新時の月額です。ECならEcommerceが更新1,409円(税別)、WordPress派はCDNとステージングが付く帯が下限。無料プランは無く、30日返金保証が試用枠です。
契約期間は何か月で選ぶのが正解か
ネットショップ用途なら12か月契約が基準になります。48か月の最安表示に飛びつくのは、事業がまだ立っていない段階では危ない選択です。
理由は3つあります。
- 販売が軌道に乗るかどうかは、半年から1年でおおよそ見えます
- 4年分を前払いすると、途中で他社へ移る判断が鈍ります
- 12か月でも長期割引の恩恵はある程度受けられます
公式サイトの料金表示にも「12 months」と「1 month」の2つの切り替えが用意されています。月契約は単価が跳ね上がるので、あくまで短期検証用です。
初期費用を抑えたい気持ちは分かります。それでも、撤退や乗り換えの自由を4年ぶんの前払いで手放す判断は割に合いません。
事業として続く見通しが立ってから、更新のタイミングで長期契約に切り替える。この順番が安全です。
EC サイトで想定外の出費になりやすい3つの場所
ホスティング料金そのものより、周辺で読み違える金額のほうが大きくなりがちです。ECで特に起きやすい3か所を挙げます。
1つ目は更新時の差額です。初回を48か月で契約した場合、更新の連絡が来るのは4年後。そのころには表示価格も変わっています。カレンダーに更新月を入れておいてください。
2つ目は決済まわりです。売上が伸びるほど決済手数料の絶対額が膨らみます。サーバー代が固定費なのに対して、こちらは変動費です。
3つ目はアクセス集中時のプラン変更です。セールやメディア掲載で一時的に負荷が上がると、上位プランへの移行を迫られることがあります。公正利用ポリシーの存在を思い出すのはこのタイミング。
対策はシンプルで、月商が目標の3分の1に届いた時点で上位プランの価格を調べ直すことです。慌てて移行すると、割引の効かない条件で契約することになります。
注文処理や問い合わせ対応の自動化を先に組んでおけば、アクセスが増えたときの人手不足も緩みます。n8nの応用パターンに、在庫と受注をつなぐ考え方がまとまっています。
解約・返金・乗り換えのルールはどうなっている?
Hostingerは全プランに30日間の返金保証を付けています。この期間内であれば、合わないと判断したときに引き返せます。
30日をどう使うかで、その後の数年が決まります。おすすめの使い方は次の通りです。
- 1週間目: 管理画面の日本語表示と、サポート窓口の反応速度を見る
- 2週間目: 商品ページを10点ほど実際に作り、表示速度を測る
- 3週間目: 決済のテスト注文を通し、受注メールの届き方を確認する
- 4週間目: 続けるか返金を申請するかを決める
つまり返金保証は「保険」ではなく「検証期間」です。申し込んで放置したまま30日が過ぎるのが、いちばんもったいない。
乗り換えを考える場合は、ドメインの管理権限がどこにあるかを先に確認してください。サーバーを移してもドメインが動かせないと、移行作業が止まります。
Hostinger が向く人、向かない人
価格の安さは強力ですが、全員に噛み合うわけではありません。判断軸を表にします。
| 条件 | 向き | 理由 |
|---|---|---|
| 月商が小さい立ち上げ期 | 向く | 固定費を月1,400円台に抑えられる |
| 複数販路で売りたい | 向く | SNS・カスタム販路に公式対応 |
| WordPressで自作したい | 向く | ステージングとCDNが上位プランに付属 |
| 電話での国内サポートが必須 | 向かない | 海外事業者で窓口の形が異なる |
| 大規模セールで負荷が跳ねる | 要検討 | 共有プランは公正利用ポリシーの範囲内 |
| 4年先まで同じ構成で行く確信がある | 条件付きで向く | 長期契約の単価が効く |
つまり「国内の電話サポートが要るか」と「負荷のピークがどれくらいか」の2問で、だいたい振り分けられます。この2つに引っかからないなら、価格面で選ばない理由は薄いです。
ノーコードでサイトを組む選択肢も並べて考えたいなら、AIノーコードのカテゴリに同じ土俵のツールがまとまっています。
よくある質問(FAQ)
Q. Hostinger の一番安いプランはいくらですか?
日本語の公式サイトでは「299円/月から」と表示されています。これは契約月数ぶんを一括で前払いしたときの、1か月あたりの換算額です。月々299円が自動で引き落とされるわけではありません。
Q. EC 用の Ecommerce プランは更新後いくらになりますか?
公式サイトに「更新時の価格は月当たり1,409円です」と明記されています。表示額に税金は含まれていません。年額に直すと税別で16,908円です。
Q. 無料プランはありますか?
ありません。代わりに全プランへ30日間の返金保証が付いています。実質的な試用枠はこの30日だと考えてください。
Q. SSL は別料金ですか?
全プランに無料のSSL証明書が含まれます。公式ブログでも、返金保証と並べて全プラン共通の要素として案内されています。
Q. WordPress でネットショップを作る場合、どのプランが下限ですか?
無料CDNとWordPressステージングが付くBusiness相当のプランが現実的な下限です。公式ブログでは中規模サイト向けとして月額3.99ドルで案内されています。商品ページや決済設定を触る以上、複製環境で先に試せることの価値は大きいです。
Q. 「無制限」と書かれた容量は本当に無制限ですか?
公式サイトに「無制限で利用できる機能には、当社の公正利用ポリシーが適用されます」という注記があります。常識的な範囲を超える使い方は制限の対象になり得ます。画像の多いショップでは、容量計画を省略しないでください。
Q. 契約期間は何か月がおすすめですか?
ネットショップ用途なら12か月です。48か月の最安表示は単価こそ下がりますが、乗り換えの自由を4年分手放すことになります。事業の見通しが立ってから、更新時に長期へ切り替えるほうが安全です。
AI PICKS編集部の判定
公開されている料金情報を突き合わせた見立てとして、Hostingerは「立ち上げ期のネットショップなら一択に近い」価格です。EC向けプランが更新時でも月1,409円(税別)という水準は、国内の同等プランと並べると破格の部類に入ります。固定費を削って広告や仕入れに回したい段階の事業者には、素直に噛み合います。
ただし手放しでは勧めません。前払い一括という決済方式と、初回と更新で価格が変わる二段構造は、料金表を斜め読みする人を確実につまずかせます。特に48か月の最安表示だけを見て契約するのは正直イマイチな判断です。
もうひとつ、国内の電話サポートを前提にしている事業者には向きません。ここは価格で埋められる差ではないので、必要ならおとなしく国内サービスを選ぶべきです。
判断の順番はこうです。更新時の月額に12を掛けて年額を出す。それを許容できるなら12か月で契約する。30日の返金保証を検証期間として使い切る。この3手順を踏めば、料金面で後悔する要素はほぼ消えます。
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