月18ドル前後のカレンダーに払い続ける意味はあるのか。Amieを数か月使ったあたりで、この疑問にぶつかる人がとても多いです。見た目は気持ちいい。動きも速い。ただ、やっていることは予定表とタスクの管理で、そこに月額を払い続けるかどうかは別の話。
答えを先に置きます。乗り換え先は3つの軸で機械的に絞れます。無料・日本語・オープンソース。この記事はその3軸で7本を並べ、どこまでがAmieの代わりになって、どこからが代わりにならないかを分けて書きました。
アイミー(Amie)とは、どんなカレンダーアプリなのか

Amie(アイミー)とは、予定表とタスクリストを同じ時間軸の上にまとめた、海外発のカレンダーアプリです。1日の枠にタスクをドラッグして置くと、それがそのまま予定になります。
普通のカレンダーは「決まっている予定」を並べるだけ。Amieは「これからやること」も同じ画面に置けるので、1日の残り時間が見えます。ここが支持された理由です。
加えて、やりとりの履歴を連絡先ごとにまとめる機能や、キーボードだけで操作できる速さも売りでした。デザインの評判も高い。
一方で価格はproductivityツール(仕事の効率化ソフト)の水準です。カレンダーとしては高い部類に入ります。料金プランの中身はAmieの料金ガイドにまとめてあるので、金額の根拠を確認したい人はそちらが早いです。
つまり、Amieは「高機能なカレンダー」ではなく「時間の使い方を管理するツール」。この理解が、代替を選ぶときの出発点になります。
「アイミー」の検索結果が混ざる理由

検索して混乱した人向けの補足を1つ。「アイミー」というカタカナは、複数のまったく別のサービスを指しています。
- 海外発のカレンダーアプリ Amie(この記事の対象)
- 名前の似た別サービス Aimy
- ゲームセンターのカード Aime
探しているのがAimyの方だったなら、Aimyの代替サービスまとめとAimyの評価レビューに直接飛んだ方が時間の節約になります。カレンダーの話を続けます。
Amieを離れる理由と、代替を選ぶ3つの軸
乗り換えを考える理由は、だいたい次の3つに集約されます。
1つ目は費用対効果。 予定の8割はGoogleカレンダーでも同じように入ります。差分は使い心地です。その使い心地に年間で数万円払うかどうか。
2つ目は日本語まわり。 祝日、和暦、六曜、家族との共有。海外発のカレンダーはこのあたりが薄いです。日本の生活サイクルで使うと、細かい引っかかりが積み上がります。
3つ目はデータの置き場所。 予定表は一番プライベートなデータのひとつ。海外のスタートアップのサーバーに全部預けている状態が気になり始めると、もう戻れません。
この3つがそのまま選択の軸になります。
| 軸 | 判断のポイント | 向かう先 |
|---|---|---|
| 無料で足りるか | 予定の閲覧と登録が中心。共有は数人まで | Googleカレンダー/Notionカレンダー |
| 日本語が要るか | 祝日・和暦・家族共有を毎日使う | TimeTree/ジョルテ |
| データを持ちたいか | 自分のサーバーか暗号化が必須 | Proton Calendar/Nextcloud |
上の表は入口の振り分けです。つまり、3つとも当てはまる人はいません。どれか1つを最優先にすると、候補は2本まで一気に減ります。
代替アプリ7選の早見表
3軸に沿って選んだ7本を、無料で使える範囲と日本語の状況で並べました。金額は変動するため、ここでは無料枠の有無だけを載せています。
| アプリ | 向いている人 | 無料で使えるか | 日本語 | ソース公開 |
|---|---|---|---|---|
| Googleカレンダー | とにかく今日から動かしたい | 個人利用は無料 | 完全対応 | なし |
| Notionカレンダー | Notionで仕事を回している | 無料で利用可 | UI対応 | なし |
| Morgen | Amieの操作感に近いものが欲しい | 無料プランあり | 英語中心 | なし |
| TimeTree | 家族やチームと予定を共有したい | 無料で利用可 | 国内開発 | なし |
| ジョルテ | 手帳の感覚をそのまま持ち込みたい | 無料+有料版 | 国内開発 | なし |
| Proton Calendar | 中身を暗号化して預けたい | 無料プランあり | 一部日本語 | クライアント公開 |
| Nextcloud Calendar | 自分のサーバーで持ちたい | ソフト自体は無償 | 日本語表示可 | 全面公開 |
つまり、無料で日本語まで満たすならGoogleカレンダーかTimeTree、操作感を取るならMorgen、データ主権を取るなら下2本という配置です。ここから1本ずつ中身を見ていきます。
無料で乗り換えるならこの2本
課金をやめることが目的なら、選択肢は実質2つです。
Googleカレンダーは個人利用が無料で、日本の祝日も最初から入っています。Amieを含むほとんどのカレンダーアプリがGoogleカレンダーを土台にして動いているので、乗り換えというより「土台に戻る」感覚に近い。予定のデータはすでにGoogle側にある場合が多く、移行作業がほぼ発生しません。
弱点はタスクです。Google ToDoリストは別枠の扱いで、Amieのように時間軸へ並べて置く体験にはなりません。ここを諦められるかが分かれ目。
Notionカレンダーは無料で使えて、日本語UIにも対応しています。Googleカレンダーと同期しつつ、Notionのデータベースに入れたタスクをカレンダー側から呼び出せるのが強みです。ドキュメントもタスクもNotionに集約している人なら、Amieが担っていた「予定とやることの往復」をかなり吸収できます。
Notion自体を使っていない人にとっては、無料の別カレンダーが1つ増えるだけ。そこは正直です。Notionを軸に仕事を組んでいる人にとっては破格の選択肢。
無料の2本で足りない部分が「操作感」だった場合、次の1本が候補になります。
Amieの体験に一番近いのはどれ?
Morgenです。ここは迷いません。
Morgenは複数のカレンダーを1画面に統合して、そこにタスクを重ねて配置するデスクトップ中心のアプリです。予定とタスクを同じ時間の上で扱う設計思想がAmieと近く、乗り換えたときの違和感がもっとも小さい。無料プランがあり、有料プランで機能が広がる構成です(2026年4月時点)。
弱点は日本語です。UIは英語が中心で、日本の祝日や和暦の扱いも日本製アプリほど手厚くありません。英語のインターフェースに抵抗がない人向け。
Amieを気に入っていた理由が「デザインと操作の速さ」だった人は、まずMorgenの無料プランを触ってみるのが遠回りしない道です。逆に、日本語の細かさが理由で不満を持っていたなら、次のセクションに答えがあります。
日本語と共有を優先するなら
海外発のカレンダーが日本で微妙になる理由は、機能不足ではありません。前提にしている生活が違うからです。
TimeTreeは国内で開発された共有カレンダーで、無料で使えます。1つの予定に対してチャットのようにやりとりを重ねられるのが特徴で、家族の予定調整や小さなチームの運用で強い。「予定を共有する」ではなく「予定について話す」ところまで設計に入っています。個人の仕事管理より、誰かと動く予定が多い人向け。
ジョルテも国内発です。紙の手帳のレイアウトをそのままアプリに持ち込んだ作りで、六曜・和暦・祝日といった日本固有の表示に最初から対応しています。無料版と有料版があり、無料でも日常利用には足ります。手帳から移行したい親世代に勧めやすいのはこちら。
海外発のサービスが日本語でどこまで実用になるかを見極めるコツは、AIサービスでも同じです。日本語前提で作られた製品の強さはUbieの解説、海外発サービスの日本語対応の実際はKimiの解説を読むと感覚がつかめます。
共有と日本語が満たされても、まだ残る不安があります。データの置き場所です。
自分でデータを持ちたいならこの2本
カレンダーは、誰と会ったか、どこへ行ったか、何時に何をしていたかの記録です。人によっては業務日報より機微な情報が入っています。
Proton Calendarは、暗号化メールで知られるProtonが提供するカレンダーです。予定の内容を端末側で暗号化してから預ける方式を採っていて、クライアント側のソースコードが公開されています。無料プランがあり、有料プランで共有機能などが広がる構成(2026年4月時点)。日本語表示には部分的に対応しています。
Nextcloud Calendarは完全なオープンソースです。ソフト自体は無償で、自分が借りたサーバーやNASに置いて動かします。CalDAV(カレンダーを同期するための共通の仕組み)に対応しているので、スマホの標準カレンダーアプリからも読めます。データは物理的に自分の管理下。
その代わり、サーバーの用意とバックアップは自分の仕事になります。ここを面倒だと感じるなら選ばない方が幸せです。ただ、一度組んでしまえば月額はサーバー代だけ。長期で見ると圧倒的に安く済みます。
ここまでの整理:無料で今すぐならGoogleカレンダー、Notion利用者はNotionカレンダー、Amieの操作感を残したいならMorgen、日本語と共有ならTimeTreeかジョルテ、データ主権ならProton CalendarかNextcloud。7本の役割分担はこれで全部です。
Amieのどの機能まで置き換えられる?
置き換えの成否は、機能ごとに分けて見ないと判断できません。Amieの主要機能を、代替アプリでどこまで再現できるかで整理しました。
| Amieの機能 | 代替のしやすさ | 現実的な受け皿 |
|---|---|---|
| 予定の登録・表示 | そのまま移せる | どのアプリでも可 |
| 複数カレンダーの統合表示 | ほぼ再現できる | Morgen/Notionカレンダー |
| タスクを時間枠に置く | 一部だけ再現 | Morgen/Notionカレンダー |
| キーボード中心の高速操作 | 再現しにくい | Morgen(デスクトップ版) |
| 連絡先ごとの履歴表示 | 移行できない | 代替なし(CRM側の役割) |
| 見た目の完成度 | 好みの問題 | 触って決めるしかない |
つまり、予定とタスクの土台は移せます。移せないのは連絡先の履歴と、細かい操作の気持ちよさ。この2つに月額を払っていた自覚があるなら、乗り換えは我慢を伴います。逆にここを重視していなかったなら、失うものはほぼありません。
タスクの自動配置だけが惜しい場合は、カレンダーを替えずに別のツールを足す手もあります。Reclaim.aiやClockwiseは、既存のカレンダーに後付けして、空き時間へ作業ブロックを自動で差し込むタイプです。カレンダー本体は無料のものに戻し、足りない賢さだけを別で補う。この構成が一番コストを抑えられます。
乗り換えの手順は?消えやすいデータに注意
移行そのものは30分もかかりません。ただし、順番を間違えると予定が二重に増えます。
- 現行カレンダーをICS形式で書き出す。 ICSはカレンダーの共通ファイル形式です。ほぼすべてのアプリが読み書きできます
- 新しいアプリで空のカレンダーを1つ作り、そこへ読み込む。 既存のカレンダーに直接入れると、同期済みの予定と重複します
- 繰り返しの予定と終日予定を目視で確認する。 ここが一番壊れます
- 1週間は両方を並行して動かす。 通知が来ないアプリに気づくのは、たいてい翌週です
移行で消えやすいものも押さえておきます。
| データの種類 | ICSで移るか | 対処 |
|---|---|---|
| 単発の予定 | 移る | 作業不要 |
| 繰り返しの予定 | 一部崩れる | 移行後に再設定 |
| 参加者・招待状態 | 移らない | 主要な会議だけ再招待 |
| 添付ファイル | 移らない | 元のサービスに残す |
| タスク | 移らない | タスク管理側で別途移行 |
| 連絡先の履歴 | 移らない | 諦めるか別ツールへ |
つまり、予定は自動で運べて、人とモノは手作業になります。会議が多い人ほど、この手作業の量を先に見積もっておくべきです。
Amieの解約は、移行が終わって1週間動かしてから。ここを焦ると、確認したい元データが消えます。
タイプ別|あなたはどれを選ぶべき?
7本を全部試す時間はないはずなので、状況から逆引きできる形にしました。
| あなたの状況 | 選ぶべき1本 | 理由 |
|---|---|---|
| 課金をやめたいだけ | Googleカレンダー | 移行コストがほぼゼロ |
| Notionで仕事を回している | Notionカレンダー | タスクと予定が同じ場所に集まる |
| Amieの操作感を手放したくない | Morgen | 設計思想が最も近い |
| 家族や小さなチームで共有する | TimeTree | 予定に会話がぶら下がる |
| 手帳から移りたい・和暦が要る | ジョルテ | 日本の暦表示が標準装備 |
| 予定の中身を暗号化したい | Proton Calendar | 端末側で暗号化する設計 |
| サーバーを自分で持てる | Nextcloud Calendar | データが完全に手元に残る |
迷ったらGoogleカレンダーです。無料で、日本語で、移行が一番早い。合わなければ、そこから他の6本へ移るのは簡単です。カレンダーの乗り換えは一度経験すると2回目以降が速くなります。
AI PICKS編集部の判定
Amieは正直、悪いアプリではありません。予定とタスクを同じ時間軸に置く発想は今も新しく、デザインの完成度も高い。ただ、その体験にproductivityツール並みの月額を払い続ける価値があるかというと、多くの日本のユーザーにとっては微妙です。理由は単純で、日本語まわりの手当てが薄いまま価格が上のレンジにあるから。
公開されている各サービスの仕様を突き合わせた見立てとして、乗り換え先はGoogleカレンダーが一択に近いです。無料で、日本の祝日が入っていて、他のほぼ全アプリと繋がる土台になる。足りない賢さはReclaim.aiのような後付けツールで補う方が、総額では安く上がります。
例外はNotionを使い込んでいる人と、英語UIに抵抗がない人。前者はNotionカレンダー、後者はMorgenが素直な移行先です。データの置き場所が気になり始めた人にはNextcloudを勧めますが、サーバー管理を引き受ける覚悟とセットで。
カレンダーは毎日開くものです。乗り換えの判断基準は機能表ではなく、朝いちばんに開いて疲れないかどうか。ここだけは表では決まりません。
よくある質問(FAQ)
Q. Amieの予定は他のアプリにそのまま移せますか
予定そのものはICS形式で書き出せば移せます。繰り返しの設定が崩れることがあるので、移行後に定例会議だけは目視で確認してください。タスクと連絡先の履歴は移りません。
Q. 完全無料で使い続けられる代替アプリはどれですか
Googleカレンダー、Notionカレンダー、TimeTreeの3本は個人利用の範囲なら無料で使い続けられます。ジョルテも無料版で日常利用は足ります。Nextcloudはソフト自体が無償ですが、サーバー代が別途かかります。
Q. 日本語対応が一番しっかりしているのは
国内で開発されているTimeTreeとジョルテです。祝日、和暦、六曜といった日本固有の表示が最初から入っています。Googleカレンダーも日本語は完全対応ですが、暦の細かい表示までは持っていません。
Q. オープンソースのカレンダーは安全なのですか
ソースが公開されていること自体は「中身を第三者が検証できる」という意味で、自動的に安全になるわけではありません。自前サーバーで運用する場合は、更新の適用とバックアップの責任が自分に移ります。そこを引き受けられるかで判断してください。
Q. スマホとPCの両方で同じように使えますか
Googleカレンダー、TimeTree、ジョルテ、Proton Calendarはモバイルアプリが揃っています。Morgenはデスクトップ中心の設計なので、スマホ側の体験は限定的です。移行前に自分の主戦場がどちらかを決めておくと外しません。
Q. Amieのようにタスクを時間枠へ置く機能は他にありますか
MorgenとNotionカレンダーが近い動きをします。より自動化を求めるなら、既存カレンダーに後付けするClockwiseのようなツールで、空き時間へ作業を自動で差し込む構成が現実的です。
Q. 乗り換えのタイミングはいつがよいですか
繁忙期を外して、予定の入りが薄い週にしてください。並行運用の1週間で通知の抜けを確認できます。解約はその後で。
あわせて見たいツール・カテゴリ
カレンダーの前後にある領域まで見ておくと、乗り換えの判断が固まります。
- Notionカレンダー:Notionのタスクをそのまま時間軸に置けるので、Amieの使い方に一番近い無料の受け皿です
- Reclaim.ai:カレンダーは無料のまま、作業時間の自動確保だけを足したい人向け
- Clockwise:会議が多いチームで、集中時間をカレンダー側に確保する使い方ができます
- AI生産性・ノートのランキング:時間管理まわりのツールを評価順で眺めたいときに
- AI生産性・ノートカテゴリ:カレンダー以外の日々の作業を軽くするツールが集まっています
- AIプロジェクト管理カテゴリ:個人の予定管理からチーム運用へ広げるときの入口
- AI会議・議事録カテゴリ:予定に紐づく会議の記録を自動化したい場合はこちら
次に読むならこれ:乗り換えるかどうかの最終判断には金額の根拠が要ります。Amieの料金プラン解説で、いま払っている分がどの機能に対する対価なのかを確認してから決めてください。
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