tl;dv代替ツール7選 無料・日本語対応で選ぶAI議事録の比較 (2026年版)

tl;dv代替ツール7選 無料・日本語対応で選ぶAI議事録の比較 (2026年版)

この記事のポイント tl;dvの不満は「日本語の要約がぎこちない」「無料枠で足りない」「CRMに流せない」のどれかに集約されます。 日本語の議事録が主戦場ならNotta、無料枠の広さならFathom、商談ログをCRMに流すならFireflies.aiが軸になります。 社外に音声を出せない現場は、オープンソースのWhisperを自前で回す選択肢が現実的です。 7本を「無料枠・日本語・連携・自前運用」の4軸で並べ、用途別に1本まで絞り込みます。

会議の録画は溜まっているのに、日本語の要約を毎回書き直している。tl;dvを使っている日本のチームが、いちばんつまずくのがここです。

AI議事録ツールとは、オンライン会議を自動で録画・文字起こしし、要点やタスクまでまとめてくれるサービスです。tl;dvはその代表格で、Zoomとgoogle Meetの録画を無料で無制限に回せる点が支持されてきました。

ただ、強みが英語圏の営業向け機能に寄っているぶん、日本語の議事録づくりだけを見ると噛み合わない場面が出てきます。ここが乗り換えの分かれ目。

tl;dv自体の機能や料金体系を先に押さえたい人は、tl;dvの機能と料金の詳細ガイドを読んでから戻ってくると、この記事の比較が一段わかりやすくなります。


tl;dvから乗り換えを考える理由はどこにある?

tl;dvから乗り換えを考える理由はどこにある?

乗り換え理由は大きく4つに割れます。自分がどれに当てはまるかで、選ぶべきツールがほぼ決まります。

tl;dvは2026年8月時点で、無料プランでもZoomとGoogle Meetの録画を回数制限なく使え、20以上の言語の文字起こしと要約、話者の自動判別、Slackやメールへの連携までカバーしています。無料でここまで来るサービスは多くありません。

問題は、その先です。

  • 日本語の要約が事務的: 英語圏の会話設計が前提で、敬語まじりの日本語会議だと発言者の意図が丸まりやすい
  • 有料でしか外に出せない: 録画や文字起こしのダウンロード、Notionなどへの埋め込みは上位プラン側の機能
  • CRM連携が有料前提: SalesforceやHubSpotへの自動連携は無料プランに含まれない
  • 音声を海外サーバーに置けない: 医療・法務・金融まわりだと、この一点で選択肢から外れる

ここに当てはまらないなら、正直そのまま使い続けていいです。乗り換えコストのほうが高くつきます。

当てはまった人だけ、次の4軸で候補を絞っていきましょう。


代替ツールを選ぶ4つの軸

代替ツールを選ぶ4つの軸

議事録ツールは機能表が似通って見えます。差が出るのは、次の4点だけと考えて構いません。

1. 無料枠がどこまで実用か 録画時間の上限より、「保存期間」と「AI要約が無料で使えるか」を見ます。録画できても3週間で消えるなら、議事録としては使えません。

2. 日本語の話し言葉をどう処理するか 文字起こしの精度そのものより、「えー」「あのー」の除去、敬語の統一、発言者の呼び分けで差がつきます。日本語特化の国産ツールが強いのはこの領域。

3. 会議のあと、データがどこへ流れるか 議事録は書いて終わりではありません。SlackやNotionに落ちるのか、CRMの商談レコードに紐づくのか。ここを決めずに選ぶと、結局コピペ作業が残ります。

4. 音声を外部に出せるか 出せないなら、クラウド型は全滅します。オープンソースを自前で回す前提で設計するしかありません。

この4軸で7本を並べたのが次の表です。


tl;dv代替ツール7選の早見表

7本の性格を1枚に整理しました。各項目は2026年8月時点で公開されている情報にもとづく分類で、細かい条件は各社の公式ページで確認してください。

ツール得意な場面無料プラン日本語UI自前運用
Notta日本語の会議・対面録音・翻訳あり対応不可
Otter.ai英語会議のリアルタイム共有あり一部不可
Fireflies.ai商談ログのCRM連携あり一部不可
Fathom無料で個人利用を回すあり(広め)一部不可
Rimo Voice日本語の読める議事録づくり要確認対応不可
AI GIJIROKU社内定例の記録運用要確認対応不可
Whisper音声を外に出せない現場無料(OSS)

つまり、日本語で読める議事録が欲しいなら国産3本、会議のあとの自動化が欲しいなら海外3本、そもそも外部に出せないならWhisper。ここが最初の分岐点になります。


日本語の議事録に強い3本

日本語の会議を「そのまま配れる文章」にしたいなら、この3本が候補です。共通点は、話し言葉の整形を前提に作られていること。

Notta|対応言語の広さと対面録音を両取り

オンライン会議だけでなく、スマホでの対面録音にも対応しているのがNottaの立ち位置です。対応言語が広く、文字起こしした内容の翻訳まで一本で完結します。

商談の相手が海外にいる、あるいは対面とオンラインが半々。そういうチームには重宝します。tl;dvが対面会議をカバーしないぶん、ここは明確な上積みです。

議事録の運用を含めた使い方はNottaの詳細ガイドにまとめてあります。

Rimo Voice|日本語の話し言葉を読める文章に寄せる

日本発のサービスで、日本語の話し言葉を整えることに軸足を置いています。フィラー(「えーと」などの意味を持たない音)の処理や、発言の区切り方が日本語向けに調整されている点が持ち味。

要約をそのまま社内共有に回せる確率が高い、というのが選ぶ理由になります。

AI GIJIROKU|社内定例を回すための記録運用

週次の定例、プロジェクトの進捗会議。同じ形式の会議を繰り返し記録する用途に向きます。日本語UIで社内展開の説明コストが低いのも、地味に効きます。

3本とも、tl;dvの弱点である「日本語の要約が事務的になる」問題を正面から潰しにきています。逆に、海外SaaSとの連携の幅では海外勢に譲る場面があります。


海外製の定番3本

英語の会議が混ざる、あるいは会議のあとの自動処理を厚くしたい。そういうチームは海外勢から選びます。

Otter.ai|リアルタイム文字起こしと共同編集

会議中に文字起こしが流れ、その場で参加者が補足を書き込める。この同時進行のスタイルがOtter.aiの型です。英語中心のチームで、会議のあいだに議事録が仕上がっていく感覚を求めるなら合います。

一方、日本語会議の主戦場ではNottaやRimo Voiceに分があります。Otter.aiの詳しい使い方も参考にしてください。

Fireflies.ai|商談ログをCRMに落とし込む

HubSpotやSalesforceとの連携、会話の内容分析、検索できる会議ライブラリ。営業組織の記録基盤として設計されています。

tl;dvも同じ領域を狙っていますが、CRM連携を軸に選ぶなら比較対象に入れる価値があります。誰がどれだけ話したか、どんな論点が出たかを蓄積して、あとから横断検索する。この使い方が刺さるなら一択です。

Fathom|無料の範囲で個人利用を回す

無料プランの範囲が広いことで知られる一本です。個人やごく小さいチームで、まず費用ゼロで議事録を回したい人の現実解になります。

無料枠の条件は変わりやすいので、契約前に公式の料金ページで最新の内容を確認してください。

海外3本は、会議のあとの流れ込み先を持っている点が共通の強み。日本語の文章品質を最優先しないなら、こちらの方が運用は組みやすいです。


オープンソースで自前運用するならWhisper

音声データを外部サービスに預けられない。この制約がある現場では、クラウド型の6本はすべて検討対象から外れます。

Whisperは、OpenAIがオープンソースとして公開している音声認識モデルです。手元のPCやサーバーで動かせるため、音声ファイルがネットワークの外に出ません。ライセンス費用もかかりません。

ただし、そのままでは議事録ツールにはなりません。

項目Whisper自前運用クラウド型ツール
音声の外部送信発生しない発生する
費用無料(電気代とマシン代のみ)月額課金
要約・タスク抽出別途AIを組み合わせる必要あり標準搭載
会議ツール連携自作標準搭載
導入までの日数エンジニアの工数が必要当日から

つまりWhisperは「文字起こしエンジン」であって、議事録の運用まで含めた完成品ではありません。要約やタスク抽出は、別のAIに投げる仕組みを組む必要があります。

オープンソースのAIをどう手元で動かすかの感覚を掴みたいなら、オープンソースAIを試すときの入り口が参考になります。

セキュリティ要件が固い業界ほど、この選択肢は現実味を持ちます。医療の現場でAIが記録をどう扱っているかは、医療記録AIの事例を見ると規制対応の温度感がわかります。


ここまでの整理: 日本語の文章品質ならNotta / Rimo Voice / AI GIJIROKU、会議後の自動化ならOtter.ai / Fireflies.ai / Fathom、音声を外に出せないならWhisper。この3グループのどこに自分がいるかを決めてから、個別の機能比較に入ってください。


無料で使い続けられるのはどれ?

「無料プランあり」の表記は当てになりません。実際に効いてくるのは、次の3点です。

無料枠を評価するときの観点を整理しました。

見るべき点なぜ効くか判断の目安
保存期間期限切れで議事録が消える90日以上あれば実用
AI要約の回数文字起こしだけでは作業が減らない月10回以上欲しい
エクスポート可否外に出せないと社内共有できないテキスト出力ができるか
参加者への表示無料版だと録画通知が出る場合あり商談利用なら要確認

つまり無料で完結させたいなら、Fathomのように無料枠の設計が広いツールを選ぶか、Whisperで自前運用するかの二択になります。tl;dvの無料プランで足りているなら、そもそも乗り換える理由がありません。

有料に踏み込む判断は、月に何本の議事録を書き直しているかで決めます。1本30分の書き直しが月10本なら、5時間。ここが有料プランの月額を上回るかどうかだけの話です。


日本語の精度はどこで差がつく?

文字起こしの精度は、どのツールも実用水準に届いています。差がつくのは、そのあとの整形です。

日本語会議で問題になるのは次の4点。

  • 同音異義語: 「保険」と「保健」、「機構」と「気候」の取り違え
  • 社内用語と固有名詞: 商品名や部署名が毎回別の漢字になる
  • 敬語まじりの長文: 一文が長く、どこで切るかで意味が変わる
  • 複数人の同時発話: 相槌が発言として拾われ、議事録が読みにくくなる

このうち、固有名詞は「辞書登録」機能があるかで結果が大きく変わります。日本語特化のツールは、ここを標準で持っていることが多い。

翻訳が絡む会議なら、文字起こしと翻訳を分けて考えるのも手です。翻訳の品質管理そのものを扱う翻訳プラットフォームの考え方は、用語の統一という同じ課題を扱っています。

要約の質は、結局「誰が読むか」で決まります。役員報告用と、チーム内共有用では求める粒度が違う。要約のトーンを指示できるツールかどうかも見ておいてください。


セキュリティと録音の同意はどう扱う?

議事録ツールの導入で止まるのは、たいてい機能ではなくここです。

確認すべきポイントを4つに絞りました。

確認項目何を見るか
データの保存場所国内リージョンを選べるか
学習利用の可否会話データがモデル学習に使われないか
第三者認証SOC 2やISO 27001の取得状況
録音の告知参加者に録音中と表示されるか

各社の認証状況は更新されるため、社内申請の前に必ず公式のセキュリティページで最新の内容を取ってください。他社比較記事の情報は古くなっている場合があります。

録音の同意は、法律よりも先に信頼の問題です。商談で相手に断りなくAIボットを入室させると、それだけで温度が下がります。会議招待の段階で一文添えておくのが実務的な落としどころ。

社外秘の会議が多いなら、クラウド型を諦めてWhisperの自前運用に倒すほうが、結果的に社内調整は早く終わります。


乗り換え前にやっておく3つの準備

ツールを変える前に、これだけはやっておいてください。あとから泣きます。

過去の録画と文字起こしを先に落とす tl;dvを解約すると、それまでの録画にアクセスできなくなります。必要な会議のテキストは、解約前にエクスポートしておく。動画そのものが必要なケースは意外と少なく、テキストだけで足りることがほとんどです。

連携先を洗い出す Slack通知、Notionへの埋め込み、CRMのレコード紐づけ。今どこに何が流れているかを書き出してから移行しないと、移行後に「あの通知が来ない」が続発します。

2週間の並走期間を取る 新旧のツールを同じ会議に入れて、要約の質を比べます。1回では判断できません。会議の種類(定例・商談・ブレスト)ごとに、どちらが読みやすい議事録を吐くかを見てください。

録画データそのものを編集して社内共有したい場合は、議事録ツールとは別に動画編集の手を用意する必要があります。動画編集ツールの選び方が判断の材料になります。


用途別の選び方チャート

ここまでの内容を、選択の順番に組み直しました。上から順に当てはまるものを選べば1本に絞れます。

あなたの状況選ぶべき1本理由
音声を外部に出せないWhisper自前運用でデータが外に出ない
日本語の議事録をそのまま配りたいNotta対面録音と翻訳まで一本で完結
商談ログをCRMに蓄積したいFireflies.ai会話分析と検索ライブラリが軸
費用をかけずに個人で回したいFathom無料枠の設計が広い
英語会議でその場で共有したいOtter.aiリアルタイム文字起こしと共同編集
社内定例の記録を標準化したいAI GIJIROKU日本語UIで展開コストが低い
読める日本語の議事録が最優先Rimo Voice話し言葉の整形が日本語向け

つまり「全部入りの正解」は存在しません。会議の8割を占める用途で選び、残り2割は諦める。これが一番失敗しない決め方です。


AI PICKS編集部の判定

日本語の会議が中心なら、Nottaが現時点での本命です。対面の録音と翻訳まで一本で片づくぶん、tl;dvから移ったときの「これができなくなった」が起きにくい。無難ですが、無難であることが議事録ツールでは強みになります。

商談の記録を資産にしたいなら、Fireflies.ai。会議ごとに要約を読む運用ではなく、あとから横断検索して傾向を掴む使い方に振り切れます。営業組織なら、こちらのほうが投資回収は速い。

正直イマイチなのは、無料枠だけを見て選ぶやり方です。保存期間とエクスポート可否を確認せずに移ると、3か月後に議事録が消えて振り出しに戻ります。無料枠は入口の判断材料であって、選定基準にはなりません。

そして、tl;dvに大きな不満がないなら乗り換えは不要です。tl;dvの無料プランはZoomとGoogle Meetの録画を回数制限なく回せる時点で破格。日本語の要約を書き直す時間が月5時間を超えてから動けば十分間に合います。

音声を外に出せない現場だけは例外で、Whisperの自前運用を早めに検討したほうがいい。エンジニアの工数がかかるぶん、思い立ってから動ける状態になるまでが長いからです。


よくある質問(FAQ)

Q. tl;dvの無料プランで足りないのはどんなときですか?

録画や文字起こしをダウンロードして社外に共有したいとき、SalesforceやHubSpotに自動連携したいとき、Notionなどに埋め込みたいときです。これらは上位プラン側の機能にあたります。録画して要約を読むだけなら、無料プランで完結します。

Q. 日本語の精度がいちばん高いのはどれですか?

文字起こしの素の精度はどれも実用水準で、体感差は小さいです。差が出るのは固有名詞の辞書登録と、話し言葉の整形。この2点で選ぶなら、日本語特化のNotta、Rimo Voice、AI GIJIROKUが有利です。

Q. オープンソースのWhisperだけで議事録は作れますか?

そのままでは文字起こしまでです。要約やタスク抽出には別のAIを組み合わせる必要があり、会議ツールとの連携も自作になります。エンジニアの工数を確保できる前提のツールと考えてください。

Q. 無料プランのまま商談で使っても問題ありませんか?

商用利用そのものは各ツールとも可能です。気をつけるのは録音の告知と、無料版で表示されるブランド表記です。相手に断りなくAIボットを入室させないこと、これだけは徹底してください。

Q. tl;dvの過去データは移行できますか?

ツール間の直接移行の仕組みは基本的にありません。解約前に必要な会議の文字起こしをテキストで書き出し、社内のドキュメントツールに保存しておくのが現実的な手順です。動画まで残す必要があるケースは多くありません。

Q. 複数のツールを併用するのはありですか?

短期間の比較目的ならありです。ただし恒久的な併用は避けてください。議事録の置き場所が分かれると、あとから探せなくなります。2週間並走して1本に決める、という進め方を勧めます。

Q. 対面の会議も記録したいのですが、どれを選べばいいですか?

オンライン会議専用のツールが多いなか、Nottaはスマホでの対面録音に対応しています。ウェアラブル型のレコーダーを併用する手もあり、PLAUDのような専用端末が選択肢に入ります。

Q. 議事録の要約をそのまま社内共有に使っても大丈夫ですか?

数字と固有名詞は必ず目視で確認してください。AIの要約は文脈を丸めることがあり、金額や日付が微妙にずれるケースがあります。それ以外の文章部分は、ほぼ手直しなしで通ることが多いです。


あわせて見たいツール・カテゴリ

議事録まわりを一段深く見るなら、この順で当たると早いです。

次に読むならこれ。乗り換え元の条件を正確に押さえないと比較が成り立たないので、tl;dvの機能と料金の詳細ガイドから確認してください。何が失われるかがわかると、選ぶべき1本が自然に決まります。

各ツールの公式サイト(一次情報)

料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。