AI議事録ツールは2026年に入って完全に「あって当然」のレイヤーになりました。会議中に手書きでメモを取っているチームは、もう年間数百時間を捨てている計算です。
ただ、ツールの数が多すぎます。Notta、Otter AI、tl;dv、Fireflies、Rimo Voice、Otolio(旧スマート書記)、YOMEL、ギージー、LINE WORKS AiNote……ざっと数えて20種類以上。料金体系も「月額固定」「従量課金」「人数別」とバラバラで、比較を諦めて適当に選んだ結果、後で乗り換える羽目になる人が多いです。
この記事は、その混乱を整理するために書きました。リサーチで集めた最新の料金・機能データを横並びにして、用途別に「正直これ一択」というラインまで踏み込みます。
AI議事録ツールとは、会議音声を自動で文字起こし・要約するソフトウェア

AI議事録ツールとは、会議の音声をリアルタイムまたは録音後にテキスト化し、要約・決定事項・ToDoまで自動抽出するソフトウェアです。Zoom・Teams・Google Meetと連携して会議に「Bot参加」させる方式が主流で、人間が議事録を書く時間をほぼゼロにできます。
従来の文字起こしツールとの違いは、要約と話者識別の精度にあります。単に音声をテキスト化するだけなら無料サービスでも可能だが、「誰が」「何を決めた」「何のToDoが残った」まで構造化できるのが現代のAI議事録です。
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主要15ツール一覧比較表

まず全体像を掴むための一覧。価格・無料枠・日本語精度の3軸で並べました。
| ツール名 | 料金 | 無料プラン | 日本語精度 | Web会議連携 | 主な |
|---|---|---|---|---|---|
| Notta | 2,508円〜(年契) | 月120分 | 高 | Zoom/Teams/Meet | 58言語、累計1,000万ユーザー |
| Otter AI | 約$10〜 | 月300分 | 中 | Zoom/Teams/Meet | 英語精度トップクラス |
| tl;dv | 3,080円〜(年契) | 録画無制限 | 中〜高 | Zoom/Meet/Teams | 月80時間で1時間38円 |
| Fireflies.ai | 約1,500円〜(年契) | あり | 中 | 主要全対応 | コスパ最強、CRM連携豊富 |
| Rimo Voice | 4,950円〜(プロ・税込・時間無制限) | 60分 | 最高(日本語特化) | Zoom/Teams/Meet | 1時間音声を5分でテキスト化 |
| Otolio(旧スマート書記) | 10,000円〜(要見積) | なし | 最高 | Zoom/Teams | 経営会議・人事面接向け |
| YOMEL | 28,000円〜/月(30h) | 2週間 | 高 | Zoom/Meet/Teams/Webex | リアルタイムQ&A抽出 |
| ギージー | 5,000円〜/月 | 月60分 | 最高(誤字率1.3%) | 録音データ対応 | 個人事業主向け |
| LINE WORKS AiNote | 19,800円(年契) | なし | 高 | LINE WORKS連携 | LINE WORKSユーザー向け |
| ユーザーローカル音声議事録 | 完全無料 | 無制限 | 中 | なし(録音のみ) | 完全無料、感情認識付き |
| Avoma | $19〜 | あり | 中 | Zoom/Teams/Meet | 営業コーチング機能 |
| AI議事録取れるくん | 要問合せ | 不明 | 高 | Zoom/Teams | 国産、サポート手厚い |
| Plaud Note | デバイス購入+月額 | あり | 高 | デバイス録音 | カード型レコーダー連携 |
| Gemini Live連携 | Google Workspace内 | Workspace次第 | 高 | Google Meet | Workspace統合 |
| Microsoft Teams Premium | $10/ユーザー | なし | 中 | Teams専用 | Teams単独運用なら一択 |
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価格は2026年5月時点で各社サイトに掲載されている情報を基にしています。「要見積」のツールは中堅以上の組織向けで、人数規模によって振れ幅が大きいです。

有料にすると 1回5時間・月1,800分まで文字起こし(プレミアム ¥1,185/月(年間一括払い、総額¥14,220・税込))
用途別「正直これ一択」ガイド

ここから先は、編集部が独断で「この用途ならこれ」と決め打ちします。万人向けの比較記事だと結局選べないので、立場をはっきりさせます。
個人・フリーランス:Notta一択
月120分の無料枠が破格。年契約で月2,508円という価格設定も、個人事業主のキャッシュフローを壊さないラインに収まっています。58言語対応で、海外クライアントとのオンライン打ち合わせもそのままいけます。
スタートアップ・小規模チーム:Fireflies.ai
月約1,500円で主要Web会議すべてに対応。HubSpot、Salesforce、Slackとの連携が標準で、議事録から商談メモまでワンパスで流れます。「とりあえずAI議事録を入れたい」フェーズの会社には、これ以上の選択肢を探す時間がもったいないです。
日本語精度最優先:Rimo VoiceまたはOtolio
日本語特化で誤字率を限界まで下げているのがこの2つ。Rimo Voiceは1時間の音声を約5分でテキスト化するスピードが武器で、Otolio(旧スマート書記)は経営会議・人事面接など「ニュアンスが事業に直結する場面」で重宝します。
大量利用するチーム:tl;dv
月80時間使うと1時間あたり38.5円。会議が多い組織ほどコスパが効いてくる構造で、営業組織・カスタマーサクセス組織には地味に効きます。
英語会議が中心:Otter AI
英語の精度はやはり本家本元が強いです。AIチャットで会議内容に質問できる機能も、長時間会議の振り返りで効きます。
毎週月曜の朝に、今週のAIの主なニュース・新しく載ったツール・よく読まれた記事をまとめて届けます。登録特典は「AIツール選定チェックリスト 2026」。
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機能別の深掘り比較

ここから先は、機能軸で各ツールを再評価します。料金だけ見ていると見落とすポイントがあります。
文字起こし精度
リサーチで確認できた数値で精度を比べると、ギージーが「話者分類正答率100%、誤字脱字正答率98.7%」と最も具体的な数字を出しています。Rimo VoiceとOtolioも日本語特化を謳っており、業界用語の登録機能で精度をさらに上げられます。
英語精度はOtter AIが頭一つ抜けている印象だが、日本語ベースの会議では海外ツールはどうしても辞書のチューニングで国産に負けます。
話者識別
主要ツールはすべて対応しています。ただし「2〜3人会議では問題ないが、5人以上でクロストークが発生すると精度が落ちる」という傾向はどのツールも共通。話者識別は録音環境(マイク品質)に強く依存するので、ツール選定より会議環境の整備のほうが効くケースも多いです。
要約・ToDo抽出
ここがツール選定で一番効く差別化ポイント。OtolioとYOMELは「決定事項」「ToDo」を独立した項目として抽出してくれます。NottaやFirefliesは要約はうまいがToDo抽出はやや弱め。
会議後にチームへの共有が多い組織は、ToDo抽出が分離されているツールを選ばないと、結局人間が議事録を読み直して整理する作業が残ります。
Web会議連携
Zoom・Teams・Google Meetへの対応はほぼ標準装備。ただし「Bot参加」と「画面録画」の2方式があり、Bot参加だとホスト権限が必要なケースがある点に注意。tl;dvとFirefliesはこの辺りの導線が洗練されています。
料金設計の罠
「月額1,000円」と書いてあるツールも、年契約前提だったり、ユーザー数で乗算されたりするので注意が必要です。
リサーチで確認した月80時間利用時のコスパ比較が分かりやすい:
| ツール | 1時間 |
|---|---|
| Fireflies.ai | 約19円 |
| Notta | 約31円 |
| tl;dv | 約38.5円 |
| LINE WORKS AiNote | 約247円 |
LINE WORKSはAiNote単体で比較すると割高に見えるが、これは「LINE WORKSすでに使っているユーザー向けのアドオン」という前提があり、単体比較は本来フェアではありません。
逆にRimo Voiceは月4,950円(税込)の定額で、文字起こしの時間に上限がありません。月80時間起こせば1時間あたり約62円まで下がる計算です。使うほど単価が落ちるので、会議が多いチームほど効いてきます。
サービス終了リスクという見落とされがちなポイント
意外と語られないのが、ツール側の事業継続性。リサーチで確認したところ、株式会社オルツの「AI GIJIROKU」が2025年10月末で終了しています。
議事録は社内の意思決定の記録という性質上、ツール終了時のデータ移行コストが地味に重いです。選定時は「会社規模・資金調達状況・他事業」もチェックしたほうがいいです。
国産大手で安心なのはOtolio(旧スマート書記)、Notta、LINE WORKS AiNote。海外ならOtter AIとFirefliesはユーザー基盤が大きく、当面消える気配はありません。
このあたりの「AI業界で長く生き残るプロダクト」を見極める視点は、AI OCRツールのガイドでも同じ論点を扱っています。
セキュリティと法人導入の論点
法人で導入する場合、避けて通れないのが情報セキュリティ。会議には人事評価・営業数値・未公開情報が含まれることが多く、「クラウドに音声を送る」こと自体への抵抗感がある組織は今も多いです。
主要ツールのセキュリティ認証状況:
- Otolio、ギージー、Notta:ISO27001取得
- Otter AI、Fireflies:SOC 2 Type II取得
- LINE WORKS AiNote:LINE WORKS基盤に準拠
「データを学習に利用しない」設定があるかも要チェック。Otolioは公式に「ユーザーデータの二次利用なし」を明言しているが、海外ツールはオプトアウト設定が必要なケースが多いです。
法人向けにAIエージェントを導入する場合の論点は、AutoGPTガイドも参考になります。
編集部の評価
公開情報とリサーチをもとに、正直に書きます。日本語中心ならNotta、英語インタビューが混ざるならOtter AI、という住み分けが現実的です。
Nottaを推す根拠は、公式が公開している仕様に3つあります。1つ目は月120分の無料枠で全機能に手が届くこと、2つ目は58言語対応で海外取材にもそのまま使えること、3つ目はZoom・Meet・Teams全部に対応していて、社外との会議でツールを選ばないこと。
弱点も見えています。要約の評価は高い一方、ToDo抽出はやや弱いという声が利用者レビューでは目立ちます。重要な決定事項が要約の中に埋もれ、結局人間が議事録を読み直してToDoだけ拾う作業が残る、という指摘です。ここはOtolioやYOMELに分があります。
英語インタビューでOtter AIを挙げる理由は、AI Chatで「この発言の文脈をもう一度説明して」と聞ける機能が公式機能として用意されているから。1時間の英語インタビューを後で読み返すコストを、地味に下げてくれる部分です。
Rimo Voiceは月4,950円(税込)の定額で、文字起こしの時間に上限がありません。会議時間が読めなくても請求額が動かないのが効きます。日本語精度の高さは利用者レビューでも一貫して評価されているので、録音を頻繁に扱う経営層・士業には強くお勧めできます。
ちなみに、AI議事録と並んでよく一緒に検討されるのが、AI全般のメタ動向。Meta AIガイドやSora AIガイドで各社の最新動向を押さえておくと、議事録ツールの選定軸も自然と決まってきます。
2026年以降のトレンド予測
リサーチを通して見えてきた業界の方向性を3つ挙げます。
1つ目は「Web会議プラットフォーム標準搭載化」。Microsoft Teams PremiumとGoogle Workspaceの議事録機能が無視できないレベルになってきています。単独議事録ツールは「精度」「機能」で差別化を強めないと厳しいです。
2つ目は「営業コーチング・人事評価との統合」。Avomaのように議事録から営業トークの改善点をAIが指摘する機能が標準化してきています。議事録は「記録」から「分析データ」へ役割が拡張しています。
3つ目は「リアルタイム翻訳の高度化」。Otter AIは30か国語対応、Nottaは58言語対応で、グローバル会議でのリアルタイム字幕がもはや当たり前になりつつあります。
業界全体のAIサービス動向はこちらの記事でも整理しています。
失敗しない選び方の3ステップ
迷ったらこの順番で考えるといいです。
1つ目、月の会議時間を測ります。週5時間以下なら無料プランで足ります。週10時間以上なら有料の固定プラン、週20時間以上なら年契約で1時間あたりコストを下げます。
2つ目、使うWeb会議ツールを確認します。Teamsだけで完結するならMicrosoft Teams Premiumも候補に入ります。複数プラットフォームを横断するなら、Notta・Fireflies・tl;dvが無難。
3つ目、要約とToDo抽出のどちらを重視するか決めます。要約重視ならNotta・Fireflies、ToDo重視ならOtolio・YOMEL。
このフレームに当てはめれば、ほぼ迷わずに3つくらいに絞り込めます。あとは無料枠で実際に使ってみて、自社の会議スタイルに合うものを選べばいいです。
よくある質問(FAQ)
Q. AI議事録ツールは完全無料で使えますか?
ユーザーローカル音声議事録は完全無料です。Web会議連携は無いものの、録音音声をアップロードする方式なら使えます。Notta(月120分)、Otter AI(月300分)、tl;dv(録画無制限)も無料プランで基本機能を試せるので、まずは無料で2〜3個試してから有料化する流れが現実的です。
Q. 日本語精度が最も高いツールはどれですか?
リサーチで具体的な数値が確認できた範囲では、ギージーが「話者分類正答率100%、誤字脱字正答率98.7%」を公表しています。Rimo VoiceとOtolio(旧スマート書記)も日本語特化で高精度です。業界用語が多い会議なら、辞書登録機能があるOtolioが安定します。
Q. Otter AIは日本語でも使えますか?
使えますが、英語に比べると精度は劣ります。日本語メインの会議ならNotta・Rimo Voice・Otolioのほうが安定します。Otter AIは英語会議や海外メンバーとの英語ミーティングに最適です。
Q. 機密性の高い会議でクラウド型を使うのは大丈夫ですか?
ISO27001やSOC 2取得済みのツールを選び、「データを学習に利用しない」設定をオンにすれば、一般的な法人利用では問題ないレベルです。ただし、人事評価や機密性が極めて高い会議は、オンプレ型または録音→手動アップロード型を検討してください。Otolioは「ユーザーデータの二次利用なし」を明言しています。
Q. 結局どれから試せばいいですか?
迷ったらNotta無料プラン(月120分)から。日本語精度・多言語対応・Web会議全対応のバランスがよく、もし合わなければtl;dvまたはFireflies.aiに移行しても、ほぼ同じ使い勝手で乗り換えコストが低いです。日本語の精度を極めたいならRimo Voiceを60分無料枠で試してください。
各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。
- Notta:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Otter.ai:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- tl;dv:公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Rimo Voice:公式サイト(AI PICKSの詳細)

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