Grain 代替ツール10選 — 無料・日本語・オープンソースで選ぶ (2026年版)

Grain代替ツール10選 — 無料・日本語・オープンソースで選ぶ (2026年版)

この記事のポイント Grainから乗り換える理由は、だいたい3つに集約されます。会議に毎回ボットが入ってしまうこと、フルの文字起こしやタスク自動抽出が物足りないこと、そしてMicrosoft Teamsまわりの対応です。 この記事では代替候補を「無料枠で足りるか」「日本語が実用になるか」「オープンソースで自前運用するか」の3軸に分けて整理します。 結論だけ先に言うと、社内議事録が目的なら無料枠の広いツール、商談の会話分析が目的なら営業特化型、機密性が最優先ならローカル実行の音声認識が答えになります。

商談を録画したはずなのに、残っているのは短いハイライトと自分がつけたメモだけ。会議の全文をあとから検索したいのに、それができない。Grainの代替を調べ始める人は、たいていこの壁にぶつかっています。

先に方向性を出します。あなたが「営業の会話を分析したい」のか「議事録を配りたい」のかで、選ぶべきツールは完全に別物です。 ここを混ぜたまま比較表を眺めても、決まりません。


Grain代替とは、そもそも何を置き換えることなのか

Grain 代替ツール10選 — 無料・日本語・オープンソースで選ぶ (2026年版) 図2

Grain代替とは、会議の録画・文字起こし・要点の切り出しを担うツールを、Grain以外の製品や仕組みに置き換えることです。単なる「録画ソフトの乗り換え」ではありません。

Grainは自らを「会話インテリジェンスをシンプルにする」製品と位置づけています。チームのコーチングと商談の前進に集中できるように、という設計思想。つまり営業マネージャー寄りの道具です。

だから置き換え先を考えるときは、機能表ではなく「誰が、何のために会議の記録を見返すのか」から逆算します。見返す人がマネージャーなら会話分析、参加していなかった同僚なら議事録、自分だけなら検索できるメモで十分。

用途がぶれたまま乗り換えると、また半年後に同じ検索をすることになります。


Grainをやめる人が挙げる、3つの理由

Grain 代替ツール10選 — 無料・日本語・オープンソースで選ぶ (2026年版) 図3

海外の比較レビューで繰り返し指摘されているのは、次の3点です。どれも「機能が足りない」というより「運用に合わない」という種類の不満。

  • 会議に見えるボットが必ず入ってくる:相手先の会議室に参加者として表示され、それを止める選択肢がない
  • モバイルでの録音ができない:外出先や対面の商談を拾えない
  • 部門をまたいだ共有がしづらい:営業以外のチームが会話の中身にアクセスしにくい

加えて、フルの文字起こし・タスクの自動抽出・Microsoft Teams対応を求めて他社を検討する、という声も出ています。

ここが自分の不満と重なるなら、乗り換えの効果は大きいはず。逆に「値段だけ」が理由なら、プラン変更で片づく可能性もあります。


代替候補10本の早見表

Grain 代替ツール10選 — 無料・日本語・オープンソースで選ぶ (2026年版) 図4

まずは全体像です。下の表は、AI PICKSのデータベースに登録されている会議系ツールから、Grainの用途を代替できるものを性格別に並べたものです。

ツール一番向いている人無料枠日本語性格
Fireflies全社で議事録を回したいチームあり文字起こし対応定番。連携先が広い
Otter.ai英語会議が多い人あり対応表明あり英語の精度に定評
Notta日本語の会議が中心ありUIも日本語国内ユーザー向けの作り
Rimo Voice日本語の議事録を納品する人要確認UIも日本語日本語特化
Granolaボットを入れたくない人あり対応表明あり端末側で音を拾う
Fathom無料枠を厚く使いたい人あり対応表明あり無料でも要約が出る
tl;dv録画の共有が主目的あり対応表明ありクリップ共有が軽い
Avoma商談プロセスまで管理したい要確認要確認営業寄りで多機能
Sembly AIタスク抽出を重視あり対応表明ありアクション項目に強い
Whisper音声を外に出せない組織オープンソース対応自前運用が前提

つまり、Grainの「営業向け会話分析」という性格をそのまま引き継ぐならAvomaやFireflies、逆に「軽い議事録」に降りるならFathomNottaが現実的な着地点です。

料金は改定が頻繁なので、最終的な金額は必ず各社の公式料金ページで確認してください。ここでは金額を並べません。数字を丸暗記して比較しても、翌月には変わっているからです。


無料で使える代替はどれ?

Grain 代替ツール10選 — 無料・日本語・オープンソースで選ぶ (2026年版) 図5

無料枠だけで運用を回せるかは、「本数」「保存期間」「AI要約の有無」の3つで決まります。ここを見ずに「無料あり」の表記だけで選ぶと、2週目で詰まります。

無料プランの制限は、だいたい次のパターンに分かれます。

制限のかかり方実際に起きること回避策
月あたりの録画本数で制限月末に録れなくなる重要な会議だけ録る運用にする
文字起こしの合計時間で制限長い定例で一気に消費定例は録らず商談だけ録る
保存期間で制限過去分が静かに消える議事録をNotionやDriveへ書き出す
AI要約が有料限定全文は出るが要点が出ない全文をチャットAIに貼って要約させる

見落とされがちなのが4行目です。要約が有料でも、文字起こし全文が無料で取れるなら、そこから先は手持ちのAIで処理できます。無料枠は「文字起こしを吐き出せるか」だけ見れば十分、という判断もあり得ます。

個人や2〜3人のチームなら、この割り切りがいちばん安上がり。


日本語の文字起こしはどこまで実用になる?

海外製ツールの「日本語対応」表記は、UIの日本語化と音声認識の日本語対応が別物であることに注意が必要です。前者だけ対応、というケースが普通にあります。

日本語の精度は、ツールの優劣より録音環境で決まる割合が大きいというのが実感に近い評価です。判断材料を整理します。

確認する観点何を試すかつまずきやすい点
UIの日本語管理画面と共有リンクを見る共有先の画面だけ英語のまま
認識の日本語自社の定例を1本流す社名・製品名が全部カタカナ化
固有名詞の登録用語辞書機能の有無辞書がないと毎回手で直す
話者の切り分け3人以上の会議で試す同室・同マイクだと混ざる
敬語まじりの要約出力をそのまま配れるか直訳調で社内に出せない

つまり、体験版で試すべきは「英語のデモ会議」ではなく、いつもの自社の定例をそのまま1本流すこと。これで9割わかります。

日本語のUIと日本語の要約文をセットで求めるなら、国内発のNottaRimo Voiceが素直な選択肢です。国内ツールの全体像はAI議事録・会議ツールのカテゴリにまとめてあります。


オープンソースという選択肢は現実的?

音声を社外のクラウドに出せない。この制約がある組織では、SaaSの比較そのものが意味を持ちません。答えはオープンソースの音声認識モデルを自社環境で動かすことになります。

代表格がOpenAIのWhisperです。モデルが公開されていて、手元のマシンやサーバーで実行できます。音声データが外に出ない。ここが唯一にして最大の価値。

ただし、SaaSと同じ体験にはなりません。

  • 録画・録音の取り込みは自前で用意する(会議ツールの録画を手で流し込む)
  • 要約やタスク抽出は別の仕組みを組み合わせる
  • 話者の切り分けは追加のライブラリが必要になる
  • 動かす人が社内に必要で、その人が辞めると止まる

「無料」に見えて、実際のコストは人件費に化けます。 月数千円のSaaSと、担当者の月数時間。どちらが安いかは組織によります。

この「自前で回すか、SaaSに乗るか」の判断軸は、実は画像生成でもまったく同じ構図です。ローカル実行と商用サービスの損得を具体的に比べた記事として、ComfyUIとStable Diffusionの比較は考え方の参考になります。読むと、自社が自前運用に耐えられるチームかどうかの判断が早くなるはずです。


ボットが会議に入る方式と、入らない方式のどちらを選ぶべき?

Grainをやめる理由の筆頭が「毎回ボットが参加者として表示される」ことでした。ここは技術的に2方式あり、選べます。

方式仕組み得意なこと弱点
ボット参加型会議に専用アカウントが入室して録る主催者でなくても録れる。クラウド保存が確実相手に見える。参加を断られると録れない
端末キャプチャ型自分のPCの音声を直接拾う相手に見えない。対面の打ち合わせも拾える自分のPCが会議に参加している必要あり

端末キャプチャ型の代表がGranolaです。会議ツールに何も追加せず、手元のアプリだけで完結します。外部の面談で「録音アプリを入れていいですか」と切り出す気まずさがない。地味に効きます。

一方、営業チーム全員の商談を漏れなく蓄積したいなら、ボット参加型のほうが管理は楽です。個人の端末設定に依存しないから。

相手先との商談が多いなら端末キャプチャ型、社内の記録資産を作るならボット参加型。 この一言で決めていいと思います。


用途別に、どれを選ぶのが正解か

3つの典型的な使い方で、推しを1つずつ決めます。迷ったらこの通りに動いて構いません。

営業の商談を分析して、勝ちパターンを見つけたい GongAvomaのような営業特化型が本命です。会話の中身をパイプライン管理と結びつけて見られるかどうかが差になります。Grainの用途をそのまま引き継ぐのはこの層。関連ツールはAI営業支援のカテゴリにまとまっています。

社内定例の議事録を、参加しなかった人に配りたい FirefliesFathom。要約とアクション項目が自動で出て、そのまま貼れる形式で吐き出せるかが評価軸です。会話分析の高度な機能はまず使いません。

顧客インタビューを整理して、社内で引用したい tl;dvのようにクリップ共有が軽いツール、またはSembly AIのようにタスク・決定事項の抽出が得意なツール。全文検索ができることが条件です。

ここまでの整理:Grainの代替探しは「営業分析型」「議事録配布型」「機密ローカル型」の3方向に分かれます。早見表を上から順に検討するのではなく、まず自分がどの方向かを決めてから、その列だけを比べてください。比較にかける時間が3分の1になります。


乗り換えで失敗しやすい3つの落とし穴

ツールを決めたあとに事故が起きます。実際に詰まりやすいのは次の順です。

チェック項目確認すること見落とすとどうなる
過去データの持ち出し録画・文字起こしをまとめて書き出せるか解約と同時に過去の商談記録が消える
共有リンクの生死社内資料に貼った旧リンクの扱いドキュメントのリンクが一斉に死ぬ
カレンダー連携の重複旧ツールの自動参加を止めたか会議に2つのボットが同時入室する
権限設計誰の会議を誰が見られるか1on1の音声が全社に見える事故
課金の締め年間契約の残期間二重で払い続ける

3行目の「ボット2体同時入室」は乗り換え期にかなりの確率で起きます。旧ツールのカレンダー連携を先に切ってから、新ツールを繋ぐ。順序だけの話ですが、外部の相手がいる会議でやると格好がつきません。

そして最優先は1行目。エクスポートできないツールに乗り換えると、次の乗り換えができなくなります。


セキュリティと「録音していいのか」問題

会議の音声は、参加者の発言そのものです。取引条件も、人事の話も入ります。ツール選定でいちばん軽視されがちで、いちばん取り返しがつかない領域。

確認する順番はこうです。

  • 公式サイトにセキュリティのページがあり、SOC 2やISO 27001など第三者認証の記載があるか
  • 音声・文字起こしがAIモデルの学習に使われない設定を選べるか
  • データの保存先リージョンを選べるか、日本国内保存の要件があるか
  • 管理者が全ユーザーの録画を停止・削除できるか

そして技術と別に、録音の同意は自社の責任です。相手に告知して録る運用ルールを先に決めてください。ボットが見えない端末キャプチャ型を使うときほど、口頭での一言が要ります。

記録の保存期間や証跡の残し方は、監査対応の観点とも重なります。会議記録をどこまで正式な証跡として扱うかを社内で詰めるなら、内部監査で使われるAIツールの整理記事が判断材料になります。ログと保存要件の考え方が、そのまま議事録の運用ルールに使えるからです。


比較を早く終わらせるための調べ方

候補が10本もあると、公式サイトを1つずつ開くだけで午後が終わります。時間の使い方を変えましょう。

やることは3つだけ。

  1. 上の早見表で自分の方向(営業分析 / 議事録 / ローカル)を決め、候補を2本に絞る
  2. その2本の無料プランに登録し、同じ会議を1本ずつ録る
  3. 出てきた要約を、実際に配る相手に見せて反応を見る

3つ目が本命です。ツールの評価軸は精度ではなく、「これなら読む」と言ってもらえるかどうか。読まれない議事録は0点。

各社の最新仕様や料金を横断で調べるときは、AI検索を使うと早いです。日本語の情報を拾いやすい検索AIの使い方はFeloの完全ガイドにまとめてあります。公式ページの原文にたどり着く手順が書いてあるので、料金の確認作業がかなり短縮できます。


AI PICKS編集部の判定

Grainの代替探しで最も多い失敗は、「Grainと同じ機能を全部持っている製品」を探してしまうことです。それは存在しませんし、必要でもありません。

編集部の見立てははっきりしています。営業の会話分析が本当に必要な組織は全体の2割で、残り8割は議事録が欲しいだけです。 その8割にとって、営業特化型の多機能ツールは正直イマイチ。使わない機能に払い続けることになります。

なので推奨はこうです。まずFathomFirefliesの無料プランで1か月回してみる。それで社内の不満が消えるなら、そこで終了で構いません。消えなかった不満だけを持って、AvomaGongのような営業特化型を見に行く。この順番が圧倒的に速いし、安い。

ボットが会議に映るのが嫌だ、という一点が理由ならGranolaが一択です。日本語のUIごと揃えたいならNotta。音声を社外に出せないなら、SaaSは全部候補から外してWhisperの自前運用を検討してください。ただし運用担当を1人決めてから。決めずに始めると、3か月で止まります。


よくある質問(FAQ)

Q. Grainの過去の録画は、乗り換え先に引き継げますか?

自動で移行する仕組みは基本的にありません。エクスポート機能で動画ファイルと文字起こしを書き出し、必要なものだけ新しいツールや社内ストレージに保存し直す形になります。解約前に必ず実施してください。解約後は取り出せません。

Q. 無料プランだけで会社の会議を回せますか?

数人のチームで、録るのが週に数本なら現実的です。人数が増えると、保存期間か本数の上限にすぐ当たります。無料で粘るなら「全部録る」をやめて、商談と重要な意思決定の会議だけに絞る運用が効きます。

Q. 日本語の精度がいちばん高いのはどれですか?

ツール名で断定できません。同じツールでも、マイク・回線・話者の重なり方で結果が大きく変わるためです。判定方法はひとつで、候補2本に自社のいつもの定例を同じ条件で流し、固有名詞の間違い方を見比べること。1時間で決着します。

Q. オープンソースなら本当にタダになりますか?

ソフトのライセンス費用はかかりません。ただしサーバーやGPUの費用、構築と保守の工数が乗ります。運用できる人が社内にいない場合、SaaSの月額よりむしろ高くつきます。音声を外部に出せないという制約があるときだけの選択肢と考えるのが妥当です。

Q. Microsoft Teamsの会議も録れますか?

対応状況はツールごとに違います。Zoomには対応しているがTeamsは限定的、というケースもあります。Teams中心の組織は、比較表を見る前に「Teams対応」で候補を絞り込んでください。ここで外れると他の機能を見る意味がなくなります。

Q. 会議にボットを入れずに録音するのは、相手に黙っていても大丈夫ですか?

技術的に可能なことと、やっていいことは別です。相手に見えない方式でも、録音する旨は冒頭で伝えてください。あとから「実は録っていた」が発覚したときの損失は、議事録の効率化で得られる利益をはるかに超えます。

Q. 議事録の要約をそのまま社内に配って問題ありませんか?

AIの要約は、発言のニュアンスを落としたり、決まっていないことを決定事項のように書いたりします。金額・期日・担当者の3点だけは、配布前に人の目で確認する運用にしてください。ここを自動化しきると、いつか事故ります。


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