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scratchpadとは?AIの下書き欄の使い方と3つの意味を整理 (2026年版)
この記事のポイント scratchpadは「あとで消す前提の下書き欄」という意味の言葉です。 AIの文脈では、答えを出す前に考えた過程を書かせる領域を指します。この一手間で計算ミスと条件の読み落としが目に見えて減ります。 同じ名前で営業向けの業務ソフトも存在するため、検索結果が噛み合わないときは「どちらの意味か」を先に切り分けてください。 専用ツールを買う前に、いま契約しているAIチャットで同じ効果が出ます。無料で始める順番も載せました。
英語のドキュメントやAIの設定画面で「scratchpad」という単語に出会って、訳語がしっくりこないまま読み進めていませんか。日本語にすると「計算用紙」「走り書き用の紙」。つまり、消してもいい下書き欄のことです。
やさしい言葉なのに、指す対象が3つに分かれています。ここが混乱の原因。
scratchpadとは、消す前提の一時的な作業領域のこと

scratchpad(スクラッチパッド)とは、最終的な成果物には残さない前提で、途中の考えや数字を書き散らすための一時的な作業領域です。語源は事務用のメモ帳。日本語では「スクラッチパッド」とカタカナ表記されるほか、文脈によって「下書き欄」「作業メモ」と訳されます。
大事なのは、きれいに書かないことが前提の場所だという点です。清書する場所と分けるからこそ、頭の中を全部出せます。
小学校の算数で、答案の隣に筆算を書いた紙を思い出してください。あの紙がscratchpad。提出するのは答えだけで、筆算の紙は捨てます。AIに使わせるのも、まったく同じ考え方です。
どの意味のscratchpadを探している?

同じ綴りで、まるで違うものを指します。検索する前に自分がどれを知りたいのか決めると、遠回りせずに済みます。
| 文脈 | scratchpadが指すもの | よく出会う場所 |
|---|---|---|
| コンピュータの用語 | CPUのすぐ近くに置く小さな一時記憶(スクラッチパッドメモリ) | 組み込み機器やGPUの技術資料 |
| AI・プロンプト | AIが答えを出す前に考えを書き出す領域 | プロンプト(AIへの指示文)の解説、モデルの技術文書 |
| アプリの機能名 | 開いた瞬間に書ける使い捨てメモ欄 | コードエディタ、ブラウザ拡張、音声入力アプリ |
| 製品名(Scratchpad) | 営業担当がCRMを更新するための作業画面 | 海外SaaSのレビューサイト |
つまり、技術記事で出てきたなら1番目か2番目、料金を調べたいなら4番目の製品です。以下ではAIユーザーに直接効く2番目を軸に、他の意味も実務目線で押さえます。
AIに下書きさせると答えが変わるのはなぜ?

AIは、聞かれた直後から答えを書き始めます。途中の検討を挟まずに一発で書き切るため、条件が3つ以上ある問題や、繰り上がりのある計算で足を踏み外します。
そこで「考えた過程を先に書いてから答えて」と指示するのがscratchpadの使い方です。
効きやすいのは、次のような依頼です。
- 割引や税込みが混ざった料金の計算
- 「Aだが、Bの場合を除く」といった条件つきの判断
- 長い資料から条件に合う箇所だけ抜き出す作業
- 章立てを決めてから書く長文
逆に、あいさつ文の作成や短い言い換えでは体感差がほぼ出ません。出力が長くなって待ち時間が増えるだけ。使いどころを絞るのが正解です。
もうひとつの効果が、間違いの見つけやすさ。答えだけ返ってくると、どこで誤ったのか追えません。下書きが残っていれば「この行の前提が違う」と指摘できます。ハルシネーション(AIがそれっぽい嘘をつくこと)の検品コストが下がるわけです。
コピペで使える指示文の型3つと、下書きを混ぜないコツ

型は3つで足ります。太字の部分だけ自分の依頼に差し替えてください。
検算型(数字を扱うとき)
以下を計算してください。
手順1: 前提となる数字を箇条書きで書き出す
手順2: 計算式を1行ずつ書く
手順3: 別の方法で同じ答えになるか検算する
手順4: 最終的な答えだけを「答案:」の後に1行で書く
依頼: 月額1,980円のプランを4人分、年払いで15%引きの場合の年額
条件整理型(判断が絡むとき)
判断の前に、条件を表にして整理してください。
・満たすべき条件
・満たさなくてよい条件
・情報が足りない点
整理し終わってから、結論を3行で書いてください。
下書き分離型(清書だけ欲しいとき)
<下書き>タグの中で構成と論点を検討してください。
そのあと、<清書>タグの中に本文だけを書いてください。
最終的に私が読むのは<清書>の中身だけです。
3つ目が実務でいちばん出番があります。検討の過程を読みたくない場合は「下書きは表示しないでよい」と足せば出力が短くなります。ただし、隠すと検品はできません。重要な判断のときは表示させたままにしておくのが安全です。
区切りにタグを使う理由は、機械的に切り出せるからです。「---」のような記号は本文にも登場するため、切り出しが失敗します。地味に効きます。
主要AIチャットでの下書きの扱いは何が違う?
各サービスとも、内部で検討してから答える仕組みを持っています。とはいえ見せ方と得意分野が違うため、下書きを読ませる用途では選び分けが要ります。
| サービス | 下書きの扱い | 向いている作業 |
|---|---|---|
| ChatGPT | 検討の過程を折りたたんで確認できる実装 | 計算の検算、表への整理 |
| Claude | 長い文章の構成づくりでタグ指定が素直に通る | 長文の下書きと清書の分離 |
| Gemini | Google系サービスと組み合わせやすい | 資料を読ませたうえでの整理 |
| Perplexity | 調べた出どころを並べながら回答する | 事実確認を伴う下書き |
| Felo | 日本語の調べ物に強く、結果を資料化しやすい | 社内共有前の素案づくり |
つまり、計算と整理は使い慣れた1つで十分で、調べ物が混ざるときだけ検索型に持ち替えると効率がいいです。日本語の検索精度を軸に選びたい人は、Feloの機能と料金をまとめた記事を先に見ると後半の判断が早くなります。
コードエディタとブラウザのscratchpadメモ
アプリの機能名としてのscratchpadは、「開いた瞬間から書けて、保存を意識しない欄」を意味します。
開発の現場では、作業中の思いつきや試したコマンドを置く場所として使われます。CursorやClaude CodeのようなAI前提の開発環境では、AIに渡す指示の草案を書き溜める使い方が定番です。
注意点は1つ。この手のメモをプロジェクトの中に置くなら、共有対象から外す設定を最初に入れてください。書き殴った検討メモが、そのままチームの履歴に残ります。
ブラウザ拡張のスクラッチパッドも同じ発想です。新しいタブを開くとテキスト欄が出るだけの単機能。それでも、コピーの一時置き場としては手放せません。
ここまでの整理: scratchpadは「消してよい下書き欄」。AIに使わせると計算と条件整理の精度が上がり、検品もしやすくなります。ここから先は、同じ名前の製品や運用面の注意に話を移します。
製品としてのScratchpadと、音声入力アプリのscratchpad
料金を調べていてたどり着いたなら、目的は製品のほうでしょう。
Scratchpadという名前の業務ソフトは、営業担当がCRM(顧客管理システム)を更新する手間を減らすことを狙った作業画面です。公開情報で挙がっている機能は、表計算に近い一覧画面、案件を並べるカンバン、顧客レコードに紐づく商談メモ、開いているWebページからレコードを更新する仕組み、通話の記録と要点の書き出し、項目の自動更新など。要は、Salesforceの画面を行き来する時間を削るための一枚板です。
日本のチームで検討するなら、確認すべきは3点。
- UIとサポートが英語中心である点を、現場が許容できるか
- 既存のCRMの権限設計と衝突しないか
- 通話録音を扱う場合、社内規程と本人への告知が整っているか
営業側の道具を横並びで見たい場合は、営業向けAIツールのカテゴリが入口になります。
音声入力の分野でも、この単語が機能名として使われます。話した内容をそのまま流し込む編集画面で、タブ、変更履歴、メモの一覧、画像の貼り付けに対応し、パソコンとスマートフォンで同期する作りです。音声入力を主戦場にしている人はWispr Flowの該当機能を確認してください。喋った内容を投げ込んで、あとで整える。この順番は、下書き欄の思想そのものです。
外出先で思いついたことを声で残したい人には、スマホ側の入り口も選択肢になります。Meta AIの使い方をまとめた記事は、アプリから直接AIへ話しかける流れの参考になります。
scratchpad運用の落とし穴3つ
便利さの裏で、下書き欄は事故を生みます。実際に問題になりやすいのは次の3つ。
| 落とし穴 | 何が起きるか | 対策 |
|---|---|---|
| 消える | 保存しない前提なので、必要になった検討が残っていない | 週1回、残す価値のある行だけ正式なドキュメントへ移す |
| 探せない | 走り書きの塊になり、後から検索で拾えない | 1行目に日付と案件名だけ書く癖をつける |
| 機密が居座る | 顧客名や未公開の数字が下書きに残り続ける | 固有名詞は記号に置き換えて投げる |
3つ目が一番痛いところ。下書きだからという気軽さで、AIに社外秘を渡してしまう例は珍しくありません。何を入力してよいかの線引きを決めてから運用に乗せてください。社内でのAI利用の統制まで踏み込むなら、内部監査にAIを使う際の論点をまとめた記事が具体的な決め方の参考になります。
対策は3つとも1分で終わる作業です。やらないと半年後に効いてきます。
料金はいくらかかる?無料で始める順番
考え方として使う場合、追加費用はゼロ円です。いま契約しているAIチャットの指示文を変えるだけ。ここを飛ばして製品を検討するのは順番が逆です。
| 段階 | やること | 費用感 |
|---|---|---|
| 第1段階 | 使っているAIチャットで下書き分離型の指示文を試す | 0円(無料プランで可) |
| 第2段階 | 下書きの置き場をメモアプリに固定する | 既存契約の範囲内 |
| 第3段階 | チームの共有データベースに運用を移す | 既存の情報共有ツール内 |
| 第4段階 | CRM連携型の専用製品を検討する | 有料。金額は公式の料金ページで要確認 |
専用製品の金額は改定が入るため、この記事では数字を出しません。公式の料金ページと、自社のCRM契約の条件を並べて確認してください。つまり、第3段階で困っていない組織が第4段階へ進む理由はほぼありません。
チームで使うならどこに置くのが正解?
個人作業ならローカルのテキストファイルで十分です。速いし、消しやすい。
チームで回すなら、共有データベースに1ページ作るほうが後で困りません。Notion AIのように、書いた内容をそのまま要約や整形に回せる環境だと、下書きから清書への引っ越しが1画面で終わります。会議の記録が絡む場合は会議・議事録系ツールのカテゴリ、資料の読み込みが中心ならNotebookLMが受け皿になります。
用途別の早見表にまとめます。
| やりたいこと | 選ぶもの | 理由 |
|---|---|---|
| 計算や条件判断の精度を上げる | 使い慣れたAIチャット+検算型の指示文 | 追加費用なしで効果が出る |
| 長文を構成から書く | 下書き分離型の指示文 | 検討と本文が混ざらない |
| チームで下書きを共有する | 共有データベースの専用ページ | 引っ越しと検索が楽 |
| 図に落として説明する | Napkin AI | 箇条書きから図解に変換できる |
| 営業のCRM入力を減らす | CRM連携型の専用製品 | 画面遷移そのものを削る |
作業の性質が違えば道具も変わります。文章以外でも下書きの発想は効いて、絵の仕事ならラフを量産してから本番に進むのが定石です。画像側の道具を探しているならイラスト系AIツールの比較記事、生成の細かい制御まで踏み込むならComfyUIとStable Diffusionの比較が判断材料になります。仕事道具の全体像は生産性向上ツールのカテゴリから辿れます。
AI PICKS編集部の判定
言葉としてのscratchpadは、2026年のAI活用で覚えておく価値が高い概念です。指示文に「考えた過程を先に書いて」と1行足すだけで、計算と条件判断の精度が変わります。費用は0円。この投資効率は破格です。
一方で、専用ツールとしての検討は慎重に。CRM連携型の製品は、営業の入力工数が明確に痛みになっている組織以外には過剰です。英語UIの運用負荷も乗ります。日本の中小チームが最初に手を出す対象としては、正直イマイチ。
メモ機能としてのscratchpadも、単体で契約するほどのものではありません。すでに使っているエディタや情報共有ツールに同等の欄があります。増やすべきは道具ではなく、下書きと清書を分ける癖のほう。
結論として、まずは指示文の型3つを今日試すのが一択です。それで足りない部分だけ、道具で埋めてください。
よくある質問(FAQ)
Q. scratchpadの日本語訳は何が正しいですか
文脈で変わります。技術資料なら「スクラッチパッド」とカタカナのまま、業務の説明なら「下書き欄」「作業メモ」が自然です。逐語訳の「走り書き帳」は日本語として硬いので、社内資料では避けたほうが伝わります。
Q. AIに考える過程を書かせると、料金は上がりますか
出力される文字が増えるため、APIを従量課金で使っている場合は費用が増えます。月額のチャットプランを使う分には影響しません。費用を抑えたいなら、下書きを表示させずに内部で検討させる指示に切り替えてください。
Q. 下書きを見せないよう指示すれば、AIは内部で考えていますか
推論の重い処理を持つモデルなら、表示の有無と検討の有無は別です。ただし表示を切ると、こちらから間違いを追えなくなります。重要な判断では表示させたまま使うほうが安全です。
Q. 専用のscratchpadアプリを買うべきですか
多くの人には不要です。使っているエディタ、情報共有ツール、ブラウザのいずれかに同等の欄があります。CRMの入力工数が具体的な数字で問題になっている営業組織だけ、専用製品の検討に進む価値があります。
Q. 下書きに顧客名を書いても大丈夫ですか
社内規程を確認してからにしてください。下書きも通信され、保存される可能性があります。安全側に倒すなら、社名は「A社」、金額は桁だけに置き換えて投げる運用が現実的です。
Q. どのAIが下書きの指示に一番素直に従いますか
長文の構成づくりではタグ指定が通りやすいものが向き、調べ物が混ざる場合は出どころを示すタイプが向きます。用途が分かれるため、手持ちのサービス2つで同じ指示文を投げて出力を見比べるのが最短です。
Q. 下書きを毎回書かせると出力が遅くなりませんか
遅くなります。だからこそ使いどころを絞ってください。あいさつ文や短い言い換えでは効果がほぼなく、待ち時間だけが増えます。
関連する比較・代替を見る
指示文の型を試す相手を決めるなら、次の比較が判断材料になります。
- ChatGPT vs Claude — 長文の下書きと清書を分ける用途での差
- Claude vs Notion AI — 下書きの置き場ごと任せるかで分かれる
- ChatGPT vs Notion AI — 書く場所と考える場所を1つにまとめたい人向け
- Gemini vs Perplexity — 事実確認を伴う下書き作業での比較
- Claude vs Perplexity — 構成づくりと調べ物、どちらを主にするか
- Copilot vs Cursor — 開発中の作業メモをAIに渡す環境の違い
- Notion AIの代替を見る — 共有データベース側の選択肢
- ChatGPTの代替を見る — 指示文の受け手を変えたいとき
次に読むならこれ。日本語の調べ物を下書きに混ぜる場面が多い人は、Feloの機能と料金をまとめた記事へ進んでください。検索と下書きを1画面で終わらせる作り方が具体的につかめます。
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