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Rokoko Visionの料金と使い方|3.0統合と代替5選 (2026年版)
この記事のポイント Rokoko Visionは、スーツもセンサーも使わず、撮った動画だけから3Dキャラクターの動きを起こせるサービスです。 2026年7月16日にRokoko Createへ統合され、単体プロダクトではなくなりました。旧機能の一部は2026年8月16日に廃止予定です。 無料で触れる範囲があり、カメラ2台のデュアル撮影は14日間の無料トライアルで確認できます。 精度の要は「ソフトの性能」より「撮影条件」。ここを外すと何度やり直しても足が滑ります。 編集部スコアは62.4。個人・小規模チームの下書き用途なら十分に戦力、納品品質を1発で出す道具ではありません。
「モーションキャプチャをやりたいけど、スーツは高い」。そこで名前が挙がるのがRokoko Visionです。答えを先に置くと、動画1本からそれなりに使えるモーションが出ます。ただし手直しは前提。そして今、仕様が大きく動いている最中です。
2026年7月16日、Rokoko VisionはRokoko Createの一部になりました。単体で契約する製品ではなくなった、ということ。これから触る人ほど、この変更を知らずに古い解説記事を読むと迷子になります。
Rokoko Visionとは?スーツなしで動きを取れる仕組み

Rokoko Visionとは、カメラで撮った映像からAIが人体の関節位置を推定し、3Dキャラクター用のモーションデータに変換するサービスです。専用スーツやセンサーは要りません。
仕組みはこうです。動画の各フレームで「肩・肘・膝はどこにあるか」をAIが割り出し、それを骨格(ボーン)の回転に置き換えていきます。この骨格を組み立てる計算エンジンを、業界ではソルバーと呼びます。日本語にすると「推定した点をつないで、破綻しない人体の動きに整える計算部分」です。
つまり、映像の写り方が悪ければソルバーがどれだけ賢くても限界がある。ここが後述の撮影条件の話につながります。
用意するものは驚くほど少ないです。
- 動画を撮るカメラ(Webカメラ、スマホ、一眼のいずれでも可)
- 全身が入る撮影スペース
- Rokoko Studio(書き出しと調整に使うPCアプリ)
道具のハードルが低い代わりに、環境づくりの負担がそのまま品質に乗ります。
2026年7月16日の統合で何が変わった?

Rokoko Visionは2026年7月16日をもって、Rokoko Createという枠組みの中に取り込まれました。「Vision」という独立した製品ページから契約する形ではなくなっています。
同時に発表されたのがVision 3.0です。新しいソルバーを積み、処理まわりが作り直されました。PCアプリ側もRokoko Studio 2.6.2がVision 3.0対応版として配布されています。Windows版・Mac版の両方が用意されています。
変更点を整理します。この表は「以前の記事や動画を見て混乱した人」向けの読み替え表です。
| 項目 | 統合前 | 2026年7月16日以降 |
|---|---|---|
| 製品の位置づけ | Rokoko Visionという単体サービス | Rokoko Createの機能の一つ |
| ソルバー | 旧世代 | Vision 3.0の新ソルバー |
| 対応アプリ | 旧バージョンのRokoko Studio | Rokoko Studio 2.6.2以降 |
| 旧機能 | 利用可能 | 一部が2026年8月16日に廃止予定 |
つまり、検索で出てくる操作解説の多くはすでに一世代前の画面を映しています。UIの名称が違っても慌てなくて大丈夫です。
8月16日に何が消える?いま確認すべきこと

公式は、統合にともなって従来からの機能の一部を2026年8月16日に終了すると案内しています。廃止対象のリストは公式ヘルプ側で公開されています。
ここで大事なのは、廃止の中身を人づてに聞かないこと。対象は更新される可能性があり、日本語の要約記事はたいてい古いままです。Rokokoの公式ドキュメント(rokoko.com)で最新の一覧を直接見るのが確実です。
手元でやっておくべきことは2つ。
- 過去に処理したモーションデータを、期限前にローカルへ書き出しておく
- 業務で使っているなら、Rokoko Studio 2.6.2以降へ先にアップデートして動作を確認する
「あとでやる」が一番危ない期間。8月16日は、この記事の公開時点から数週間後です。
Vision 3.0の新ソルバーで何が良くなった?

Vision 3.0は「速く、良く、作り直しながら詰められる」ことを掲げて発表されました。反復(イテレーション)前提の設計、という打ち出し方をしています。
ここが実務では地味に効きます。モーキャプの作業は一発勝負ではありません。撮る、確認する、立ち位置を変えて撮り直す。この往復が速いほど、最終的な品質は上がります。処理待ちが長いツールは、待ち時間そのものが品質の敵になる。
なお、具体的な処理速度の倍率や精度指標については、公式が数値のベンチマークを公開していません。数字が欲しい場合は、自分の素材で旧バージョンと比較するのが唯一の確実な方法です。
編集部としての見立ては、「劇的に化けた」より「使い勝手の底上げ」に近いという読み。理由は次章のカメラ構成の話とつながります。
料金はいくら?無料で試せる範囲
金額を先に断っておくと、Rokoko Createへの統合にともなって料金体系が動いています。他サイトに載っている旧価格をそのまま信じるのは危険です。契約前に公式の料金ページを開いてください。
無料で確認できる範囲は残っています。
| 使い方 | 費用 | できること |
|---|---|---|
| 無料枠 | 0円 | 動画からのモーション生成を試せる |
| デュアルカメラ(2台撮影) | 14日間の無料トライアル | 2方向から撮って精度を上げる機能 |
| 有料プラン | Rokoko Createの料金体系に準拠 | 処理量・書き出し条件が拡張される |
まとめると、「使えるかどうかの見極め」は課金前に終えられます。ここは良心的。
判断のコツは、無料枠のうちに自分が実際に作りたい動きを撮ってしまうことです。歩く・手を振るといったサンプル的な動作は、どのツールでもそこそこ綺麗に出ます。差が出るのは、しゃがむ、振り向く、床に手をつく、といった難しい動きのほう。
カメラ1台と2台、どちらを選ぶべき?
Rokoko Visionにはカメラ2台で撮るデュアルカメラ方式があります。1台との違いは、奥行きの推定精度です。
カメラ1台の映像には、そもそも奥行きの情報が入っていません。AIは「たぶんこのくらい前に出ている」と推測するしかない。だから前後の動きが弱くなり、足が地面を滑ったように見える現象が起きます。2台で違う角度から撮れば、この推測の余地が減ります。
| 比較軸 | カメラ1台 | カメラ2台(デュアル) |
|---|---|---|
| 準備の手間 | 三脚1本で済む | 2台の同期・配置調整が必要 |
| 奥行きの精度 | 弱い(前後移動で崩れやすい) | 明確に安定する |
| 向く動き | その場での上半身の動き | 移動・回転・しゃがみ込み |
| 費用 | 無料枠で試せる | 14日間の無料トライアルあり |
つまり、その場で喋る・手を動かすだけなら1台で十分。歩き回るなら2台一択です。
ここまでの整理として、Rokoko Visionの品質は「ツールの世代」より「撮り方」で決まる比率が高い、と覚えておいてください。
撮影でどこまで品質が変わる?条件チェックリスト
同じソフトでも、撮影条件で出来上がりは別物になります。うまくいかないという相談の大半は、ここが原因です。
| 条件 | 良い状態 | 崩れる状態 |
|---|---|---|
| 明るさ | 全身に均一に光が当たる | 逆光、片側だけ明るい |
| 服装 | 体のラインが分かる服 | だぼだぼのコート、長いスカート |
| 背景 | 無地に近い壁 | 人が動いている、柄が多い |
| 画角 | 頭からつま先まで常に入る | 手足が画面外に出る |
| 床 | 全身と足元が見える | 机や椅子で足が隠れる |
要点は「AIに人体を見失わせない」こと。黒い服で暗い部屋、が最悪の組み合わせです。
服装の影響は想像以上に大きいです。ゆったりした衣装は、布の輪郭を体だと誤認させます。テスト撮影はぴったりした服で行い、衣装は3Dモデル側で着せるのが正解。
実際の作業手順はどう進む?
作業の流れ自体は素直です。慣れれば1本あたり10分程度の往復になります。
- 全身が収まる位置にカメラを固定し、数秒間まっすぐ立ってから動き始める
- 撮影した動画をRokoko Visionにアップロードして処理をかける
- Rokoko Studio 2.6.2以降で結果を確認し、足の接地や指の位置を調整する
- FBXなどの形式で書き出し、BlenderやUnity、Unreal Engineへ渡す
最初の「数秒まっすぐ立つ」を省略しないでください。基準姿勢がある動画とない動画では、初期の骨格推定の安定感が変わります。
書き出したあとの手直しを軽く見ないこと。AIが出すのはあくまで下書きです。腰の高さ、足の滑り、手首のねじれ。この3点は毎回見る癖をつけると事故が減ります。
キャラクターの見た目づくりまで含めて制作フローを組みたい人は、AIイラストツールの比較記事を先に読んでおくと、モデル準備の段取りが決めやすくなります。
どんな用途に向く?逆に避けたほうがいい場面は?
万能ではありません。向き不向きをはっきりさせたほうが、結果的に満足度は高くなります。
| 用途 | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
| 個人ゲーム開発のプロトタイプ | ◎ | 仮モーションを大量に用意できる |
| VTuber・配信向けの素材 | ○ | 手直し前提なら実用範囲 |
| SNS向けショート動画 | ○ | 尺が短く粗が出にくい |
| 商業アニメの本番カット | △ | 手作業の修正量が現実的でない |
| 医療・スポーツの計測 | × | 数値の正確性を保証する製品ではない |
線引きはシンプルです。「絵として成立すればいい」なら強く、「数値として正しくないと困る」なら不向き。
特にゲーム制作では効きます。企画段階でモーションが仮でも入っていると、動きの気持ちよさを早い段階で判断できるからです。プロトタイプの速度が上がる。AIゲーム制作カテゴリには同じ役割を担うツールが並んでいるので、組み合わせで考えると効率的です。
代替ツールと比べてどこが違う?
同じ「動画からモーション」の領域には複数の選択肢があります。方式と得意分野が違うので、乗り換え候補として並べておきます。
| ツール | 方式 | 得意な領域 | Rokoko Visionとの違い |
|---|---|---|---|
| Move AI | 複数カメラの映像解析 | 移動量の多いアクション | 多台数構成で精度を取りに行く設計 |
| DeepMotion | 動画・単眼推定 | 手軽さ重視のWeb完結 | ブラウザ内で完結しやすい |
| Plask | 動画+ブラウザ編集 | 生成後の編集まで一気通貫 | 編集機能が同じ画面にある |
| Cascadeur | 物理ベースの手付け支援 | 物理的に破綻しない動き | 撮影ではなくAI補助の手付け |
| Meshcapade | 人体モデル推定 | 体型を含めた3D化 | 動きだけでなく体形も扱う |
要するに、Rokoko Visionは「手軽さ」と「Rokoko Studioへの繋がり」で選ぶツールです。精度を最優先するなら別の設計思想の製品を見るべき。
Rokoko製のスーツ(Smartsuit)を持っている、あるいは将来買う可能性があるなら話は変わります。同じRokoko Studioの中で映像由来のデータとスーツ由来のデータを扱えるのは、地味に効く利点です。
業務で導入するときに詰まる点は?
個人利用なら気にしなくていい話が、会社で使うと一気に面倒になります。
一つ目は、映像データの扱い。Rokoko Visionは撮影した動画をクラウドで処理します。社内の人物が映った映像を外部サービスへ送ることになるため、社内規程の確認が要ります。オフラインで完結する方式ではありません。
二つ目は認証の話。SOC2やISO27001といった第三者認証は公式に明示されていません。厳しめの調達基準がある組織だと、この一点で止まることがあります。
三つ目は、成果物の権利関係。商用利用は可能ですが、条件は契約プランの規約に紐づきます。稟議を通す前に読む。
社内の申請や監査でどこまで確認すべきかを組み立て直したいなら、社内監査向けAIツールの整理記事がチェック項目の下敷きとして使えます。
仕様変更が続くツールをどう追いかける?
Rokoko Visionのように短期間で製品構成が変わるツールは、情報の鮮度管理そのものが作業コストになります。
現実的な運用は3つです。
- 公式のリリースノートをブックマークして、アップデート前に必ず開く
- 日本語のまとめ記事は「日付」を最初に見て、7月16日より前なら読み替える
- 検索で一次情報を拾う仕組みを作っておく
3つ目については、Feloの使い方をまとめた記事が参考になります。出典付きで海外の公式情報を辿る手順が身につくと、こうした仕様変更の追跡が一気に楽になります。
生成AI全般の動きも合わせて把握したい人は、Meta AIの解説記事や、画像生成をローカルで回す選択肢を比べたComfyUIとStable Diffusionの比較も、制作パイプライン全体の設計判断に効いてきます。
AI PICKS編集部の判定
編集部の独自スコアは62.4です。配点は機能29pt・人気34pt・日本語対応20pt・勢い10ptで構成しています(信頼性の7pt分は調整中のため未反映)。数字が示すとおり、突き抜けた優等生ではありません。
それでも、個人と小規模チームにとっては重宝する道具だと考えています。理由は、スーツを買わずにモーション制作の入口に立てること。プロトタイプ段階で仮モーションが入るかどうかは、企画の判断速度をはっきり変えます。この一点で価値があります。
一方で、納品品質をそのまま出す期待は持たないほうがいい。足の滑りと手首のねじれは高確率で残ります。手直し工数を見込まないと、正直イマイチという評価になります。
そして今は時期が悪い、というより注意が要る時期です。7月16日にRokoko Createへ統合され、8月16日には旧機能の一部が消えます。既存ユーザーはデータの書き出しを先に。新規で触る人は、旧UIの解説記事を鵜呑みにしないこと。
結論として、「モーキャプを試したいがスーツに数十万は出せない」人には一択に近い選択肢です。精度を数値で担保したい業務なら、別カテゴリの製品を探すべき。
よくある質問(FAQ)
Q. Rokoko Visionは無料で使えますか?
無料で試せる範囲があります。カメラ2台を使うデュアルカメラ機能は、14日間の無料トライアルで確認できます。有料の条件は統合先のRokoko Createの体系に沿うため、金額は公式の料金ページで確認してください。
Q. スーツ(Smartsuit)は必要ですか?
不要です。Rokoko Visionは動画からモーションを推定する仕組みなので、カメラだけで始められます。スーツを持っている場合は、同じRokoko Studio上で両方のデータを扱えます。
Q. スマホのカメラでも撮影できますか?
できます。全身が常に画面内に収まり、明るさが確保できていれば、機材のグレードより撮影条件のほうが結果に効きます。三脚で固定することだけは徹底してください。
Q. Vision 3.0を使うには何を更新すればいいですか?
Rokoko Studioを2.6.2以降に更新します。Windows版・Mac版のどちらも配布されています。旧バージョンのままだとVision 3.0の出力を正しく扱えません。
Q. 2026年8月16日に何が起きますか?
統合にともない、従来からの機能の一部が終了する予定です。廃止対象は公式ヘルプで公開されているため、期限前に確認し、必要なデータの書き出しを済ませておくのが安全です。
Q. 出力したモーションは商用利用できますか?
可能です。ただし条件は契約しているプランの規約に従います。クライアントワークで使う場合は、規約の該当箇所を事前に読んでおいてください。
Q. 日本語には対応していますか?
UIとドキュメントは英語が中心です。日本語UIは提供されていません。操作自体は画面の流れが素直なので、英語表記でも大きくは詰まりません。
Q. 精度が出ないときは何を直せばいいですか?
ソフトの設定より撮影条件を疑ってください。順番は「明るさ→服装→画角→背景」。この4つを直すだけで、多くのケースは改善します。それでも前後の動きが崩れるなら、カメラ2台構成へ。
関連する比較・代替を見る
同じ用途で迷ったときは、方式の違うツールを並べて見るのが早いです。
- Rokoko VisionとMove AIを比較
- Rokoko VisionとDeepMotionを比較
- Rokoko VisionとPlaskを比較
- Rokoko VisionとCascadeurを比較
- Rokoko VisionとMeshcapadeを比較
- Rokoko Visionの代替ツール一覧
- Rokoko Visionの詳細ページ
次に読むならこれ。制作フローの上流から整えたいなら、AIイラストツールの比較記事が向いています。動かすキャラクターの見た目が決まっていないと、モーションを何本作っても手戻りが発生するからです。
各ツールの公式サイト(一次情報)
料金・機能・対応範囲は各社公式が一次情報です。本記事は公開時点の検証に基づきますが、最新かつ正確な条件は必ず各公式ページで確認してください。
- Rokoko Vision — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Move AI — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- DeepMotion — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Plask Motion — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
- Cascadeur — 公式サイト(AI PICKSの詳細)
