毎日のオンライン会議でメモ取りに追われ、肝心の議論に集中できない場面はありませんか。議事録の作成やタスクの書き出しだけで、夕方に1時間以上取られる日も珍しくありません。
Circlebackは、そうした会議後の作業を減らすAI議事録アシスタントです。導入を検討する際に一番気になる料金体系や無料枠の有無、プランごとの機能差を詳しく整理しました。
Circlebackの料金体系と全体像

Circlebackの料金体系は、個人利用、チーム利用、大規模組織向けの3段階に分かれています。初期費用は一切かからず、月額または年額のサブスクリプション料金のみで運用可能です。
まずは各プランの月額料金と主な違いを把握しておきましょう。
以下の表は、Circlebackが提供している3つの料金プランの基本スペックを整理したものです。
| プラン名 | 月払い料金 | 年払い料金(1ヶ月換算) | 対象ユーザー | 主な機能範囲 |
|---|---|---|---|---|
| Individual(個人) | 25ドル / 月 | 20.83ドル / 月 | 個人事業主・単独のビジネスパーソン | 会議文字起こし、AI検索(自分のみ)、タスク自動抽出、カレンダー連携 |
| Team(チーム) | 30ドル / ユーザー / 月 | 25ドル / ユーザー / 月 | 少人数チーム・複数人のプロジェクト | 個人プラン全機能、組織内AI検索、会議録の共有、Slack Huddles連携 |
| Enterprise(企業) | 要問い合わせ | 要問い合わせ | セキュリティを重視する中堅・大企業 | チームプラン全機能、高度な管理制御、専任サポート、個別契約 |
つまり、1人で完結する業務なら月額20ドル台前半から使え、チーム全体で会議データを共有する場合は1人あたり月額25ドルから利用できます。
海外ツールのため請求は米ドル建てです。為替レートによって日本円での支払い額が毎月変動する点はあらかじめ把握しておきましょう。

有料にすると 会議履歴を無制限に保存(Pro $15/ユーザー/月 (月払い・年払いとも同額表記))
Circlebackとは?ボットなしで議事録を作る仕組み

Circlebackとは、オンライン会議の音声を文字に起こし、重要な決定事項やアクションアイテムを自動で抽出するAI議事録ツールです。元X(旧Twitter)のエンジニアやStripeのプロダクトマネージャーが創業したことで知られています。
従来の議事録ツールとの最大の違いは、会議への参加方法にあります。
一般的なツールは「〇〇 Notetaker」のようなAIボットが画面上に1つの参加者として入室してきます。取引先との商談や初対面の顧客との打ち合わせでは、ボットの入室を敬遠されるケースが少なくありません。
Circlebackは、パソコンのデスクトップアプリやカレンダー連携を通じて、目立たない形でバックグラウンド記録を行えます。会議の雰囲気を壊さずに文字起こしを進められる点が支持を集める理由です。
英語だけでなく日本語を含む100以上の言語に対応しています。Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、さらにはSlack Huddlesまで幅広くカバーしているため、普段の業務環境をそのまま活かせます。
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個人プラン(Individual)の料金とできること
個人プラン(Individual)は、1人で業務をこなすフリーランスや、自分専用の議事録アシスタントを求めている会社員向けのプランです。料金は月払いで25ドル、年払いで月あたり20.83ドルに設定されています。
安価なプランながら、議事録作成に必要な核となる機能はすべて揃っています。
- カレンダーと連携した自動録音と文字起こし
- 会議ごとの要約とTo-Do(次の行動)の自動リストアップ
- 過去の自分の会議内容を横断して探せるAI自然言語検索
- 音声および動画データの再生とタイムスタンプ確認
- 主要なメモアプリや外部タスク管理ツールへのエクスポート
特に重宝するのが、過去の会議をまとめて探せるAI検索機能です。「先月の打ち合わせでクライアントが提示した納期はいつだっけ?」と疑問に思った際、検索窓に質問を打ち込むだけで該当箇所を抜き出してくれます。
ただし、個人プランで作成した会議データや検索機能は、自分以外のアカウントには共有できません。他メンバーと議事録を共有する場合は、議事録テキストを手動でコピーしてチャットツールに貼り付ける作業が必要です。
チームプラン(Team)の料金と個人プランとの違い
チームプラン(Team)は、複数人のメンバーで会議の記録やナレッジを一元化したい組織向けのプランです。料金は1ユーザーあたり月払いで30ドル、年払いで25ドルとなっています。
個人プランとの最大の違いは、情報の「共有範囲」と「共同活用」にあります。
以下の表は、個人プランとチームプランの機能差を比較したものです。
| 機能項目 | 個人プラン(Individual) | チームプラン(Team) |
|---|---|---|
| 月額料金(年払い時) | 20.83ドル / 月 | 25ドル / ユーザー / 月 |
| 文字起こし・要約 | 利用可能 | 利用可能 |
| AI検索の対象範囲 | 自分の会議データのみ | チーム全員の会議データ全体 |
| 会議録の共有・閲覧 | 手動書き出しのみ | ワークスペース内で即時共有(閲覧者無制限) |
| Slack Huddles対応 | 対象外 | 対応 |
| 管理者機能 | なし | ユーザー招待・権限管理 |
つまり、チームプランの本質は「自分が出席していない同僚の会議内容までチーム横断で検索・把握できる点」にあります。
たとえば、営業チームがヒアリングした顧客の要望を、開発チームがCirclebackの横断検索から直接調べられます。社内ミーティングの引き継ぎや情報共有にかかる時間を劇的に減らせる設計です。
さらに、Slack Huddles(ハドルミーティング)の記録に対応している点もチームプランならではの強みです。突発的な立ち話で決まったタスクの記録漏れを防げます。
チームでプロジェクト管理を行うなら、タスク管理ツールの運用コストも比較しておくと予算感がつかみやすくなります。たとえばBacklogの料金表|月2,700円から選ぶ人数別プランと無料枠の制限 (2026年版)などを参照すると、ツールごとの課金単位の違いがよく分かります。
エンタープライズプランの費用感とセキュリティ要件
数百人規模の企業や、厳格なデータガバナンスが求められる組織向けにはEnterpriseプランが用意されています。料金は定額ではなく、利用人数やセキュリティ要件に応じた個別見積もりです。
大企業でAIツールを導入する際、最も障壁になりやすいのが情報漏洩のリスクです。
Circlebackはセキュリティ基準への準拠に力を入れています。すでにSOC 2 Type II認証を取得しており、医療関連の厳格なプライバシー基準であるHIPAAにも適合しています。
エンタープライズプランで提供される主な機能は次の通りです。
- ワークスペース全体の高度なアクセス権限制御
- シングルサインオン(SSO / SAML)によるユーザー認証
- 専任のアカウントマネージャーによる導入支援
- 請求書払い(インボイス対応)や個別契約書への対応
- 監査ログの出力とコンプライアンス管理
機密性の高い商談を日常的に扱う金融系、医療系、法務関係のチームであれば、Enterpriseプランの利用が視野に入ります。導入を急ぐ前に、公式の問い合わせ窓口からセキュリティチェックシートの記入や契約条件の確認を依頼してください。
無料トライアルの期間と注意点はある?
Circlebackの導入を迷っている方にとって、一番気になるのが「無料でどこまで試せるか」という点でしょう。結論を言うと、Circlebackには常時無料で使えるFreeプランはありません。その代わり、7日間の無料トライアルが提供されています。
初回登録を行うと、上位プランの機能を7日間体験できます。
無料トライアルを利用するにあたって、注意すべき点が3つあります。
- クレジットカードの登録が必要になる場合がある: トライアル期間が終了すると、自動的に有料プランへの課金が始まる仕組みです。継続を希望しない場合は、トライアル期間内にマイページから解約手続きを完了させる必要があります。
- 期間が7日間とやや短い: 業務で十分に機能を検証するには、1週間という期間はタイトです。導入テストを行う週は、あらかじめ会議の予定が多く入っている週を選んで登録しましょう。
- チーム利用の検証は計画的に行う: 複数人でトライアルを試す場合、同僚のアカウント招待やカレンダー連携を初日に終わらせておかないと、共有機能の良さを実感する前に期限が切れてしまいます。
恒久的に無料のツールを求めているなら、文字起こし専用の別ツールを検討する選択肢もあります。ただし、後述の通り「ボットを出さずに要約とToDo抽出まで行う」という品質を求める場合、無料ツールだけで実現するのは困難です。
年払いと月払いはどちらがお得?差額のシミュレーション
Circlebackを有料契約する場合、月払いにするか年払いにするかで年間コストに大きな差が生じます。
年払いを選択した場合、個人プランもチームプランも月額換算で約17パーセントの割引が適用されます。
以下の表は、契約期間ごとの実質的な支払い金額をシミュレーションした結果です。
| プラン | 月払い契約時の年間総額 | 年払い契約時の一括支払額 | 年間の差額(節約額) |
|---|---|---|---|
| 個人プラン(1人) | 300ドル(約45,000円) | 249.96ドル(約37,500円) | 約50ドル(約7,500円お得) |
| チームプラン(5人) | 1,800ドル(約270,000円) | 1,500ドル(約225,000円) | 約300ドル(約45,000円お得) |
| チームプラン(10人) | 3,600ドル(約540,000円) | 3,000ドル(約450,000円) | 約600ドル(約90,000円お得) |
※1ドル=150円で換算した場合の目安金額です。
つまり、1人での利用でも年間で約7,500円、10人のチームであれば年間で9万円近いコスト差が生まれます。
最初の1〜2ヶ月は月払いで契約して社内での定着度を確かめ、実用に耐えると判断できた段階で年払いに切り替える進め方が最も損失を抑えられます。
Circlebackと主要な議事録AIツールの料金比較
AI議事録ツール市場には、Circleback以外にも多様な選択肢が存在します。用途や重視するポイントによって、最適なツールは分かれます。
他社サービスと比較した場合、Circlebackの立ち位置はどうなっているのでしょうか。
以下の表は、日本国内でよく利用される議事録・文字起こしAIツールとCirclebackの基本スペックを比較したものです。
| ツール名 | 最安プラン料金(年払い時) | 無料枠 | 強み・特徴 | ボットなし録音 |
|---|---|---|---|---|
| Circleback | 20.83ドル / 月 | 7日間トライアル | ボットなし録音、ToDo自動抽出、多言語横断検索 | 対応 |
| Notta | 1,185円 / 月〜 | あり(制限あり) | 高い日本語文字起こし精度、リアルタイム編集 | 非対応(基本ボット入室) |
| Rimo Voice | 3,300円 / 月〜 | トライアルあり | 日本語の音声認識に特化、スライド同期 | 非対応(録音データ取込中心) |
| Otter.ai | 8.33ドル / 月〜 | あり(月300分) | 英語圏の圧倒的シェア、シンプルな議事録作成 | 非対応(ボット入室型) |
つまり、純粋な価格の安さだけで比較するとCirclebackはやや高めの価格帯に位置しますが、「ボットの入室を避けたいかどうか」が決定的な分岐点になります。
他社の安価なツールは、会議画面にボットが参加することが前提の設計が多い傾向です。社内会議なら問題ありませんが、重要な社外商談ではボットを嫌う取引先も存在します。そうした対外的な配慮を重視するなら、月額20ドル台のコストは十分に回収できる投資です。
ツールの料金とプランの選び方に悩んだ経験があるなら、Backlogの料金は月2,700円から。プラン別の違いと選び方 (2026年版)でも解説しているような「自社の利用体制に合わせた適切なプラン選定の基準」が参考になります。
Circlebackの隠れた弱点とコスト面のデメリット
Circlebackは機能的で洗練されたツールですが、万能ではありません。料金を支払った後に後悔しないよう、あらかじめ把握しておくべきデメリットが4つあります。
第一に、話者識別の精度が完璧ではない点です。複数人が入り乱れて発言するような激しい議論では、誰がどの発言をしたかの判定が乱れる場面があります。一言一句の正確な発言録を残す法的な議事録作成には向いていません。
第二に、異なる会議をまたいだ全体分析機能がない点です。個々の会議内容を検索することは得意ですが、「今期行われた50回の商談から顧客の不満点を統計的に抽出する」といった高度なマクロ分析は行えません。
第三に、営業支援(セールスコーチング)機能が弱い点です。商談特化型の高価格AIツールに見られる「営業担当者の話すスピードの採点」や「顧客の感情分析」といった機能は備わっていません。あくまで会議の文字起こしとタスク抽出に特化したツールです。
第四に、日本語専用ツールに比べるとUIやサポートが英語中心である点です。文字起こしや要約自体は日本語で問題なく出力されますが、管理画面の設定項目や公式ヘルプは英語表記が中心となります。英語に強い抵抗感があるチームでは、導入時のサポートコストがかさむ可能性があります。
Circlebackを選ぶべき人・見送るべき人
ここまでの機能と料金を踏まえると、Circlebackへの投資が向いているユーザーと、別の選択肢を探すべきユーザーの輪郭がはっきりと見えてきます。
Circlebackを選ぶべき人
- 取引先や顧客とのオンライン商談が多く、会議画面に目立つAIボットを入室させたくない営業担当者。
- 議事録の要約だけでなく、次回までのアクションプラン(ToDoリスト)を自動で抽出してほしいプロジェクトマネージャー。
- 日英バイリンガルでのミーティングが頻繁に発生し、100言語対応の文字起こしを必要とするグローバルチーム。
- 過去の膨大な会議履歴から、ピンポイントで発言や決定事項をAI検索したい個人事業主。
Circlebackを見送るべき人
- 無料プランの範囲内だけで文字起こしを済ませたいと考えている人。
- 裁判用や公的な記録など、100パーセント完璧な話者識別と逐語録を必要とする現場。
- 営業トークの分析やセールストレーニングなど、高度な商談解析機能を求めている営業組織。
- 管理画面から問い合わせまで、完全な日本語サポート体制がないと導入できない企業。
自社の会議スタイルがどちらに近いかを整理した上で、まずは7日間のトライアルに進むのが堅実です。
AI PICKS編集部の判定
Circlebackは、「商談や会議の雰囲気を壊さず、スマートにToDoを回収したいビジネスパーソンにとって、月額20ドル強の価格設定は破格の投資」というのが公開情報を突き合わせた率直な見立てです。
会議用AIアシスタントの多くは画面にボットが常駐するため、相手に心理的な警戒感を与えてしまう課題がありました。Circlebackのボットを出さずに記録できる仕組みは、特に社外との折衝が多い営業やコンサルタントにとって手放せない強みになります。
一方で、社内完結のミーティングだけで使うなら、月額20〜30ドルという設定は正直イマイチ割高に映ります。話者識別の甘さや日本語専用サポートの不足を考慮すると、国内特化の安価なツールでも十分代替できるからです。
判定として、「社外商談が多く、ボットを排除したいならCirclebackが一択。社内会議の記録がメインなら国内向け安価ツールの検討が賢明」です。
よくある質問(FAQ)
Q. 無料トライアルの期間が終わると勝手に課金されますか?
登録時にクレジットカードを登録した場合、7日間のトライアル終了後に自動で有料プランへ移行し課金が発生します。継続して利用する予定がない場合は、トライアル期間の最終日までにアカウント設定画面からサブスクリプションのキャンセルを行ってください。
Q. 日本語の文字起こしや要約は自然な文章で出力されますか?
日本語の認識と要約は実用的な品質で出力されます。専門用語や固有名詞については一部誤認識が発生することがありますが、会議全体の文脈を汲み取った要約やタスクの箇条書きは十分に業務で活用できるレベルです。
Q. 月払いから年払いへの変更は契約途中でも可能ですか?
契約途中でも年払いプランへのアップグレードが可能です。アカウント設定の課金管理画面からプラン変更手続きを行うことで、年払いの割引レートが適用されます。
Q. 1人だけの利用でもチームプランを契約できますか?
チームプランは複数人での情報共有を前提としたプランですが、契約自体は少人数から可能です。ただし、1人だけで利用する場合はチーム検索や共有機能を持て余すことになるため、まずは個人プラン(Individual)から始めることを推奨します。
Q. Zoom以外のツールでもボットなしで記録できますか?
Google MeetやMicrosoft Teamsでもボットを出さない方式での記録に対応しています。さらに、チームプランであればSlack Huddlesの音声記録にも対応しているため、日常的なチャットツール上での突発ミーティングも漏れなくテキスト化できます。
Q. 支払い方法は何に対応していますか?
基本的には各種クレジットカード(Visa、Mastercard、American Express等)での決済に対応しています。Enterpriseプランを契約する場合に限り、請求書払いや個別支払い条件の相談が可能です。
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AIを活用した議事録作成や日常業務の効率化を進める際は、会議ツール単体にとどまらず、前後のタスク管理や社内AI基盤の整備も合わせて検討すると全体の生産性が向上します。
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